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リトウキオ-境界美術館-  作者: 葛の葉
第一章

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2/16

夏の終わり

 今年の夏は暑かった。

 空気が重くて日差しはジリジリと肌を焼く。最近は10月ごろまで暑いのが続くから、まだもうしばらく秋には会えないんだななんて考えていたのに、ある日を境にして急に朝と夜に涼しい風が吹いて秋を運んできた。

そこから街はあっという間に秋に染まった。お菓子のパッケージは栗とか芋とか、なんだかもったりとした感じの季節商品になったし、スーパーには秋刀魚が売られている。


「暑い季節は傷むのが早いんだって」


 慣れない葬儀場の片隅で、多分クラスメイトの誰かが放った小さなボリュームの声を僕は聞き逃せなかった。亡くなった日から四日しか経っていないのに、今日、一人の女の子の身体が灰になるのだ。あともう少しだけ待っていたら良かったのに、と思った。

 あともう少しだけ待っていたならこんな、バタバタと忙しなく焼かれることもなかったのに。

 

夏休みが明けて大体3週間。

9月の下旬に同級生の高尾(たかお) (あかり)が死んだ。


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