第十七章~ウルフィー VS 紫陽~
「本当はあまり、アンタと戦いたくねぇんだよな。
アンタ、人々の波動を上げるためだとかの慈善活動してんだろ?」
「ええ、そうよ。私も出来ればあなたとは戦いたくなかったわ。
あなたの活動だって、恵まれない子供達のため、
大変に意義ある社会活動だわ。」
「けど、こうして対戦カードを割り当てられたら仕方ねぇよな。」
「えぇ、全力で向かうわ。最も、あなたは優勝候補の一角。
そう簡単には行かないのでしょうけど。」
紫陽が霊力を鞭のようにして、ウルフィーに向けて放つ。
しかしウルフィーはそれを軽々とかわし、
逆に間合いに入って来た。
「悪ぃな、美人の顔に傷は付けたくねぇし、だからって
女の腹ってのもすげー申し訳ねぇんだけどさ。」
そう言いながら、ウルフィーの拳が紫陽の腹にめり込む。
「が・・・はっ!!!」
紫陽が胃液を吐き出し、倒れ込む。
諦めたような顔で言う。
「ふふ、やっぱりさすがね、ウルフィー。
全力で向かえば少しはチャンスがあるかもって思ったけれど、
やっぱりあなたは強い。ねぇ、私からのお願いだけど、
もしあなたが優勝出来て、圧倒的な霊力を手にしたら、
この世界から涙を流すような子供がいなくなるような、
本当に素晴らしい世界を築いてくれるって、
信じても良いのかしら。」
「あぁ、最初っからそのつもりだぜ。」
「それを聞いて安心したわ。いいわ、私は降参よ。」
そう言って両手を上に上げた紫陽。
こうして、本戦の準決勝進出4名が決定した。
ゴードン、みぎゃ子、美琴、ウルフィー。
みぎゃ子以外の3人は見事に優勝候補だ。
誰と当たっても勝ち目の無いみぎゃ子は、
準決勝で散ってしまうのだろうか?




