前へ目次 次へ PR 4/5 閑話一章 夢現 ――恋の対象が三次元の人間で無くてはならないなどと、誰が決めたのだろうか? 普通の恋愛と、それ以外。 そこにあるのは、多数か少数という違いだけだ。 誰かを本気で想う気持ちに、正解も不正解もない。 これは、ごく普通の恋心で――きっと、その想いは永遠で。 夢の中で、その手を握りしめる。 いつか失ってしまうかもしれないのなら……このまま夢が覚めなければ、とさえ思う。 ――だけど、願わくば。 この夢が覚めても、もう二度と失わぬように。 夢の外でも、その手を強く握りしめた。