670 楽しいソロ義務
「「「ZZZ~」」」
お風呂場ではしゃいでたチビ達もおネムの時間です。
まだ遊びたりずイヤイヤしていたカゲリでしたが。
ベッドに寝かせて背中を撫で続けると瞼がじょじょに重く。
完全に落ちて寝息が洩れてきたらシーツをかけて完眠。ちょろい。
寝顔も愛らしいですねぇ♡
おやすみなさい。
マスターによるとかつて0.93秒でシャットダウンする昼寝大魔王がいたそうですけど。
うちの子たちも寝付きのいい良い子です。
まぁ、朝から晩まであれだけ遊べば眠くもなります。
今日はいろいろお手伝いもしてくれました。ありがとうですよ♡
そのか細い腕にがっちり確保されてるのがニャーコ。
ジタバタなんとか脱出を図ってましたが、今は諦めの表情で目を閉じてますね。
抱き枕ネコ。ニャーコのメイン業務です。
シロも並んで丸くなってますけど、些細な異常も察知して目覚める番犬モード。
狼は眠ってても眠りません。
頼もしい護り狼さんですよ? カワイイだけじゃないのです。
《錬金堂》に泥棒が入ったことはありませんが油断は禁物。
なんと町中の商店では被害が続出してるそうなのです。
知り合いの生産職ではまだ聞きませんが他人事ではありません。
金貨や宝石、貴金属を貯めこんだ裕福な商店が狙われるとか。
宝石こそありませんが魔石は結構ありますからね。
用心しないと。
さあて。
子供は寝入って、いよいよ大人の時間なのです。
というワケで足取り軽く棺桶部屋まできました。スキップで♡
寝台の上にはマスターのアバターがのんきに眠っていますけど。
どうしたものですかねぇ?
風紀天使サマ、というか運営の許容上限に達してしまったようなのですけど。
わたし達のイチャイチャ、いえ義務が。
「とにかくチューから先は絶対にダメ!
動けないアバターを脱がしたり舐めたりするのも自粛しなさい!
アナタたちったらモォーッ!?」
昨夜は天使サマに切れられてしまいました。
怖かったですよ?
「ですけど天使サマ。
だったら、わたしのこの熱く火照ったカラダはどう慰めればいいのですかね?」
そう反論すると顔を真っ赤にしてしどろもどろに。なぜ?
他にもちゃんと告白したのかとか、手順踏まないとNTRれちゃうぞとか、いろいろ耳に痛いお説教をかまされてしまいましたが。
まぁ、そのへんはマスターがログインしたら解決してもらいます。
というかさせます。
この手の責任はすべてマスター持ちなのです。
とにかく今は、脱がさず舐めずにソロ義務を完遂せねば。
マスターもリアルじゃ学校で授業中だそうですし。
ソフトに攻めましょう。ソフトに♡
い、イズミぃぃ~?
自分の足、ふとももが別の熱く湿ったふとももに挟まれ、しっとりじっくりと擦られている。ゾクゾクするぜ。
同時にシャツの内側に熱いてのひらが侵入し、これまたしっとりじっくりと蠢いている。ビクビクしちゃう。
もちろん物理では存在しない。俺の触感のみである。
VRセクハラ。
勘弁してください。
俺の向こうでの身体は体温が低い。吸血鬼なもんで。
だから不意にイズミにまさぐられるとビックリするくらい熱く感じる。
感じちゃうのだ。いやん。
始まった。
始まってしまった。授業中なのに。
早朝の初回が尻切れトンボに終わったのでなんだと訝ってたのだが。
第2弾はきっちり始めてきた。マジメかッ!?
そもそも、向こうにログインして営む吸血『義務』は、始祖たるカーミラ師匠の定めた吸血鬼主従としてのまさに義務。
ログアウト中のコレはイズミの個人的な趣味である。吸血無し。
よって休んでくれてゼンゼンかまわないのだが、これまで皆勤賞。
情熱が怖い。
あぁッ!?
妖しい蠢きがより微妙に繊細に?
そこはラメぇッ!?
漏れそうな声を懸命に呑み込む。
授業中にナニやってんだよッ!?
蛇みたく絡めていた肢体を解き、わたしはマスターのおなかに乗り直しました。
美少女のお尻ですよ?
嬉しいでしょ?
全身を駆使してのマッサージ。堪能できましたか?
垂れるよだれと幸せそうな寝顔が答えですね。うふ♡
「マスター、わたしの足裏も好きですよね?」
こっそり見てるのバレてますよ? このスケベ♡
よく拭った足裏をペタンと寝顔のほっぺに乗せました。
ニヤケ顔がさらに深まった気がしますね。このマゾ野郎♡
マスターの身体はほんのり冷たくて気持ちいいんですよね。
マッサージもついつい時間をかけてしまいました。
途中で盛り上がって脱いでしまいましたが、見えてないからセーフですよね?
自ら脱ぐのは自粛対象から外れていたはずですけど。
おっと、いけない。
規制ギリギリのラインを攻めてしまうのは商人のサガ。
別に風紀天使サマを困らせたいワケではないのです。
ただ、日々の潤いのためには最大限のボディタッチが不可欠なだけで。
忙しい日常には美味しいご褒美が必要経費なのです。
わたしがエッチなワケでもないのですよ? 決して。




