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第四十一章~死闘・覚醒~

白みぎゃ子


「全然、完成されてない案なんだけどさ、一応、聞いて、皆。


 多分、皆もう死んじゃうと思うんだけどさ。


 まず、私が残った力で皆を回復させて、Tさんはとにかく、


 防御特化で全ての攻撃を受ける。


 とは言っても時間稼ぎだから、数秒だけど。


 そこで私と黒ちゃんで相反する天使と悪魔の力をぶつけ合って、


 それをアイツに当てる事で、取り込まれてるユキちゃんとアイツの


 接続を外す。そして最後にみぎゃ子ちゃんが、えっと、


 多分ね、いや絶対、天使と悪魔の力の融合が出来てるから、


 ”因果切断の霊槍”って言うのを、使えるはずなの。


 それを使えば、一度だけ、霊力を2000%ブースト出来る。


 だけど、それを使ってしまえば天使と悪魔のハイブリッド力は


 そこでもう終わるけどね。


 みぎゃ子ちゃんの霊力が確か12000だよね。


 かなり落ちてると思うけど、9000くらいまで回復出来れば


 18万になるから、ワンチャンス、勝てるかも知れないの。


 どう?皆、もう賭けるなら、コレしか無いと思うんだけど。」




Tさん


「どうせ皆、死ぬ覚悟してるんだ。やろうぜ。」




みぎゃ子と黒みぎゃ子も、異論は無いようで力強く頷く。




白みぎゃ子


「よし!じゃあ、スピード重視で動かなきゃね!!


 ヒーリング・オールファミリー・ラピッド!!!!」




4人を光の柱が包み込み、その中から出たくなくなるほどに


とても心地良い感覚に包まれる。


しかし、そうしてはいられない。


Tさんが抜け出し、防御特化の呪文を唱える。




「不動の金剛甲冑!!」




コレは霊力も物理も大きく防げるかなり強力な防御特化型の呪文だが、


効力の切れた後、大きく霊力の総力値が下がってしまう。


一生に一度、本当に最初で最後の切り札だ。




黒みぎゃー


「何!?ごちゃごちゃと最期の話をしていたかと思ったら、


 回復魔法で何かをしたかと思えば、次は金剛甲冑だと?


 そんなモノで時間稼ぎをして何になる?ほぅら、耐えられるものなら、


 耐えてみるが良い!!」




黒みぎゃーは突風を吹かせた。


周囲のあらゆるものが吹き飛ぶ中、


Tさんだけはシッカリと地に足を付けて耐えていた。




白みぎゃ子


「みぎゃ子ちゃん、9000くらいまで回復したかな!


 よしじゃあ次は黒ちゃん、行くよ!全力でぶつかってね。」




黒みぎゃ子


「おい、白ちゃん、お前、ただでさえ回復魔法の後なのに、


 全力でなんてやったら本当に死んじゃうぞ・・・!」




白みぎゃ子


「こういうのは、中途半端にやったらダメなんだよ。


 良い?絶対に全力だよ?手加減したら、怒るからね!!」




白みぎゃ子と黒みぎゃ子は、全力で互いのフルパワーを撃ちあった。


そして、その中心に生まれたブラックホールのようなモノを、


黒みぎゃーとユキちゃんの接続部目掛けて撃ちつけた。




グワァッシャーン!!!!!!!!!!!!





