第3話:創世大陸オルディシア、所持金ゼロのショタ主神
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神界の墜落を食い止め、泣き叫ぶ神器少女たちを救うため、ついに下界【創世大陸オルディシア】へと降り立ったアデル様一行。
しかし、天地を統べる最高神を待ち受けていたのは、敵の待ち伏せでも過酷な自然でもなく――あまりにも世知辛い「現実」でした。
ショタ主神と過保護女神の下界珍道中、いよいよ開幕です!
白銀の閃光が、地平線の彼方まで広がる緑の草原を貫いた。
大気を引き裂く光の柱がふっと消え去ると、そこには三つの影が佇んでいた。
吹き抜ける風が、青草の瑞々しい匂いと、太陽に温められた土の薫香を運んでくる。
「……ふむ。これが、下界の空気か」
十歳の少年主神アデルは、白銀混じりの金の髪を風に遊ばせながら、小さく息を吸い込んだ。
神界オリュンポリスを満たしていた、どこまでも無機質で研ぎ澄まされた冷涼な神気とはまるで違う。生々しく、混沌としていて、それでいて力強い生命の脈動が、肌を撫でる大気を通じて直に伝わってくる。
「……お身体は大丈夫ですか、アデル様!? 転移の負荷でお熱は出ていらっしゃいませんか!? お怪我は!? どこか痛むところはございませんか!?」
隣に立つ側近の女神セレスが、早くも取り乱した様子でアデルの小さな両手を握りしめ、上から下へと舐め回すように視線を走らせていた。
豊満な肢体を包む薄絹の神衣が、草原の風を孕んで優雅に揺れている。彼女の手には、神界から持ち出してきた特製の救護毛布とお世話用具一式がぎっしりと詰まった布袋が抱えられていた。
「落ち着け、セレス。転移術式に乱れはなかった。私の身体にも異常はない」
「で、ですがアデル様! 今のアデル様は、神威の七割を失っていらっしゃるのですよ!? もし下界の雑菌や邪気にお当てられにでもなったら……ああ、わたくし、先代の父上様と母上様に合わせる顔がございません……っ!」
「大げさだ。私はこれでも数千年を生きる神だぞ。人間の赤子ではないのだから、そう過保護に騒ぐな」
アデルは苦笑しながら、そっとセレスの手を外した。
気丈に振る舞ってはいるものの、足元の大地から伝わる重力は、かつてないほど重く、アデルの小さな身体に圧しかかっていた。
(……やはり、全盛期の三割というのは、想像以上に身体へ響くな)
体内の魔力回路を巡らせてみるが、かつてのように無尽蔵に湧き上がっていた全能感はない。
至宝五十体を失ったことで削られた四割、そして傾く神界を支えるため玉座の楔として固定した三割。
手元に残された三割の神威は、通常の魔導士から見れば依然として底知れぬ容量を誇る。しかし、無駄な神気による身体強化を常時展開し続ける余裕はなかった。一挙手一投足に、子供の肉体ならではの骨格と筋肉の軋みがダイレクトに伝わってくる。
「ふぁぁぁ……! ここが下界ね! 風がすっごく気持ちいい!」
アデルの右肩の上で、身の丈十センチの小さな影がくるりと舞った。
金髪のツインテールを跳ねさせながら両手を広げているのは、原初の神器【No.00 ラビ】だ。小さな真鍮の天球儀の杖を掲げ、琥珀色の瞳をきらきらと輝かせている。
「ラビ、遊んでいる場合ではないぞ。……あの子たちの反応はどうだ?」
「あ、うん! えーっとね……」
アデルに窘められたラビは、咳払いを一つして杖を宙へ向けた。
カチリ、と精密時計のような音が鳴り、杖の先端から青い光の方陣が展開される。
「……うん、やっぱり大陸全土に散らばってるわ。東の山岳地帯、西の大樹海、南の砂漠……あちこちで妹たちの波長が地脈を引っ掻き回してる。でも――」
ラビは西の彼方、平原の先にそびえ立つ巨大な石造りの輪郭を指差した。
「一番近い反応は、あっち。あの城塞都市の向こう側にある鉱山地帯から、強烈な紫電の神威が脈打ってるわ。……おそらく、近接最強格の【No.01 ヴォルティクス】ね」
「ヴォルテか……」
アデルの脳裏に、自作した雷槌の姿が浮かぶ。
局所重力操作と超高圧の放電を司る、近接打撃の至宝。あの子が心を与えられて暴走しているとすれば、鉱山一帯が雷の地獄と化しているのは想像に難くない。
「すぐにでも迎えに行ってやりたいところだが……まずは足場を固める必要があるな。情報収集と、活動拠点の確保だ。あそこの都市へ向かうぞ」
