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24話《セジェル》王妃メサイア
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「これであなたは正式に、あの女つきの楽士になったわ。いままでより自由に動けるでしょう」
扉が閉まる音を確認し、王妃メサイアは上半身を背もたれに預けた。
ちらりと視線だけ背後に向け、は、と鼻で嗤う。
「あとはご自由に。だけど、時機はわたしが指示しますから」
「かしこまりました。王妃陛下には感謝してもしたりません」
楽士は王妃メサイアの前に回り出て、深々と頭を下げた。
「それを言うのならば、わたしの方よ」
メサイアはくすりと笑う。そんな表情をすると、いたずらをしかけた子どものような表情になった。
「あなたを修道院で見つけたときのわたしの気持ち。想像できないでしょうね」
メサイアはくすくすと笑った後、窓の方に顔を向けた。
「陛下の子を産むのはわたし。それ以外にありえないでしょ」
それにね、とメサイアは続けた。
「わたしを侮るとどんな目に遭うか。一度、よく知らしめておかなくては」
ふふ、とあでやかに笑った。