黒みぎゃーとユキちゃんの接続が外れ、ユキちゃんが倒れ掛かる。




黒みぎゃ子


「おっと。キャッチ・・・したは良いけど、アタシももう、


 限界だぁ~。」




そのままその場に倒れ込む黒みぎゃ子。




そしていよいよ、みぎゃ子の番となった。


使った事も無い初めての技、因果切断の霊槍。


一体どんな技なのかもわからないが、霊槍と言うからには、


槍の姿を連想するしかない。




みぎゃ子は意識を集中して、自身の手に青々と光る


透明な槍が持たれているイメージをした。




すると、みぎゃ子の手に青く輝く槍が現れた。




「コレが、因果切断の霊槍・・・・。」




みぎゃ子は、槍をギュッと掴み、それを大きく振りかぶり、


黒みぎゃーへ向けて投げ付けた。




「コレで、終われーーーーー!!!!!!」




黒みぎゃーは、ハッとしてそれを目視したが、


避ける間は無く、それが鳩尾の辺りに刺さり込んでしまう。


そして、黒みぎゃーの体内を流れる”因果”つまり、


多くの生命システムに関与して、それらを分離して行く。


機械を解体するように、少しずつ、少しずつ、黒みぎゃーの体が


微生物レベルから徐々にほぐれて行く。




みぎゃ子


「やった・・・!!


 皆、失うものは大きかったけれど、コレで、勝った!!


 アイツは、渡さずに済んだんだ・・・。」




・・・・・・・・・・・




・・・・・・・・・・・




・・・・・・・・・・・




しかし、黒みぎゃーがニヤリと笑う。




「残念だったな。」




みぎゃ子


「えっ!?」




黒みぎゃー


「普通なら、ここでチェックメイト、と言った所だ。


 だが、貴様達は運が悪いな。私は先ほど、あの回復女の能力を


 自身にコピーしたのだ。この意味が分かるか?」




みぎゃ子


「え、それってどういう・・・・」




黒みぎゃー


「フン、わからぬか。


 つまりは、私は15万の霊力が一切0にならない限り、永遠に自己再生、


 回復し続けられる体になったと言う事だ。」




みぎゃ子


「なんて・・・事・・・もう、無理だよ・・・・。」




みぎゃ子は絶望に憔悴し、瞳から輝きが失われる。


Tさんの不動の金剛甲冑の効き目ももうすぐ終わる。


白・黒みぎゃ子は残りのエネルギーを全力でぶつけ合い、


もう既に戦える者はこの場に残っていなかった。




黒みぎゃー


「ふう・・・。


 ようやく、ここまで来れば絶望の底で理解したか?


 私と同化しろ。何、元々は一人だった身だ。


 悪いようにはせん。貴様の意識も同居させてやる。


 それに、運が良ければそこの女どもの中から好きな者を


 生きていればだが、好きなように使うがよい。


 性奴隷にしてしまっても構わんぞ。」




みぎゃー


「・・・・ざけるな。」




黒みぎゃー


「ん?何だ、その反抗的な目は。


 お前に今更、何が出来る。霊力8の一般人が。」




みぎゃー


「ふざけるな・・・ふざけるな!!!!!!」




みぎゃーは、キリッと立ち、堂々と黒みぎゃーを睨んだ。




黒みぎゃー


「どうした?怖いじゃないか。


 お前らしくも無い。私に勝てる秘策でも見つかったのか?(笑)」




みぎゃー


「何でも良いよ。殺り合おうぜ、もう一人の僕。」




黒みぎゃー


「気に食わんな。何故、互角にやり合えると思うのだ?


 貴様は霊力8の一般人。一方でこの私は霊力15万。


 しかも今は、無限回復の能力付きだ。


 どうやれば勝てる見込みが計算出来るのだ?


 よほどのバカなのか?気様は。」




みぎゃー


「つべこべ言わないで、サッサとやろう。


 時間を無駄にしたく無いんだ。このまま放置すれば、


 誰か死んでしまうかも知れない。」




黒みぎゃー


「誰が死のうが私にとってはどうでも良い事だが・・・


 まぁ良い。霊力7の分だけを削り取るなど、かなり緻密な


 細か過ぎる作業が出来るかはわからないが、


 とくかく貴様の反抗心を削いで、私の言う通りにせざるを得ない


 現実を叩きこんでやろう。」




ーこうして、一見すると勝ち目の無い無謀な戦いが始まった。


 しかし、みぎゃーに何か秘策はあるのだろうか?


 いよいよどんな形であれ、最終決戦の雌雄が決する時が来たようだ・・。

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