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英雄の証明  作者: 水守
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接敵

第10話

「数は風竜ウィンドワイバーン15,火龍フレイムドラゴン5です。」


 一口に龍と言っても様々な種類が居る。青龍の様な翼を持たないものから所謂、飛竜、海竜など様々だ。その中でも飛竜は前脚が翼になったワイバーンと四本脚に背中に翼の生えたドラゴンがいる。どちらも圧縮された空気や火球などを吐くが龍は更に2足歩行し手に武器をもつ個体もいるという。


「大盤振る舞いじゃねぇか、確か龍って種族は全部で数百しかいない奴らだろ??」


 龍族は個々の戦闘力が高い代わりに数百体しか存在していない。その中でもドラゴンは数の少ない種類のはず、尖兵に5体も来るのは今まで無い。更にワイバーンが15体、同じ比率で人間が動くなら億単位の超大部隊になる。


「無傷で上陸されたらまずいな…」


 と、その時無線から声が聞こえた。


〘偵察部隊はその場で観測を続けろ。千賀、目標までの距離は?〙


〘東北東に2200kmです。〙


〘了解した、3分後にバリスタでの射撃を始める。総員戦闘準備〙


 今のは理事長か?今回の戦闘は直々に指揮を取る様だ。


ーーーーーー

〘配置に着きました!〙


〘よし、訓練を思い出し総員死力を尽くせ。攻撃開始〙


「攻撃が始まったな。千賀さん、まだ目は大丈夫かい?」


「結月くん、ありがとう。索敵用カメラは1500kmからだからそこまで頑張るよ。」


「分かった、他は全部こっちに任せてくれ。恭介、俺も視覚共有を頼む。」


「りょーかい、訓練場で渡したシール貼ってくれ。」


 視界が共有されると20体の龍達が編隊を組んで飛んできているのが見えた。先頭にいるのはかなり大きな火龍の様だ。見るだけで感じる風格から確実に武装まで出来る実力者だと分かる。恐らくこの部隊の隊長だろう。


 情報を収集しているとまた無線が聞こえた。


〘弾着まで3、2、1ー今!!〙


 射撃手からの合図の後、信じられない光景を目の当たりにした。着弾の瞬間、風の盾の様なものが先頭集団の前に出現し放った矢の大半が弾き飛ばされてしまった。辛うじて後方の的には当たったものの大きなダメージにはなっていない。


 なぜ攻撃がバレたのか、龍族には遠見の様な能力はなかったはず…そもそも個体によって様々な能力を持つのは後付された人間の特権のハズだ。


 先制攻撃が上手く決まらず理由を考えていると不意に先頭の火龍と目があった気がした。


 瞬間、総毛立つ。


「ッ!!リカ、盾だ!!!」


「え!?どうしたのマギル!?」


「いいから、早く!!恭介、千賀さんは下がって!!」


「わ、分かったよ。炎盾!」


「お、おう、千賀さんこっちに…」


「は、はい。」


「急にどうしたんだよ、マギル。」


「目があった気がしたの気が付かなかったか?」


「確かに合ったような気も…?」


 身が震えるような圧力を感じたのは俺だけだったのか?


 過敏になり過ぎたかと思ったその時


「皆伏せて!!」


 リカが声を上げると同時に炎で出来た槍が俺の鏡盾を突き破り、炎盾とぶつかり合っていた。

こんばんは、水守です。お久しぶりです。

2桁話数になりました。いつも読んで頂いてる方ありがとうございます。今後もゆっくりではありますが更新して行こうと思いますのでよろしくお願いします。

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