DAY 66 スタンプのご褒美でお買い物デートとクイズでめくってヒントだった日
お昼、大型商業施設の中で待ち合わせ。
夏休みが始まるときに三人からもらった『夏休みスタンプ台帳』。
それを30個集めたご褒美の期限が夏休み期間までと聞き、それじゃあ痩せてから自分に合う服が少ないので買い物に付き合って下さい、とお願いしてみた。
全員からOKがもらえたが、これはいわゆる女性三人と同時デートってやつ。
だけどまぁ、俺たちもうすでに四人で海にお泊り旅行とかやっているからなぁ。
「おー、来たか彼氏ミャーマー! こちらの準備は万端だー!」
「やっと来たか。さっきからチャラい男が寄ってきてウッゼェから早く移動しようぜ」
「ふふ、やはり私たちには美山君という彼氏がいてくれると安心です。頼もしいです」
「ご、ごめん、俺から言い出したのに、待たせてしまいました」
集合時間の30分前には着いたのだが、すでに女性陣が三人集合していて、周りに若いイケメンが群がっている、という光景が広がっていた。
おっほ、さすが伊江里クロワさんに藤浪桃世さんに西崎華さんだ。
個人でもお美しいのだが、この三人が集まるとマジでモデル三人が立っている、みたいで目立つんだよなぁ。
俺が近寄ると、イケメンたちが舌打ちをしながら離れていく。
す、すいません……でもこの三人は俺の彼女なんで。
絶対に触らせませんよ。
藤浪桃世さんは黒キャップに緑ジャージに黒ハーフパンツ、伊江里クロワさんは白いロングスカートに襟付きシャツ、西崎華さんはフリル満載の黒いフワッフワスカートにTシャツという感じ。
うーん、全員モデルさんみたいなスタイルだから、着飾るとマジで圧巻のクオリティ。
「やっぱ私とミャーマはジャージで繋がるべきだと思うんだよねー。これなんかどうかなー」
メンズの服が売っているコーナーに来てみた。
専門店もあるが、ちょっと俺には敷居が高いので商業施設の総合ショップ一択。
スポーツ女子、藤浪桃世さんが選んでくれたのは、ほとんどペアルックみたいなスポーツ系コーデ。
緑ジャージに黒いハーフパンツ。うん、これ今藤浪桃世さんが着ているセットだ。
「……ど、どうかな」
試着室にて着てみる。サイズはちょっと大きめの、ブカっとした感じ。
「おー! さっすが彼氏ミャーマ! 私とペアー! いい、これすっごく良いよ!」
藤浪桃世さんが目を見開いて大喜び。
「こいつ、筋肉あるからスポーツ系似合うな……」
「素敵ですよ美山君。銀髪ロングにしたらもっと素敵です!」
伊江里クロワさんと西崎華さんも褒めてくれるが、西崎華さんは方向性が違っていないか?
値段も高くないし、これでいいか。
「これなんかどうだ。着てみろ」
伊江里クロワさんが選んでくれたセットは、薄い色のジーパンに黒シャツに薄い生地の灰色のロングコートみたいなやつ。
薄い生地のロングコート、名前は知らないがこういうの初めて着るな。
「どうでしょう。ロングコートって言うんですか? こういうの初めてなんですけど」
「……いいな。私好みだ」
着てみると、伊江里クロワさんが言葉少なに褒めてくれた。
「あれあれー、クロワが発情してるー? 試着室で襲っちゃう? いいよー、全員でいってみよっかー!」
「はぅ、いいです……それに青い鎧をつければ完璧です!」
藤浪桃世さんが伊江里クロワさんとがっつり肩を組んでいるが、ここで襲うとか冗談でもやめてくださいって。
あと西崎華さん、普段着の選択で鎧ってなんですか。
「私の番ですね! これとこれ……はい美山君、これ着て下さい!」
最後は西崎華さんコーデ。
大興奮で服を渡してきたが、まさかコスプレじゃあないよな……ってここでそういう服は売っていないか。
試着室で着てみるが……あれ、以外に普通コーデ。
「こんな感じでしょうか」
「ああああああああ! いいです、これです最近始めたゲームでお目当てのキャラがこういう服装で私に迫ってきているんです! 分かりましたお付き合いします!」
俺が着たのは、薄い青色で大きめのパーカーに白系のブカっとしたパンツ。
なんだ、西崎華さんもコスプレじゃない普通服も選べるんだ……って、結局これもコスプレかい!
何が分かってお付き合いします、なんですか。
「ミャーマなんでも似合うー。マジ万能キャラー」
「こいつ、銀髪ロングも似合うし、ゲームのキャラメイクでもしている気分だ」
とりあえず三人が選んでくれた服を買って帰ることに。
そこまで値の張るものでもなかったので、仕送りのお金で余裕で買えた。
「じゃあ俺、下着買ってきますんで、みなさんはここで待っていて……」
「行くー! ミャーマ下着も選ぶー! するときテンション上がるやつがいいー!」
「そうだな。それ着て私を抱いてくるんだろうし、好みのがいい」
「ふふふふ……どうせ脱がす物ですが、脱がし甲斐のあるやつがいいですねぇ」
座れるところがあったので、そこで女性陣に待っていてもらって、下着を買いに行こうとしたら、全員が俺にくっついてきた。
ちょ、男の下着買うのに女性連れはその……
「今私が履いている下着と同じ柄ー! こっちもお揃いがいいー!」
藤浪桃世さんが選んだのは、派手な花柄の水色のボクサータイプ。
え……今藤浪桃世さんがつけている下着と同じ……!
やばい、色々想像が……!
「私は黒が好みだ。これで抱いてこい。ちなみに私の今の下着も黒だ」
伊江里クロワさんもボクサータイプの黒。
おおお……! 伊江里クロワさんの今の下着の色が黒……!
まさか男性用下着を選んでいて、みなさんの下着の色が判明するとは……! ついてきてもらって良かった!
「はい美山君! これで迫ってきてくださいね、ふふ」
西崎華さんが渡してきたのは、やけに小さい布。
ん、これ、すっごいピッタリタイプのブーメランパンツ……
「うわー、華が欲全開だー! エッローー!」
「……それは……その、色々形が分かってしまうんじゃねぇか?」
「うふふふふ……エンヴィー様がたまにこういう物をつけていらして、マリアベルの私としましては、同じ体験をしなくてはなりません。ぜひ! これを……!」
西崎華さんが大興奮なのだが……まぁ男の下着なんて何でもいいか……全部買おう。
「あ、ちなみに私、下着はつけていません。だってマリアベルはそういうキャラですから。ふふ」
お会計を済ませ、フードコートでご飯でもどうですか、と聞こうと思ったら、西崎華さんから衝撃の発言が。
え、下着をつけていない……だと?
「うわー、ミャーマの顔がすごーい! 華の下半身を想像してる顔だー、エッロー!」
「チッ、てめぇ、何を興奮してんだよ。嘘に決まってんだろ」
「ふふふ、さぁどうでしょう。履いているのでしょうか、いないのでしょうか……さぁ美山君! クイズです! ヒントは……確かめてみますか? チャンスは一回、グイっとスカートをめくってみてください!」
ク、クイズだと……?
ヒントはめくってみろ、だと……!
それは答えなのでは……いやいや、西崎華さんがヒントだって言うんだから、それはヒントなのだ!
ヒント下さい!
こんな混み合う大型商業施設では絶対に無理ですけど!
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影木とふ




