DAY 59 勝者に裸を! 脱衣ババ抜きで伊江里クロワさんが脱いだ日
「ペアー!」
「ふふ、揃いました」
「あれ、ダメか……はいクロワ」
「ん、ペアだ」
海の横にある料亭西崎の保養施設にお泊りさせてもらい、昼間は海を満喫。
流れ星観察に花火もやったし、そろそろ寝るかと思った23時過ぎ、急に始まったコスプレ脱衣ババ抜き大会。
負けるごとに衣服を一枚ずつ脱いでいき、裸になった人が負け。
しかも西崎華さんが、「誰かが裸になるまで寝られませんゲーム」とか言い出し、なんだかやる気満々。
……誰かが裸……といっても、俺たち全員コスプレをしているので、誰が何枚着ているのか分からない。
ちなみに俺は銀髪ロングカツラに下着にTシャツにコスプレ騎士服に鎧に剣、といった感じ。
パーツの剣は、脱衣ババ抜きの「脱衣」の一個になるんだろうか?
女性陣は何枚着ているのか、不明。
西崎華さんが大好きな作品のキャラのコスプレで、女性3人が豪華なドレスを着ているが、中に何を何枚着ているかは知らない。
クラスの、いや、高校の三大美少女と呼ばれる伊江里クロワさんに藤浪桃世さん、西崎華さんの裸は絶対に見たい……!
見たいが……さすがにゲームで女性を裸にするのはな……。
こういうのは男のアホな学生が集まったノリでやるもので、女性がいるチームでやるべきゲームではないと思う……が、西崎華さんが『私、下着つけていません』と発言。
脱衣ババ抜きで下着は最後の砦だろう……それをつけていません……だ、と……?
どういう意味だ?
まさか本当につけていない?
始まったばかりでは確認のしようもないし……いや、西崎華さんの狙いはコレだ。
目が血走るほど女性陣の裸を見たがっている俺にこの情報を与えれば、絶対に興奮して冷静さを欠き、判断が鈍る。
さっきから女性3人が次々とカードが揃い、順調に手札を減らしていっているが、俺だけノーペア。
絶対に興奮で引くカードの選択をミスっている。
「あれれー、どったのミャーマー、手札が減っていないよー? 勝てば私たちの裸が見れるんだよー? 見たくないのー? あはははは!」
藤浪桃世さんがニヤニヤ顔で俺を煽ってくる。
くそ……見たい、絶対に見たい、伊江里クロワさんと藤浪桃世さんと西崎華さんの裸が絶対に見たい!
クラスの三軍の俺が一軍のメインメンバーである女性陣の裸を見れるなんて、こんなチャンス、一生巡ってこないぞ!
大富豪とか、そういうカードゲームには自信がある。
でもババ抜きって、『運』以外どうすればいいんだ。
「はい美山君、どうぞ、ふふ」
「ほい、揃わず、はいクロワ」
西崎華さんからカードを引くと、『ババ』が手札に加わった。
さぁ、ここからがカードゲームキングの実力の見せどころだ。
冷静に、冷静に女性陣の裸を……
「ほい、あがりー! さぁ脱げミャーマー!」
「あー、残念、じゃあ剣と鎧を脱ぎますね」
「あら、セットでいいんですか?」
初戦は俺の負けか。
次こそ……!
「チッ、負けか」
2戦目は伊江里クロワさんが負け。
舌打ちをしながら、豪華なドレスを脱ぐ……え、ちょ……!
「うわぁ……! ク、クロワ、いきなり下着……」
「あ? それが何だよ」
豪華なドレスの下にも何か着ているかと思ったが、まさかの直、下着。
思わず視線を外し、伊江里クロワさんの肌を見ないようにする。
「あーーー! クロワが魅せブラだー! 対ミャーマ用に仕込んできてるー!」
ちょ、ドレスの下がいきなり下着だとは思わなかった……え、あの、それじゃあさっき『私下着つけてません』宣言をした西崎華さんって……一発で裸……?
「あら、クロワが下着姿になったのに、美山君の熱い視線が私に来ています。これはアレですね、美山君の狙いは私の裸なんですね……! 分かりました、ヤるかヤられるか、一発勝負です!」
「てめぇ……この状況で私を見ないってどういうつもりだよ。ほら見ろよ、華のドレス姿より私の下着姿だろぉ?」
西崎華さんが大興奮でカードを配り始め、下着姿で肌露出がすごい伊江里クロワさんがヤンキー張りの脅しをしながら、俺の顔を両手でバチーンと挟んでくる。
ちょ、顔固定されたらクロワの下着姿が見えてしまう……!
