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危険なミッション
それはとても危険なミッションだった。
広島では、時折、カメムシが異常発生した。
ヤツが危険を感じると部屋中に広がる超絶悪臭を放つのである。
異常発生した時には、時々、誰かの背中やカバンについて会社内に侵入してくるのである。
この時、間違っても潰そうとか、殺虫剤を浴びせるなどの行為は悪手である。
社内が超絶悪臭に覆われ、業務が停止してしまうからだ。
我々に残された手は、カメムシを刺激せずに窓から逃がす。
それしかないのである。
当然誰かが代表となり、ミッションを託される。
時には自薦で、時には推薦で……。
託された社員は、ビリビリ棒でもやるかのごとく慎重に行う必要があった。
その後の、皆の業務が行えるかどうかがかかっているのだ。
もちろん、何度かミッション失敗ということがあった。
ドアも窓も全開で、扇風機を強にして、悪臭を抜くのにどれだけの時間を要したことか。
皆、それを経験していた。
今日のミッションは、課長が挑戦するらしい。
さぁ……お手並み拝見といこうか。




