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第22話 謎の少女に遊ばれるまで

評価、感想など大募集してます!



お気軽にどうぞ!

「お前はいったい何者だ!」



俺は威嚇にも近い声でその女の子の形をした何かに怒鳴った。



声を荒げないと普通の精神を保って入られそうにない。



リュートの両肩を支えていた騎士の1人は完全に腰が行けた状態になってガタガタ震えており、もう1人はオェェェっと胃の中の物を床に広げていた。



ルナも次の言葉が出ないのか突然出てきてリュートを殺したそいつを見て睨むだけで、ティアラ親子も同じような感じであった。



「私? 私はカーリーっていうの。 よろしくね!」


と少女は無邪気に答える。



「みんななんで黙りこくってるの? それにそのゴミを持つお兄ちゃんたちなんてそんなに震えて… ああ、このゴミを散らかしたことに怒ってるのか! ごめんね、今片付けるから!」



そういうと再びどこへ通じているのかわからない異次元の穴を出現させ、転がっていた肉片を放り込む。



「おい、カーリーといったな、 リュートをどこへやった! そしてなぜリュートを殺した!」



完全に怒りを露わにした口調でカーリーに問い詰めたのは意外にもケントさんだった。



「ん? あのゴミをどこへやったかって? それはゴミ箱に捨てたに決まってるじゃん! で、なんで殺したかって聞かれたら役に立たなかったからだよ。 全く任せろなんていうから任せたのに、この体たらく… この家の家宝も盗めないなんてほんと使えない! 死んで当然だよね、だよね?」




狂ってる… こいつは狂っている!

何が1番狂ってるってこんなことを平気で笑顔で言っているところだ。

そんな狂った発言も物ともせずケントさんは続ける。



「当家の家宝? お前らは賊か何かなのか?」


「あはは、そんなものとしないでよ。 『私たち』の目標はそんなくだらないものじゃないよ? そうだな、『私たち』をあえて名前をつけるなら、そうだねー 『戦争屋』! そう『戦争屋』 だね!」



「『戦争屋』?」



「そう! 『私たち』の目的は世界に争いの種を蒔いてじっくり水をあげて育てること! そのためにこの家の家宝が欲しいんだー。 ねぇねぇおじさん、私にそれくれないかな?」



「あの家宝がどのようなものかわからないがそんなことのためにお前らに渡すと思ったか?」


「残念。 おじさんたちは強そうだから最後にとっておこうと思ってたけどしょうがないよね。 死んで?」



来る! とんでもない殺気を放っている。 もはや立っているだけで精一杯だ!



と、その時再び異次元の穴が開き、また中から人が出てくる。




「何をやってるカーリー。 主がお呼びだ。早く戻れ」


背の高い男で、なんというかとても威圧感がある。


「なんでよ! 今いいところなんだから邪魔しないでよっ!」


「いいところも何もこんなところで油売ってる暇があるならさっさと自分のほっぽり出した仕事を片付けろ」


「冷たいこと言わないでよー。 こっちだって重要案件じゃん!」



「こっちはまだ可能性があるだけだ。本当に必要かどうかはまだ判断つかないだろ。 いいからとっとともどれ」


こちらもこちらでとんでもない殺気を放っている。



「ゔぅぅぅぅっ! 離してよ! 服伸びちゃう!」


と言って、襟首を掴まれ穴の中に引きずり込まれる。



いろんなことが起きすぎて何が起こったのかもはや何がなんだかわからない。そこに、



「待て! ここからタダで出られると思うか?」


とケントさんが男を呼び止める。


穴に入りかけていた男はカーリーをぽいっと穴の中に放り投げてケントさんの方を見る。



「確かにうちの連れが迷惑をかけてすまなかったな。 それで詫びは後日あの娘が殺した男を生き返りはしないがなるべく原型を戻して届けよう」


「それよりもお前らの計画を見過ごすわけにはいかない。 殺しはしないが、牢屋にぶち込んでいろいろしゃべってもらうぞ」


とケントさんは剣を抜いた。




いや抜こうとした、だが、胸のあたりから斜めにをバッサリと斬られてしまった。




見えなかった。 男は居合抜きで一瞬にして腰の剣を抜き、ケントさんを切り捨たのだ。





「お父様!? お父様ぁぁぁぁ!!」



ティアラは泣き崩れた。



「待て!」



叫ぶのが精一杯だった。

手が震え腰から剣を抜くことができない。 頭では戦おうとするが、身体が目の前の男に恐怖して言うことを聞かない。

男は俺に落ち着いた口調で



「今回迷惑をかけた詫びだ。 殺しはしていない。 あとカーリーが殺した男については約束通りそちらに返還しよう。 それではな」



とだけ言い残すと異次元の穴の中に消えてしまった。




「お父様! いや、 いやぁぁぁぁぁ!」


ティアラは半狂乱になっている。




「『聖母の子守唄(マリアズララバイ)』!」



とルナが唱える。 するとティアラは糸が切れたように意識を失う。



「私が回復魔法で治療する。 でもあくまで応急処置だからこの街の治療専門の魔法使い連れてきて! あとソウタはティアラちゃんをベッドのある部屋に連れて行って寝かせてあげて」



ルナは先ほどのショックからようやく立ち直った騎士に叫ぶようにいう。


騎士の1人が慌てて部屋を出てもう1人がティアラを抱えた俺をティアラの部屋に案内する。



ティアラを部屋に戻したあともう一度ケントさんの部屋に行くとすでに医療技術の得意な魔法使いなのだろう人が治療を開始していた。

あとはケントさんの無事を祈るばかりだ。
















結局ケントさんは一命を取り留めたのであった。






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