「はい、アデル様! わたくしが露払いとして、邪魔立てする下界の魔獣どもを粉砕して差し上げますわ!」
セレスが鼻息荒く拳を握りしめる。
こうして、主神一行は草原の街道を抜け、大陸中央の交通の要衝たる城塞都市を目指して歩き始めた。
――そして、歩き始めてから三十分が経過した頃だった。
ぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ……ッ。
静かな街道に、地鳴りのような、あるいは大型の魔獣の威嚇のような、重低音の響きが轟いた。
「っ!? 敵襲ですか!?」
セレスが素早く身構え、神気を両手に集めて周囲の草むらを睨みつける。
「……いや、セレス。敵ではない」
アデルは足を止め、じとーっとした半眼で側近の女神を見上げた。
「えっ? ですが今、不吉な魔獣の鳴き声のようなものが――」
「お前の腹から鳴っている」
「……え?」
セレスが固まる。
視線を落とせば、彼女の薄絹の衣に包まれた平坦で美しい下腹部から、再び「きゅるるるる……」と情けない音が上がっていた。
「ひゃ、ひゃああああっ!?」
セレスの顔が一瞬にして林檎のように真っ赤に染まった。両手でお腹を必死に押さえ、涙目で後ずさりする。
「ち、違いますアデル様! これは、その、下界の特異な大気圧にわたくしの神核が共鳴を起こした音でございまして! 決して、決して下界の俗悪な食べ物に飢えてお腹が鳴ったわけではございませんの! 神であるわたくしが、そんな卑しいはずが――」
「セレス。神であっても、神威を消費し、受肉した霊体で下界を歩けばカロリーを消費する。空腹を恥じる必要はない」
アデルは優しく微笑み、ポンとセレスの腰のあたりを叩いた。十歳の体躯ゆえ、背伸びしてもそこまでしか手が届かないのが玉に瑕だが。
「ちょうどいい。街に着いたら、美味いものでも食べて一息つこう。ちょうど路銀なら、神界の宝物庫から少し見繕って持ってきているからな」
「まあ……! さすがはアデル様、用意周到でいらっしゃいます!」
セレスが目を輝かせる。
アデルは自慢げに頷き、豪奢な神衣の懐から、掌ほどもある巨大な金貨を一枚取り出した。
陽光を浴びて、神々しい七色の燐光を放つその金属板。神界最高峰の鉱石から鍛造された、正真正銘の『純神金金貨』であった。
「これ一枚あれば、この街の最高級の宿を半年は借り切れるはずだ。美味い肉もパンも、好きなだけ頼むといい」
「主様ァーーーーッ!! 何出してんのよ大馬鹿者ーーーッ!!」
ドゴォッ、とアデルの右耳元でラビの鋭い怒声が炸裂した。
小さな掌でアデルの頬をペチペチと連打しながら、ツインテールを逆立てて叫ぶ。
「な、なんだラビ、痛いぞ。神界の最高硬度通貨だぞ、価値は絶対のはずだが……」
「価値がありすぎるのが問題なのよ!! あんたね、オリハルコンの純金塊なんて、下界の人間が見たら国宝どころか『神話の遺物』扱いよ!? そんなの街のパン屋や宿屋で出してみなさい! お釣りが払えないどころか、強盗の群れと国家の騎士団が押し寄せて大戦争が起きるわよ!!」
「……む」
アデルは眉をひそめた。
「で、では……もっと手頃な通貨はないのか? 例えば、この清らかな天上の雫を固めた星水晶や、永遠の炎を封じた真紅玉などは……」
「全部ダメに決まってんでしょ!! 人間が普段使ってるのは、鉄とか銅とか銀の、薄っぺらい小銭なの! あんたが持ってきたちょっとした宝石一つで、小国が一つ買えちゃうのよ!」
ラビは額を押さえて深いため息をつき、小さな指をアデルとセレスに向けて突きつけた。
「いい、主様? よく現実を見て。あたしたちは今――『下界の通用通貨の所持金、完全ゼロ』なの! 神界の大富豪が、下界に降りた瞬間ただの無一文になったのよ!!」
「「…………」」
沈黙が街道を支配した。
吹き抜ける風が、心なしか冷たく感じられる。
「む、無一文……。このわたくしたちが……路頭に迷う浮浪者……?」
セレスが絶望に顔を青ざめさせ、膝から崩れ落ちそうになる。
「……案ずるな、セレス」
アデルは金貨を素早く懐へとしまい直し、威厳を保ちながら咳払いを一つした。
