DAY 17 俺撮影会と背泳ぎの破壊力がすごかった日
「じゃあミャーマ、背中とお尻に力入れてポーズ。そうそうー、あはは、これ結構良くない? 見てみてー」
「……そ、そうだな……これはダイエットの記録写真だからな……」
「わ、私も撮る。そう、美山君の一か月の頑張りをたくさん撮っておかないと」
お出かけデートで近くの市民プールへ。
藤浪桃世さんが写真を撮ってくれるというので、お美しい女性陣の水着姿を撮り放題……かと思ったら、被写体、俺かい。
しかもソロ。
まぁ俺の身体、ダイエット+筋肉のビルドアップをしたから、結構見栄えは良いと思う。
「こ、こうかな……」
「あ、いいよ美山君! その顔良い!」
「なんだそのナルシストっぽい顔は。面白いから撮るか」
俺が自慢の肉体が映えるポーズを取ると、西崎さんと伊江里さんが携帯端末で激写してくる。
あれ、なんか撮られることに興奮してきた……!
……じゃなくて、俺は女性陣のお写真を撮りたいのですが。
「つかー、ミャーマを見てる女いっぱいいるー。まずいねこれはー、育ての親である私たちがガッチリガードしないとー、あははは!」
藤浪桃世さんが周囲に目を光らせるが、え、俺を見ている女性……?
ありえないだろ……って藤浪さんは俺の育ての親ではないでしょう。
それより、水着姿でグラマラスボディをお持ちの皆さんを見ている男性のほうが多いっすよ。
一か所にとどまっていると、男性陣が集まってくるので、さすがに移動しましょうか。
「フハハハハ! 遅い、遅いぞ雑魚どもー! どけどけーい、ももよーん様のお通りだー!」
室内のプールに移動し、運動を兼ねた水泳を開始。
スポーツ女子、藤浪桃世さんが爆笑しながらクロールで俺たちをごぼう抜きしていく。
はっや……!
途中、潜水泳法からのジャンプとかしているけど、魚雷とトビウオのハイブリッドなのか、あの人。
「あの、美山君、私背泳ぎに憧れがあって、練習したいのだけど……背中、手で支えてくれないかな」
藤浪さん、競泳水着で市民プールに来たから何かと思ったが、あの人ガチじゃん……。
と思っていたら、和風美人、西崎華さんが俺の手を握ってきた。
「え、背泳ぎですか? ああ、そうか、分かりました、俺で良ければ背中を支えますよ」
背泳ぎって、ラッコみたいに浮きながら泳ぐやつか。
そうか、誰かが横で背中を支えてあげれば、浮いたままでいられるもんな。
「うん、お願いね。えい……こう……わっぷ……」
西崎華さんが仰向けで浮き、バタ足で進む背泳ぎの練習を開始する。
……ん、えーと、西崎華さんの真横で背中を支えていると……その、西崎さんの大きなお胸様が目の前ですんごい揺れるんですけど……。
す、すごい、背泳ぎってすごい……!
「あああああー! ミャーマが華をお姫様抱っこしてるー! そのままお持ち帰りする気かー!」
向こうのプールの壁でターンをしてきた藤浪さんが、爆速でこっちに向かってくる。
魚雷が方向転換した……こわっ。
って誰がお姫様抱っこだって?
これは西崎華さんの、背泳ぎのサポートですって。
「え、そ、そうなの美山君……お持ち帰り、なの?」
西崎さんが真っ赤な顔で俺を見てくるが、いや、あなたは背泳ぎの練習をしたいって言ってきた本人でしょうが。
「ちっ、市民プールで発情しすぎだろ、華。お前もエロい目で華の胸見過ぎだ」
「ち、ちがっ発情なんて……え、美山君が私の胸を見ていたの?」
「え、あ、ちょ、ちょっとしか凝視していないですって! あ……」
金髪ヤンキー女子、伊江里クロワさんが俺の腕を軽くつねってくる。
ば、バレていた……って自白してしまった。
「あーあ、華の作戦大成功ってやつかー。私の必殺『魚雷トビウオ』じゃあミャーマの視線は釘付けに出来ないのかー」
西崎さんの作戦?
背泳ぎの練習じゃあないんです?
さっきの藤浪さんのやつ、マジで魚雷トビウオなんですか……いや、正直すっごい目を奪われましたよ。
同じ人間とは思えない動きだ、という意味ですが。
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影木とふ




