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第21話 黒幕がわかるまで

「ちょっ! ティアラ足はやっ!」


「ソウタがおそいんでしょ!? ほら口より足動かす!」



いやいや、俺元の世界じゃ足そんな遅いことなかったよ? なんなら平均より少しは早かったよ? お前らがおかしんだよ、絶対!




ティアラの後を追ってなんとか追いついた時には屋敷の目の前だった。 というより今目の前ではあの祠にいたような服装の人たちとおそらく屋敷の護衛の騎士だろ人たちがまさに戦闘中だった。




すると1人の黒ずくめが


「お前は! くっ! 奴め儀式の妨害にしくじったな!」



と言って襲いかかってきた。

それを合図に何人かの黒ずくめも一斉に襲いかかってきた。





しかし、その刃はティアラには届かない。



「なんだから知らないけど、ティアラちゃんを守るのが今の私たちのクエストなんだから指一本触れさせないよ!」



ルナがいつの間にか両腰の短刀を抜き黒ずくめたちを蹴散らした。



「ご無事でしたか! ティアラ様!」



と騎士の1人が駆け寄ってくる。




「私は大丈夫です、それよりハイネこれは一体どうしたのですか?」


「は、はい。 ティアラ様の当主継承を阻止しようとした反対派がクーデターを起こしたのです」



「クーデター!?」



俺は驚く。



「それで? 首謀者は誰なんですか!?」



ティアラがハイネと呼ばれた騎士にといつめるように聞く。



「ケント様の弟、リュート様です」



「な!? なぜおじさまが…?」



ティアラは絶句するのであった。


これは思ったよりまずそうだ、 とりあえずおっさんの安否を確認しないと

そう思い俺はルナとティアラにいった。



「とりあえず、おっさんのとこ行こうぜ! この状況じゃ中の方もやばいんだろ!?」


「だからおっさんとかいわない! ハイネさんケント様は大丈夫なのですか?」


とルナがハイネに聞く。



「こんな状況ゆえ、わかりません」


と力なく答える。



「よし、じゃあ俺らで屋敷の中入って無事を確認しにいこうぜ!」



「そうだね! ティアラちゃんも行くでしょ!」



「は、はい!」


「みなさん… わかりました! ここは私たちに任せてください! 冒険者のお二人、ティアラ様とケント様のことよろしくお願いします! ティアラ様、どうかご武運を!」









俺らは屋敷の中に進入する。

外のような激しい戦闘は行われてはなかったが、あちこちには黒ずくめたちや騎士たちが床に血だまりを作って倒れていた。





俺らはそれらに目もくれず領主の部屋を目指した。





「お父様!!」



ティアラがバンッと扉を開ける。


すると中では領主のおっさんがおり、その目の前には男が膝をついて床に伏せていた。



「ん? おお、ティアラか。 そちらは無事か?」



「は、はい! お父様の方こそご無事ですか?」



「私は大丈夫だ。 今悪さをしようとした愚弟にお仕置きをしていたとこだ」




どうやらそこに伏せてる人間こそこのクーデターの首謀者のティアラの叔父さんのようだ。



「くっ! なぜ…勝てなかった… 俺はお前より強くなったはずなのに…」



と、リュートは痛みをこらえてそういう。



「殺し合いを享楽としているものなどに本当の強さが宿るか。 大切なものを守る覚悟がないものなどいつまでたっても成長はしない。 おい、こいつをこの屋敷の地下牢に入れておけ」



と領主のおっさんはいう。

するといつの間にか俺らの後ろにいた騎士がリュートの両肩を持ち連れて行こうとする。



「くっ…くくくく、くははははははは!!!」



と突然笑い始める。



「何がおかしい」


「大切なものを守る覚悟のあるやつが強い? それなら守り切ってみろこれから来る新時代からな!! 兄上様!」


「新時代だと? どういう意味だ?」


と領主のおっさんが聞こうとした時、突然2人の間の空間が円状に歪み、中から女の子が出てくる。



「「「「「!?」」」」」



その場にいる全員が驚いて言葉も出ない。



「はぁ〜い、こんにちはみなさん。 ってあらあらリュートはだらしないねー」



身長は小学生くらいで黒髪のおかっぱの日本にいそうな女の子、しかし目は吸い込まれそうな赤色をしている。



「ああ、あなたはカーリー様! お願いします!私を助けこの者どもを皆殺しにしてください!」


とリュートがそう叫ぶ。



「全く自分でできるっていうから任せてみればこの体たらく、挙げ句の果てに私に泣きつくなんて失望したよ、リュート」



そういうとリュートの頭に手を乗せて撫でるような仕草をする。



「バイバイ」



するとリュートの頭はザクロのように弾けた。










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