「貨幣経済とは、労働と信用の循環によって成り立つものだ。金がないなら、調達すればよいだけのこと。幸いにして、ここは人間たちの巨大都市だ。何かしらの換金手段や、仕事を斡旋する機関があるはずだ」
「まあ……! さすがはアデル様、どんな逆境でも冷静沈着でいらっしゃいます!」
「いや、あたしがツッコミ入れなかったら今頃市場を崩壊させてたけどね……」
ラビのボヤキを華麗に聞き流しながら、アデルは堂々とした足取りで城塞都市の正門へと進んでいった。
***
城塞都市『グラン・ルクシア』。
神聖皇国ルクシアの北方を守護するこの街は、高い石造りの防壁に囲まれ、街道を行き交う商人や冒険者、荷馬車で溢れかえっていた。
門の前には長い列ができており、槍を携えた二人の衛兵が通行人の検問を行っている。
「次の方、身分証と通行税を――って、ありゃ?」
順番が回ってきたところで、衛兵の一人が目を丸くした。
目の前に立っていたのは、あまりにも奇妙な取り合わせの一行だったからだ。
先頭に立つのは、十歳前後の可憐な美少年。白銀の混じる柔らかな金の髪に、透き通るような白い肌。子供の身体にはいささか仕立ての大きすぎる、豪奢極まりない純白の神衣を纏い、威厳たっぷりに胸を張っている。
その後ろには、抜群のプロポーションを誇る薄絹姿の絶世の美女が、お世話用の荷物を抱えて過保護そうに少年の背中を見守っている。
「……坊ちゃん、迷子かい?」
衛兵が腰を屈め、優しく微笑みながら尋ねてきた。
「無礼な! このお方をどなたと心得るのですか、天地を統べる至高の主神――むぐっ!?」
セレスが激昂して口を開きかけた瞬間、アデルが素早く彼女の腰の布を引っ張って黙らせた。これ以上騒ぎを大きくするわけにはいかない。
「……迷子ではない。私はアデル。こちらは従者のセレスだ。街の視察に訪れた」
アデルは理知的な声で告げた。
「お、おう……視察か。偉いなぁ坊ちゃんは」
衛兵は完全に「ませた貴族のお坊ちゃんのごっこ遊び」と受け取ったようで、口元を緩めて頷いた。
「そこのお姉さんも、わがままなお坊ちゃんの付き添い、ご苦労様です。……で、坊ちゃん。街に入るには『通行証』か、身分を証明するギルド証が必要なんだが、持ってるかい?」
「通行証……? そのようなものは所持していないな。今ここで発行してもらうことはできるか?」
「いやぁ、身元引受人がいないと正門じゃ発行できないんだよ。……あー、銀貨二枚の手数料を払ってくれれば、臨時の一日通行証を出せるんだが……」
銀貨二枚。もちろん、下界の一般的な通貨のことだ。
アデルの懐には国が買えるオリハルコン金貨しかないし、セレスの財布は空っぽである。
「……所持金は、あいにく持ち合わせていない」
「えっ、一文無し!?」
衛兵が目を丸くする。身なりは最高級の貴族のように見えるのに、懐は空っぽ。
「おいおい、まさか坊ちゃん、家出してきたのか? お小遣いも持たずに侍女さんと二人で飛び出してきた口かい?」
「家出ではないと言っているだろう。視察だ」
アデルは幼い眉をきゅっと寄せて反論するが、十歳の甲高い少年の声では、ただただ可愛らしく頬を膨らませているようにしか見えない。
「ぷっ……あっ、すまんすまん。怒るなよ坊ちゃん」
衛兵は笑いを噛み殺しながら、頭を掻いた。
「困ったな……いくら可愛い坊ちゃんでも、規則は規則だから通すわけには――」
「――おい、門番さん!」
不意に、アデルの肩の上から甲高い声が響いた。
ラビがひょっこりと顔を出し、ツインテールを揺らしながら衛兵を指差す。
「うわっ!? なんだその人形、喋ったぞ!? 魔導具か!?」
「人形じゃないわよ、妖精よ妖精! ……ねえ門番さん、身分証がなくて無一文でも、身元を保証してもらえてお金を稼げる場所があるでしょ? ほら、下界のお決まりの施設!」
「あ、ああ……冒険者ギルドのことか?」
衛兵が目を瞬かせた。
「そうそれ! ギルドの登録窓口に行きたいのよ! そこまでの仮通行なら、衛兵の裁量で通せるはずでしょ?」
「まあ……確かに、ギルドへの新規登録志願者なら、ギルドの職員に引き渡すまでの臨時証は出せるが……。でも坊ちゃん、あそこは荒くれ者ばかりだぞ? 貴族の坊ちゃんのお遊びで行くような場所じゃ――」
「構わん。そこへ通せ」
アデルは一切の迷いなく言い放った。
その翡翠の瞳に宿る、底知れぬ理知と絶対の確信。
