DAY 65 天使動画第二弾『スイカ』PV爆発と痩せたので服を買いに行きたかった日
「うわぁ、海動画の閲覧数10万超えてる……」
俺たちがやっている『天使たちの溜まり場チャンネル』、お昼に新作動画を上げたのだが、夜の段階で10万超え。
過去一PVが回っているぞ、これ。
「やはり『水着』の力は偉大なのか……」
夏休みもラストの翌週、動画の2本目を上げたのだが、やはりこの動画は人類にはまだ早すぎたようだ……
『キタキタ水着本編! 三人の水着が海に映えるー!』
『これどこだろう。海外のリゾート地みたいな雰囲気だ』
『え、プライベートビーチ貸し切りなのこれ? 幹部どんだけ金持ってんだよ』
『おー、スイカ割りだ、夏だねぇ。2号の動きが人間超えてるwww』
『ちょ、おい待てwww……スイカが中からの圧力で弾け飛んだように見えたが……?』
『なんだいまの、斬撃で割れるんじゃなくて爆発ってwww これ衝撃映像だろwww』
『2号がヤバイ……スイカ爆弾じゃんこれ』
『あれ? 3人の美少女の艶やかな水着目当てで見ていたのに、スイカ爆発の衝撃で俺の水着欲がどっか行ったwww』
『なにこの恐怖映像ww スイカの返り血浴びた抜刀斎爆誕w 2号の水着に木刀装備が似合い過ぎ』
『水着で平和なキャッキャウフフ映像を期待していた俺がバカだった。まさかのスイカ木っ端微塵で霧散とか、CGじゃなきゃありえないSFX』
『ハリウッド超えww これ映像加工無しだって。学会が動くレベルwww』
『俺はエロ目的でこの動画を見たんじゃあない。スイカ爆発、これを見に来た』
海動画第2弾は、例の『スイカ割り』動画。
2号さんこと、藤浪桃世さんが木刀でスイカをぶっ叩くと、数秒後にスイカがブルブル震えだし、ドカンと爆発して木っ端微塵になるやつ。
美少女3人の水着本編が始まったと思ったら、スイカ爆発からの返り血抜刀斎という、ある意味視聴者さんの期待を裏切る映像。
海動画第2弾の閲覧数が大爆発し、数時間で20万、コメントも1000を超えた。
まさか『水着』より『スイカ』が大人気になるとは……さすが2号さん、藤浪桃世さんのポテンシャルは世界……いや地球圏では計れない存在なのかもしれない。
「見たかミャーマ、ももよーん様の実力をー! 自分の彼女が大人気でミャーマも嬉しかろう。フハハハハハー!」
翌朝、マラソンでいつもの公園に行くと全員集まっていて、藤浪桃世さんがとんでもなく上機嫌。
「あの動画ヤベェだろ。いいのかよ公開して。マジで衝撃映像、お子様には見せられない18禁レベルだぞ」
「改めて映像で見ましたが、すごかったですね……。側で見ていた私たちも驚くぐらいですから、あれを初めて見る人は、さぞ驚いたでしょう……」
笑顔満面の藤浪桃世さんとは対照的に、伊江里クロワさんと西崎華さんはちょっと引き気味。
まぁ俺も編集していて、大丈夫かな……とは思ったけど……まぁ事実だしなぁ……。
「それでミャーマ、スタンプどうすんだー? 期限が夏休みいっぱいなんだが?」
「え? スタンプ、ああ『夏休みスタンプ台帳』。あれって期限があったの?」
走り終え、ストレッチ。
さて帰るかと思っていたら、藤浪桃世さんから衝撃の一言が。
夏休みが始まったばかりのころ、3人から渡されたスタンプ台帳。30個集めたらご褒美がある、とかで頑張って集めたのだが、期限があったのかい。
「ふふ、特に期限は無い予定でしたが……このままだと美山君、何も求めてこないで終わりそうですし、私たちも彼女として、早くその、ググっと来て欲しいと言いますか……」
西崎華さんが困り顔で言うが、ググっと?
「もう子供じゃねぇんだからよ、バチーンと来いっての。私はお前の彼女なんだから、求められれば、応える」
伊江里クロワさんもぐいっと俺に近付き言うが、バチーン?
「えーと、うーん……ああそうだ、お昼からそこの大型商業施設に服を買いに行こうと思っていたんですが、それに付き合っていただくというのはどうでしょう。一人だと寂しいなと」
よく考えたら、以前デートとかさせてもらったし、こうして毎日のように会えるのもいわばデートだし、言ってしまえば一緒にお風呂に入ったこともあるし、こないだなんて、海にお泊りデートなんてやったしね。
その都度、ちょこちょこエロ系の美味しい思いもさせてもらっているし、これ以上こちらから望むのは、高望みだろう。
実は俺、ダイエット計画で痩せてからというもの、合う服が少ない……って問題を抱えているんだよね。
持っている服のほとんどが太っていた時代の物で、親に痩せたことと服が欲しいと伝えたら、驚きながらも祝福してくれ、頑張ったご褒美に服を買いなさい、と仕送りをもらっているんだ。
とはいっても、俺には痩せたからどれが似合うとか、とんと分からない。
伊江里クロワさんに藤浪桃世さん、西崎華さんなら女性目線での、俺に似合いそうな服を選んでくれそう。
というお願いはどうでしょうか……。
「買い物デートか、分かった。下着を一緒に買いに行くとか、それもう彼女以上だしな。うむ、それなら私が適任だ」
伊江里クロワさんが腕組みをし、うんうん頷きながらOKしてくれたっぽいが、下着とは言っていないですけど?
まぁ下着も欲しいっちゃ欲しいが……女性と買いに行く物ではないような……。
「おー、マジ今のミャーマなら何でも似合うだろー! よーし、彼女であるももよーん様がスペシャルコーディネートしてやるぞー! まずはヒーローには欠かせない赤マントだな、フハハハハ!」
藤浪桃世さんもOKか。
マント?
「あら、私が選んでいいんですか? ふふ、彼氏を私色に染める……ああ、いい……! いいですわそれ! お任せください、この西崎華、責任をもって彼氏である美山君を一流のエンヴィー様に育ててみせますわっ!」
西崎華さんは……ええと、話聞いてました? コスプレ衣装ではなくて、普段着っす。
育てる?
……ええと、この三人に頼って大丈夫だったのか?
++++++++++++++
【以下定型文】
作品を読んで興味を持ってくれた読者様! よろしければ下にある
『☆☆☆☆☆』のポイントをよろしくお願いいたします。
応援する意味でブックマーク登録やご感想、レビュー等いただけたらとても嬉しいです!
影木とふ




