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創作の種記録  作者: 観月
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8/12

推しメンは誰でしょう?

 水滸伝にはたくさんの魅力的なキャラクターがいますよね。

 皆さんはどの好漢がお好きですか?


 私はですね、私は……九紋龍史進が好きなんですよ。

 史進は日本人に人気のあるキャラクターだと、どこかで読んだことがあります。


 なんといっても、百八の好漢の中で一番最初に登場しますしね。

 実は私……安直ですが、最初に出てきた登場人物を好きになってしまうタイプなんです。前世は鳥だったんじゃないかと思います。

 それに、史進くんは若いんですよ。百八の好漢の中で最年少です。

 若い男の子が好きというわけでは……。いや、少しはありますけれど、それ以上に! 私は伸びしろのあるキャラクターが好きなんです。児童文学好きですからね。成長の物語とか、大好物です。


 九紋龍史進。

 名前が示す通り、身体に九匹の青龍の入れ墨をしております。棒術の腕前もかなりなものですが、登場時点では、本当の豪傑に勝てるほどではない。なのに本人は「俺はつええ!」って信じてるという、井の中の蛙的な小生意気なガキという設定です。

 少年漫画の主人公のようではありませんか。

 実力はまだまだなのに「天辺取る!」みたいな気概と元気だけは有り余ってるキャラです。

 それが、東京(とうけい)から逃げてきた八十万禁軍の武芸師範だった王進に挑み、こてんぱんにやっつけられて己を知るわけですね。


「師匠! 弟子にして下さい!」


 あっさりと相手の実力を認める素直さも持っております。

 そこからぎっちりと王進に武芸を叩き込まれ、自身に満ちた爽やかな青年へと成長するのです。

 色白長身美形だそうですよ。


 ただ……ただこの史進。他の好漢たちに比べてしまうと、どうしてもパンチが足りないのです。

 主要登場人物は誰だろうと考えた時に、最初に上がってこないのもしょうがありません。

 魯智深のような奥深さはありませんし、李逵(りき)のようなハチャメチャさもありません。(李逵については、気が向いたら取り上げたいと思います。ハチャメチャ過ぎて私はあんまり好きじゃないのですけど)林冲や武松のような底知れぬ苦悩も秘めてません。

 これで、劇的に成長して渋い男に育ってくれれば、押しも押されもせぬ一番人気だったと思うのですけど、残念なことに途中からほとんど登場しなくなってしまいます。


 ちょっと影のあるキャラクターのほうが魅力的だったりしますものねえ。


 でも、私は好きですよ! 史進!!

 応援しているぞ!

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