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第七話

どれくらい経ったのだろう。


外は濃いオレンジ色に染まり

荒れた騒音の数が減ったかわりに

カラスの鳴き声が増えていた。



マサルは、静かだった。

腫れた目でどこか遠くを見ていた。



「……水、飲む?」


静けさに耐えられなくなった

ユリがマサルに声をかけた。



「ああ」


喉は渇いていないが

マサルは返事をした。



水の入ったコップを渡されたが

うまく持つことができない。



手がブルッと震えその拍子に

コップを床に落としていた。

たったそれだけのことなのに、やけに大きな出来事のように感じられた。


ヒヨリが、心配そうに声をかけた。


「パパ?」



マサルが″ゆっくり″とヒヨリを見た。

その視線に

ユリは背中に冷たいものが走った。


「……マサル」


マサルが、はっとして

ヒヨリから目を逸らした。


「……悪い」


マサルはその一言だけ発した。





三人の間に見えない何かが入り始めていた。


 

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