命を燃やせ!!
第13話
「《鏡盾》!!」
鏡を複数枚展開させ姿を隠すと同時に閃光手榴弾を投げる。炸裂した閃光は鏡によって反射しその威力を高め、古典的ではあるが敵の視界を奪った。
「再度撹乱から入るか、冷静な判断だ。だが、どうする?貴殿らの攻撃は効かぬぞ!」
「マキル少し時間を稼いでもっと、燃やす。」
リカの小さな声が聞こえた。敵にバレないようにもあるがそれ以上に限界を超えるために集中している様だ。
リカの能力は自ら起こした火を操る能力だが無限では無く一定時間に温度×体積で上限が決まっているそうで、上限を超えると火が自分へ襲って来るのだと言う。その為、普段は使っても7割程度に抑えているらしい。朝から時間は経っているとはいえ恐らく先程の一撃で普段制限している7割に近いだろう。
それほどまでの一撃だったにも関わらず大したダメージになっていないのが辛い現実だ。
「分かった、どれくらい欲しい?」
「最低でも1分、長ければ長い方が良い。」
「了解。」
さぁ、正念場だ。龍が言うようにこちらの攻撃は効いていない。なら、どうするか?対する答えは既に決まっている。今、正にリカがしているように今までを超えたより強い一撃を放つだけだ。
「《鏡盾》、《鏡剣》。」
鏡盾をお椀状に展開させ、焦点に鏡の状態のまま炎の性質を反射させた鏡剣を設置する。
意識が飛びそうになりながらもリカが力を溜めている事に気付かれ無い様、注意を引く為に叫ぶ
「龍よ!!これが答えだ!!喰らえ、《反射太陽光線》」
アルキメデスは反射光で敵船を燃やし、太陽炉は金属をも溶かす。俺が考えうる限り最大威力はこれしかない!!
反射した光は龍の右翼へと当たった。
「グァぁァァァ!!?」
先程までとは打って違い明らかな叫び声、煙の上がる右翼、焼けることにより止血されているのか血こそ流れていないが間違いなくダメージを与えたことが分かる。
「そこかァァァ!」
一撃離脱ができない為、場所が悟られ龍が火球を吐いてくる。出来るなら防ぎ、第二波と行きたいが生憎あの威力を止める手立ても無ければ、そもそも限界で新たな鏡も作れない。自分と場所を変えて設置した為、自身が火球に巻き込まれはしなかったが折角の武器は一瞬で溶かされてしまった。
残る武器は両手の剣のみ、龍の視界は戻り始めている。リカに気付かせない為には突っ込むしか無い。
「どうだ、龍よ!効かないと思い込み貫かれた翼の痛みは!」
声に反応し火球を吐いてくるがこれは予想済み、躱して斬りかかる。
「ッラァァ!!」
ギャリンと音を立てて虚しく弾かれる双剣。やはり武器では攻撃が通らない。
「《龍の威風・獄炎》」
先程よりも高温の熱波をもろに喰らい吹き飛ばされる。既に限界に達している身体は起き上がる事を許してくれない。
「漸く、視界が戻った。貴様を甘く見ていたようだ。」
横たわる俺に龍が近づいてくる。右翼の煙は収まり、確かに貫通していることが見える。
一矢報い、足りたかは分からないが時間も出来る限り稼いだ。まぁこんなものだろう。
「知恵を駆使し、命を懸けた英雄よ。傷を負うなど久方振りだったぞ、さらばだ。」
龍が止めを刺そうと爪を振り下ろそうとしたその時、視界に炎が入った。
「おまたせ、マギル!」
こんにちは、水守です。約一ヶ月空いての投稿になってしまいました。大変申し訳ありません。偏に私の能力不足です。戦闘シーンがこんなにも難しいとは!!
まだ、しばらく戦闘が続くので次回も間が空くと思いますがお待ち頂ければと思います。それでは。