魅せ? た、確かに紫の下着で、花柄が豪華だったり、ついつい見惚れてしまう下着だ……。
「……ここから先はお前がヤれ。見たいんだろ、私の裸。だったらお前が脱がせろ」
「クロワ、ゲームの最中だとお忘れですか? そこから先はゲームの勝敗での展開にしましょう」
伊江里クロワさんがグイっと顔を近付けてきて、俺の耳元で甘く囁いてくる。
ちょ、まだゲームの途中ですって……あ、良かった、西崎華さんが伊江里クロワさんを止めてくれた。
「チッ……別にいいだろ。どうせヤんだからよぉ」
……今気付いたが、もしかして一番着込んでいるのって……俺なのでは?
「ああー負けたー! よぉーし、見とけよ見とけよー! 大きさでクロワとか華には勝てないけど、動きと体力で絶対にミャーマを満足させてみせる!」
「う、うわぁあああああ!」
3戦目、藤浪桃世さんが負け。
迷いなくドレスをズバーンと脱ぎ去る。
こちらもいきなり下着姿……マジかよ……!
藤浪桃世さんは上下黄色い下着。ヒラヒラがついていて、可愛い。
ってマジマジと見てしまった……
ヤバイって、真正面の藤浪桃世さんと、左の伊江里クロワさんが下着姿で、俺の肌色視界がとんでもないことになっている。
……これでもし、西崎華さんを負かせたら……全裸の西崎華さんが俺の右側視界に……!
「ああ、負けたぁ」
「ふふ、さぁ脱いでもらいましょうか美山君、ふふ」
それから何戦かするが、俺の全敗。
女性二人の下着姿と、勝てば西崎華さんの全裸が……と興奮してしまい、判断が鈍ったようだ。
俺もこれで下着一丁に。
まぁ男の裸なんて、意味無いだろう。
「おおおおおー! 銀髪ロングのミャーマの裸すげーー! ほ、頬ずりしたいー! まだダメー? もういいよねー?」
「あらぁ、さすがね美山君。鍛え上げられた身体、とても見応えがありますわぁ」
「…………チッ、おい美山進太、もっとこっちに来い」
俺が脱ぐと、女性陣が興奮状態に。
いや、俺の身体なんて、太っている時代から何度も見ているでしょう。
さぁこれで俺含め、全員あと一回負けたら裸だぞ。
西崎華さんが無傷だが、多分ドレスを脱いだら全裸なんだと思う。
……いくぜ……!
「ペアー、いち抜けー!」
「あら、上がりです、ふふ」
ファイナルバトル、藤浪桃世さんと西崎華さんが上がり。
最後は俺と伊江里クロワさんの対決となった。
何度かババを引き合うが……
「あ……か、勝ち……!」
熱戦の末、俺はついにペアが揃い、ババ抜きに勝利。
「チッ、負けか。お前に脱がされるんなら本望だ」
ゲームに勝った、という喜びを味わっていたら、伊江里クロワさんが迷いなく大きなお胸様を守っているブラジャーに手をかけ、バチーンと前側にあったホックを外す。
ちょ……!
「お、お疲れ様でした! ゲーム楽しかったです! それじゃあおやすみなさい!」
「あ? おい待ててめぇ、勝ったんなら見ていけよ!」
俺は急いで脱いだ服を掴み、女性陣を見ないように転がるように部屋を出ていく。
「あああああー、ミャーマが逃げたー……。誰かの裸見れば絶対に理性ぶっ飛んで襲って来ると思ったのにー」
「あらぁ、まぁ美山君はお優しいですからね。こういう形での卒業はお嫌いのようですね」
「あの野郎……直前でビビりやがって……次、絶対に逃がさねぇ」
「はぁっ、はぁっ!」
何度か転びながら、なんとかお借りしている部屋に飛び込む。
あっぶな……伊江里クロワさんも躊躇なく脱ぐって、どういうつもりなんだ……。
しかし……藤浪桃世さんの下着姿だったり、良い物が見れた……ああ、なんと素晴らしきかな、日本の夏。
……正直に言うと、伊江里クロワさんの大きなお胸様の全貌がちょっとだけ、ほんの一瞬、見えてしまいました。
慌てて顔を回したので、ピンぼけ状態の映像、みたいな記憶だが、充分、もう充分……俺の一生の宝物です。
「ボッス!」
「お、悪いボス、起こしちゃったか」
部屋で先に寝ていた愛犬ボスが俺にすり寄ってきたが、深夜にガタガタ騒いで起こしてしまったのか。ごめんな。
……って違うな、俺の身体についている伊江里クロワさんの香りに反応しているだけだ。
伊江里クロワさんの香りに興奮する愛犬を撫でながら思うが……西崎華さんは結局、下着はつけていたのかなぁ。
とても楽しかったが、夏の疑問が一つ、残った。
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影木とふ




