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憧れた終わり
三枚目は大きなシャボン玉の絵。まだ膨らませている途中なのだろう、シャボン玉にくっついているピンク色の吹き口も描かれている。
『シャボン玉一緒にしようなんて、子どもっぽいって笑われちゃうかな』
聞こえてきた声から、灯が一人でシャボン玉を吹いているのだとわかった。きっと、僕が灯を避け始めた中学生の頃だ。
四枚目は一つのシャボン玉が空を舞っている、どこか寂しげな絵だ。
『シャボン玉は一つでも綺麗…。そうだよね。一つでも別に…寂しいなんてシャボン玉は考えないよね』
五枚目はシャボン玉が弾けた瞬間の絵だ。空に霧散するようにシャボン玉の虹色が描かれている。そのままはらはらと落ちてきそうで、両手で受け止めたくなるような気持ちになる。
『弾けても綺麗だったなーって思うだけ…。いいなぁ。美しいなぁ。石鹸の優しい香りだけが残る終わり方…。いいなぁ』




