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セミ・ファイナル?:とってもくだらない系のショート・エッセイ  作者: 秋月心文


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6/9

あぁ、憧れの!?

 その昔、北海道にはゴキブリが殆ど住んでいませんでした。


 空港のトイレなどで、それっぽい小さな虫を見かけると……

「なぁ、兄ちゃん。これってゴキブリだと思うか?」

「さぁ、僕も見たことないんで……」

 みたいな会話が繰り広げられていた。


 漫画やアニメで、ゴキブリは知っている。

 しかし、見たことはない。

 そんな存在だった。


 生のゴキブリを見たことがあるのなら

「俺、ゴキブリ見たことあるんだぜ」

「マジか、すげぇな」

 なんて自慢できるほどだった。


 ある日、大阪の社員寮に帰ると、同室の者が何やら慌てていた。

 デカいゴキブリが出たらしい。

 え?


 いた。

 とても、デカかった。

 これか。


 これが、あの憧れの……

 ちが……噂のゴキブリというヤツか。


 一度見てみたいと思ってたけれど……

 よく見ると、私のベッドの上で私の添い寝を待っていやがる。

 それは勘弁して欲しい。


 追い払おうとすると、飛びやがった。

 こいつ、飛ぶのか……。

 まぁ、翅ついてるしな。


「「うわぁぁ~」」

 私と同室のものは、そんな声を上げた。


 なんとかして、部屋から追い出すのに苦労した。


 翌朝、半分寝ぼけたまま、朝飯を食べに食堂に行くと「バリッ」そんな音がした。

 踏んでるじゃん……。潰してるじゃん……。


 大阪の社員寮では、こうして、夜も朝もゴキブリからの大歓迎を受けた。

 虫嫌いな上に、汚れを運ぶような虫はもっと嫌いです。

 勘弁してよと思った。


 でも、一度は見てみたいと思ってたんだよな。ホントだよ。

 でも、二度は見たくないんだよ。ホントだよ。

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