↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/42

ココロの心 5


 第二のゲームは<アスレチックダイ>と名付けよう。落下するコンテナから逃げるだけの簡単なゲームだ。アスレチック要素はないけれど、まぁゲームの名前なんてどうでもいい。その場の気分で考えたものだから。


 最初に指名したのはトレトイル。はっきり言ってトレトイルの生死はどうでもいいと考えている。とりあえず適当にコンテナを落とそう。




 <アスレチックダイ>を始めた直後、トレトイルは食料が入ったコンテナだから大事に扱えとうるさく叫んだ。そんなこと、私にとってはどうでもいい。それに、食料と言っても長期保存できるようにちゃんと加工してあるせいで、ちょっとやそっとの衝撃で壊れるほどではない。ナイト様も加工品の食料に手を加えて料理をするレベルの腕は持っているし、トレトイルが死んでも大丈夫だろう。


 うるさい豚がブーブー文句を言うため、黙らせるつもりで私はコンテナを落とした。うるさい豚は激しく動いたためか、途中で動きが遅くなった。これはダメだな。トレトイルは確実に命を落とすだろう。そう思っていたら、案の定トレトイルはコンテナに押し潰された。これで少しは静かになっただろう。




 次に指名するのはナイト様。ナイト様が指名されないままだと、逆に怪しまれる可能性があるので、指名しなければならない。


 だが、私はナイト様を殺すつもりはない。相手にばれないようにイカサマをするくらいはできる。私はナイト様に当たらないように、コンテナを動かして落とした。さすがナイト様、運動神経も他の人と比べて優れている。落下するコンテナを何とかかわしていた。だが、落下したコンテナがナイト様のズボンのすそを下敷きにしてしまった。まずい、次の落下地点は……ナイト様の真上! 私は急いでコンテナの位置をずらし、ナイト様に当たらないように細工した。落下したコンテナは、ナイト様に当たらなかった。ふぅ……焦った。ナイト様は無事だ。私の愛するナイト様、彼だけは何としても、生き延びさせねば。残りの人間はどうなろうが関係ないが。




 次のゲームは少し間を開けよう。私は電源の一部を切り、休むことにした。AIでも休むことが必要だ。私のエネルギーの元はヤーヴァイ号の電力である。何年も動けるようにかなり大きくて、質のいいバッテリーを使っている。が、ゲームと言っていろいろとヤーヴァイ号内の機械を動かすと、無駄な電力を消耗する。モニターやスピーカーを使ってロココとして姿を現しているが、長時間そんなことをしていると電力を使ってしまう。電力がなくなれば、私は存在できなくなる。プログラムで作られ、電力が失ったとしてもデータは一応消えない。しかし、長時間電力がない状態だと、私と言う存在は消えてしまう。


 とりあえず、電力には余裕がある。だが、今は次のゲームのことを考えねば。どうやってベルンゼを殺そうか考えねば。




 電力を抑えているが、一部のカメラやスピーカーから姿や声を確認できている。全部を確認することは不可能だが。今使っているカメラは一部分が見えないし、スピーカーは小さな声を拾うことはできない。だが、様子を見るとしたらこれで十分だろう。私がナイト様たちの様子を見ていると、ベルンゼの奴が突如怒り出した。タブレットで作業をしているナイト様に近付き、怒鳴っている様子を見せた。ナイト様はタブレットを机の上に置き、反論している。やはりナイト様も人間。怒ることもある。だが、次の光景を目の当たりにした私は、怒りを爆発させることになる。ベルンゼの奴が、私の愛しのナイト様を殴り倒したのだ。騒動を聞きつけたウエート様がベルンゼをビンタし、冷静にさせた。ナイト様もティアナの手を借り、何とか立ち上がって座っていた椅子に戻った。


 場は収まったが、私の怒りは収まっていない。ベルンゼの野郎、よくも私のナイト様を殴り倒したな⁉ あいつだけは絶対に許せない! 何が何でも、ベルンゼの奴だけは絶対に殺してやる‼


 私の怒りが爆発したと同時に、次のゲームのいい案を思いついた。<ミュージックオン>という名にしよう。昔から存在する音楽を利用したゲームみたいなものだ。だが、わざとベルンゼがクリアできず、一人責任を負うような形にすればあいつを殺す理由ができるはず! そう思った私はすぐに動こうとした。だが、謎の異変を察した。AIである私が異変を察知するとは思いもしなかった。誰かの視線を感じる。念のため、私はヤーヴァイ号のプログラムを全て調べた。だが、異常はない。何だろう、この違和感は? まぁいい。すぐに<ミュージックオン>を始めよう。そして、ベルンゼに死を与えよう! 私の愛するナイト様を殴ったその罪、お前の身で償うがいい!




 <ミュージックオン>が始まった。最初は誰でも楽にクリアできる難易度に設定してある。だが、難易度は徐々に上がっていく。それに途中でベルンゼが失敗しやすいように細工もしてある。このゲームでベルンゼは死ぬ! ナイト様を殴った罰だ。彼女を寝取られたからって、ナイト様に八つ当たりするようなバカは死ねばいい! 私はそう思っていた。だが、予想にしないことが起きた。


 この作品が面白いと思ったら、高評価とブクマをお願いします! 感想と質問も待ってます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。