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第二章~茶髪ボブみぎゃ子~

パンクみぎゃ子は、一風変わったセレクトショップへと来ていた。


そこは、スカジャンのような硬派なアイテムから、


ガーリーなゆるふわ系のアイテム等、多岐に渡る種類の服があり、


多様な人々がそこに集う、エネルギーの集積場のような場所だった。




「おー、コレ良いねぇ、1950年代モノのスカジャンかぁ~、


 ゲッ、でも50万はさすがに手が出せないな~」




そう呟くパンクみぎゃ子の近くで、ゆるふわファッションに身を包んだ、


パンクみぎゃ子とはタイプが違った女の子が反対側の棚を物色していた。




「えぇ~と、これからの季節はもう少し薄手の方が良いのかなぁ。」




そう言う彼女は、茶髪のボブカットが良く似合っており、


女の子らしいふんわりした服に身を包んでいた。




「!?あ、アンタ・・・ちょっと・・・」




パンクみぎゃ子が何かに気付き、茶髪ボブの少女の肩をサッサッと払い、


何事も無かったかのようにそっぽを向いた。




「え、あ、あの、私、何か付いてましたか?」




茶髪ボブの少女の問いかけに、パンクみぎゃ子は答えをはぐらかす。




「あー、いや、ちょっと埃がさ・・・」




と言ったものの、茶髪ボブの少女は気付いた。




「アレ?何だか肩が軽くなってる・・・全身の気だるい感じも


 無くなってる・・・本当に何をしてくれたんですか!?」




「あー、えーと・・アンタの肩に小さな霊達が溜まっていてな、


 それを祓ったんだ。優しい人の肩は居心地が良いから、


 よくいるんだよな、そしたら気が重くなったりダルくなったりする」




「えー、凄いですね!あなた、お名前は?私は皆からは、


 ”みぎゃ子”って呼ばれてます!」




「え、みぎゃ子!?えーと・・アタシもみぎゃ子って呼ばれてんだ、


 本名はあるんだけどさ、あだ名・・通称、気付いたらいつの間にかさ」




「え、私も気付いたらいつの間にかだったんですよ」




二人の間に、何とも言えない不思議な空気が流れた。


偶然にしては何か、出来過ぎたような違和感。


しかしだからと言って、これ以上何があるというわけでも無い。




「ま、あんまり気負いし過ぎんなよ?


 アンタみたいなタイプ、すぐに悪いモノが寄って来やすいからさ」




「ありがとうございます。もしまた会えたら、その時はまた、


 肩に何か付いてないか、見て下さいね!」                                                                                                                                                                                                  




二人の邂逅はただ、何事も無い、偶然のような形で起こった。


そしてこうした歯車が少しずつ噛み合い始めた時、


やがて大きな一つの仕組みが動き出すのだった。

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