DAY 16 お出かけデートで市民プールだった日
土曜日午前九時、俺はいつもの公園に到着。
今日の早朝マラソンは、このあとのお出かけデートに置き換わったのでお休み。
……お出かけデート、確かに西崎華さんがそう言ってくれたから乗っかったけど、本当に俺なんかが一緒でいいのだろうか。
しかも、なぜか伊江里クロワさんに西崎華さん藤浪桃世さんと、全員同時。
デート自体初めてだし、それも三人のお美しい女性と同時って、俺は一体どうすればいいのか。
事前に親友の波多野悠一にデートのイロハを聞けばよかった……いや、あいつも彼女いたことないし、聞いてもネットで仕入れた情報しか言わないだろうし、無駄か。
クラスのイケメンはリアルの情報を持っているかもしれないが、話したことないしな。
軽くストレッチをしながら待っていると、女性陣が揃って現れた。
「もう来てるし。って、まだ三十分前だぞ? どんだけ期待してんだよ」
「おー、ミャーマー! 早朝マラソンをしていないから、身体の衝動が抑えきれないってやつー? 今のミャーマって体力と筋力すごいから、あっちの持続力すごそー、あははは!」
「こら桃世、朝から変なこと言わないの。今日はよろしくね、美山君。私、デートって初めてで、どうしたらいいのか分からなくて、朝からドキドキしっぱなしなの、ふふ」
伊江里クロワさん、藤浪桃世さん、西崎華さんがご登場。
伊江里さんは紫系のワンピースに麦藁帽。
藤浪さんはハーフパンツにジャージにおしゃれキャップ。
西崎さんは黒いドレス……? え、あの、それ高級ホテルとか、そういう場所向けじゃ……気合の入り方がすごいな。
「お、おはようございます! き、今日はデ、デート、よろしくお願いします! 俺はこういうの初めてで、ド緊張しています!」
「うーわ、ガッチガチ。つかよ、この一か月ずっと一緒にいたんだぞ? すでに一か月デートっぽい状況だったじゃねぇか。今更だろ」
俺が緊張しながら女性陣に頭を下げると、金髪ヤンキー女子、伊江里クロワさんから衝撃の一言が。
え、この一か月のダイエット計画がデート……?
確かにずっと一緒に走ったり、ご飯食べたり、俺の家にお泊りしたり……あれ、そう言われたらそうだな。
でも……やっぱり緊張する。
公園には走っている人などが多くいるのだが、女性陣への視線がすごい。
まぁ目立つよな、この三人。
マジでモデルさんレベルで、見栄えが良すぎるんだって。
さて、今日の全員とのお出かけデートはどこに行くのかと言うと……
「フハハハハー! 来たぜ、市民プール! 初デートでいきなり水着ステージを選ぶって、華ってばアピールすごー! 本気じゃん」
着替えを終え、集合場所で待っていると、元気に走って現れたのは藤浪桃世さん。
黄色系の競泳水着で颯爽と現れ、準備体操を始める。
「あ、待って、そういう意味もあるけど……じゃなくて、水泳って関節への負担少な目で動けるから、ダイエットにもいいって聞いて、その……」
「にしては、随分と肌露出の多い『見せる目的用』の水着じゃねぇか。華は胸でけぇんだから、こぼれねぇようにしろよ?」
続いて西崎華さん、伊江里クロワさんがご登場。
西崎さんは……確かに泳ぐ用というより、プールという場所を楽しむ用って感じだな。
上下別れた、黒でヒラヒラの付いたかわいい水着。
た、たしかに……西崎さんはスタイルすごいので、胸部分のボリュームが半端ない。
ちょっと動いたら、ズレそう……大丈夫かな。
金髪ヤンキー女子、伊江里クロワさんは、こちらも負けずに大きいお胸様を吊るタイプ。ええと、携帯端末で調べてみたが、ホルタービキニっていうのかな?
うーん、さすがに小学校のときとは違うな……出るとこ出て、すごい迫力。
そしてこの三人が揃った途端、周囲から歓声が起こる。
うっわ、すっごい注目されてんぞ。いや、分かるけど。
「……ちっ、うっざ、早く行こうぜ。ほら美山進太、こっちだ」
周囲の男の視線に気付いた伊江里クロワさんが舌打ちをし、俺の右腕を掴みプールへと歩き出す。
「もしかして華は、ハプニング狙ってそういう水着ー? ミャーマと二人になったら作為的にやるつもりだろー。こないだ私がミャーマにブラ見せたの根に持ってるー? ってかクロワがすでに彼女ヅラしてるー」
「ち、ちが……! たまたまこういうのしか持ってなくて……あ、待ってクロワ、今日は三人平等の日なんだよ、私も……」
慌てて走ってきた西崎さんが、俺の左腕に絡んでくる。
う……こ、これは……腕に何かが当たる……!
「うーわ、もうアピールしてる。華って行動はやーい」
なんだか女性陣が揉めているが、今日俺たちが来たのは、近くにある市民プール。
かなり施設が充実したプールなのに、入場料金がお安いという、高校生の味方。
屋外にあるプールは、ビーチチェアーがあったりと、ご家族とかデート向けだろうか。
屋内プールは競技用にレーンが設けられ、スポーツとして楽しむ人用。
いや、俺が彼女たちの水着が見たくてここを選んだんじゃないぞ。
皆さん、一応体型維持のために運動は継続しているので、デート+運動、ってことらしい。
そしてお出かけデートでここを選んだのは、西崎華さん。
……しかし、初めてのデートでプールは、俺にはレベルが高すぎる。
みんな普段からすごいスタイルなのに、水着で露出が多いと、マジでどこを見たらいいのか分からない。
右腕に伊江里クロワさん、左腕に西崎華さんで、すでに両手に花状態。
「うわぁ、ミャーマのお尻と背中、すっごい良い形してるー。今日は初デートだし、写真撮りまくるかー、あははは!」
俺たちの後ろを歩いていた藤浪桃世さんが、俺の背中をバチーンと叩いて大爆笑。
え? 写真……?
い、いんですか皆さんとのお写真を撮っても……!
ぜひ、それはぜひ、記録として……!
エロではなく、ダイエットの記録としてぜひお写真を……!
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影木とふ




