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タレニウム公国救国史 大公代理フレイアは、政略結婚で国難を乗り切れるのか⁉  作者: 武州青嵐(さくら青嵐)


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24話《セジェル》王妃メサイア

◇◇◇◇


「これであなたは正式に、あの女つきの楽士になったわ。いままでより自由に動けるでしょう」


 扉が閉まる音を確認し、王妃メサイアは上半身を背もたれに預けた。

 ちらりと視線だけ背後に向け、は、と鼻で嗤う。


「あとはご自由に。だけど、時機はわたしが指示しますから」

「かしこまりました。王妃陛下には感謝してもしたりません」


 楽士は王妃メサイアの前に回り出て、深々と頭を下げた。


「それを言うのならば、わたしの方よ」


 メサイアはくすりと笑う。そんな表情をすると、いたずらをしかけた子どものような表情になった。


「あなたを修道院で見つけたときのわたしの気持ち。想像できないでしょうね」


 メサイアはくすくすと笑った後、窓の方に顔を向けた。


「陛下の子を産むのはわたし。それ以外にありえないでしょ」


 それにね、とメサイアは続けた。


「わたしを侮るとどんな目に遭うか。一度、よく知らしめておかなくては」

 ふふ、とあでやかに笑った。

 


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