クリーム色の花びら
広島では、太陽の日差しで起きるつもりで、東側に窓がある部屋を選んだ。
だけど、窓の横にもドアの前にも室外灯が備えられているんだわ。
遮光カーテンでも使わないと眩しくて寝れん。
太陽の光で起きる生活をしたかったんだがなぁ。
でも、それは今回の本題ではない。
夜に室外灯が光れば、ヤツらがやってくる。
そう、虫だ。虫がやってくるのだ。
ドアの前には、小さな蛾がよく貼りついていた。
クリーム色の羽根をしたヤツだったと思う。
茶色のドアにめっちゃ映える色なのだが……。
名前は知らない。調べたいとも思わない。
なぜなら、私は虫は苦手なのである。
虫の図鑑を見るだけでビビるほどの虫嫌いなのだ。
ドアにビッシリ貼りついているので、間違って家の中に入らないように気をつけてドアを開けた。
時々、間違って入って来た時には、半分パニック状態で追い出したものだ。
ある日、ドアを開けると花びらがいっぱい落ちていた。
なんじゃこりゃ……。
クリーム色の花びらだった。
少し離れたところで、スズメがクリーム色の何かを食べていた。
おおぅ......。花びらじゃなくて翅だったらしい。
スズメが本体だけおいしくいただいていったようだ。
それ以来、ドアに貼り付く蛾が減った。
スズメを飼いたいと思うほど感謝した。
スズメがいつもより、かわいく感じた。