子供の姿であるはずなのに、一瞬だけ背筋を冷たい風が撫で抜けたような錯覚を覚え、衛兵は思わず息を呑んだ。
「……わ、分かったよ。そこまで言うなら通してやる。ただし、怪我しても自己責任だからな?」
衛兵が羊皮紙の臨時通行証にスタンプを押し、アデルへと手渡した。
「感謝する。良き門番だな」
アデルは小さく頷き、セレスを引き連れて城塞都市の門をくぐり抜けた。
***
門を抜けた先は、活気に満ちた喧騒の街並みだった。
石畳の大通りには露店がひしめき合い、香ばしい焼き肉の煙や、焼きたてのパンの甘い香りが漂っている。様々な種族――筋骨隆々のドワーフの鍛冶屋、獣の耳を生やした獣人の商人、人間の兵士たちが行き交っていた。
「ぐぅぅぅぅぅ……」
「セレス、我慢しろ」
「は、はい……アデル様、申し訳ありません……っ!」
露店の前を通るたびに切ない音を立てるセレスの胃袋を宥めつつ、ラビの道案内に従って大通りを進む。
やがて辿り着いたのは、街の中央広場に面した、一際頑丈な石造りの大建築物だった。
交差する二本の剣と盾を象った鉄の看板。
頑丈な樫の木で作られた巨大な両開き扉の隙間からは、耳を劈くような怒号、響き渡る笑い声、そして濃厚なエール酒と汗、鉄錆の混ざり合った熱気が漏れ出してきていた。
「ここが……冒険者ギルドか」
アデルは見上げるようにして看板を眺めた。
「かつて神話の時代、神々の試練に挑み、荒野を切り拓いた人間たちの開拓精神――それが形を変えて残った組織というわけか。悪くない」
「悪くないなんて呑気なこと言ってる場合じゃないわよ、主様!」
肩の上のラビがツインテールを揺らしながら忠告する。
「下界の冒険者なんて、荒くれ者と命知らずの集まりなんだから! 十歳の子供と美女の組み合わせなんて、格好の獲物に見えるに決まってるわ!」
「大丈夫ですわラビ! もしアデル様に無礼を働く不届き者が現れたら、このわたくしが頭蓋骨を粉砕して大地に埋めて差し上げます!」
「お前が一番物騒なんだよセレス!」
二人のやり取りに小さく肩を竦め、アデルは扉ノブへと手を伸ばした。
――ギギギィ……。
重厚な扉を押し開けた瞬間、店内の喧騒が津波のように押し寄せてきた。
広いホールには、傷だらけの甲冑を着た大男たちや、魔導杖を携えた術者たちが所狭しとテーブルを囲み、酒杯を煽っている。
壁一面には、無数の討伐依頼が貼り出された巨大な掲示板。
そして――。
ギルドの最も奥まった薄暗い片隅。
報酬のピンハネに遭ったのか、酒も頼まず、壁に背を預けて抜き身の佩刀を静かに布で拭っている、黒髪の精悍な東方の青年剣士。
その斜め向かいの席で、分厚い古代魔導書を卓上に広げ、退屈そうに指先でグラスの縁をなぞっている、流れるような銀緑色の髪と長い耳を持つエルフの大魔女。
二人の並外れた実力者の気配が、アデルの神核に微かに触れた。
「……ほう」
アデルの口元に、知的な笑みが浮かぶ。
だが、次の瞬間。
扉が開いた音に気づいたギルド内の荒くれ者たちが、一斉に視線を入口へと向けた。
「あァ……? なんだぁ、ありゃあ?」
「おいおい、見ろよ。上等な服を着たガキと……とんでもねえ上玉のお姉さんじゃねえか」
「貴族のお坊ちゃんが、冒険者ごっこしにギルドへ迷い込んできたのかァ!?」
ドッと下品な爆笑がホールを満たす。
何十人もの屈強な冒険者たちの、侮りと嘲笑に満ちた視線が、一斉に入口の少年へと突き刺さった。
しかし――主神アデルは、眉一つ動かさなかった。
翡翠の瞳を静かに細め、威風堂々と一歩を踏み出す。
「行くぞ、セレス、ラビ。……我らの下界における第一歩だ」
最高神の地上での戦いが、今まさに幕を開けようとしていた。
第3話を最後までお読みいただきありがとうございました!
地上へ降り立ったものの、持っていたのは国が買えるレベルのオリハルコン金貨だけで、下界の小銭を持っていなかったアデル様一行。
セレスのお腹の音の可愛らしさと、門番との微笑ましい(?)やり取りを経て、無事に冒険者ギルドへと辿り着きました!
しかし、扉を開けた先にはアデル様を舐め腐った荒くれ者たちの嘲笑の嵐……!
そしてギルドの片隅には、後に頼もしい仲間となる東方剣士シンと大魔女ヴィオラの姿が……!?
次回、第4話『冒険者ギルドの門と、舐められた主神』に続きます!
次回もよろしくお願いいたします!




