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知ってる。  作者: 美華
しってた
3/3

2

お久し振りです。

やっと落ち着いてきたので投稿します。

お待たせして申し訳ありません。


相変わらず、短いです。





廊下に出ると綾斗君が待っていた。

とろい私は、いつも彼を待たせてばかりだなと思う。


迷惑じゃないかな、苛ついたりしないかな。



「……綾斗くんさ」


「ん?」


「わざわざ私に合わせなくったっていいんだよ」



そういうと、彼は少し眼を細めて笑う。



「合わせてなんかないよ」



そう言って前を向いてしまう。

相変わらず、彼と私の歩幅は一緒だった。


この一瞬を覚えていられたらいいのに。



「……あ」


「どうした?」


「やっぱ、なんでもない」






薬、持ってくるの、忘れちゃった






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