第十三章~霊界バトルロワイヤル予選~
かくして、霊界バトルロワイヤルの予選が始まった。
本線へと出場する8人を決める為、32人の選手達が2回を勝ち抜く。
Tさんもみぎゃ子も大した相手には当たらず、本線へと駒を進めた。
そして他の6人の本線出場者達もまた、曲者揃いだった。
他の試合を見ていたユキちゃんが分析をする。
「まず、優勝候補の通称”火の男”こと、ゴードンです。
彼には優秀な部下が二人付いていて、身体の限界を超える火力ギリギリを
計算して、短期決戦型で勝ち進みました。Tさんによる霊力測定は
6800です。」
「次に、同じく優勝候補の巫女”美琴”です。
彼女の光を伴った神々しい力は闇を祓い、多くの参加者が持つ闇の力を
浄化してしまいます。霊力は6400です。」
「第三の優勝候補が、眼帯の色男”ウルフィー”です。
彼は慈善活動家で、恵まれない子供達を守る、より強い力を得るために
参加しています。肉弾戦型ですが、総合的に万能型です。
霊力は6200です。」
「紫シャツの女性“紫陽”は、彼女もまた善の力の持ち主です。
霊力を鞭のようにしならせて相手を叩く。シンプルですが、
意外と応用の効く能力だと感じました。霊力は5400です。」
「影の男は”no name"です。正体不明のような雰囲気ですが、
影から影へと移る事が出来る変則的な能力者で、こちらの攻撃が
当たり辛い事が強みですね。霊力は5200です。」
「そして、双子の老人”ヒゲ”と”ボイン”(笑)
そもそも何故、二人で出場出来ているのか不思議でしたが、
どうやら出場前に霊力をコントロールして0にしていたようです。
それで、こんなに弱いのだから、二人でも良いだろうと交渉した。
二人の連携攻撃が厄介そうです。霊力はそれぞれ2400。
二人で合わせて4800ですね。」
ユキちゃんが話し終わり、ふぅっと息を吐いた。
Tさんが言う。
「さすがは本戦出場者達だが・・・オレが真ん中くらいの霊力とは、
世の中にはまだまだ強いヤツがいたんだな・・・。」
みぎゃ子が言う。
「しかも優勝者は霊力を2倍にする秘薬が飲めるんでしょ?
優勝候補者達の誰かが飲んだら、もう最強じゃん!
てか、アタシの霊力3900なんて、誰にも勝てなくない!?」
「まぁ、勝負は単純な霊力で決まるモンじゃねぇよ。
だが、それにしても苦戦は強いられそうだな・・。」
そうこうしている間に、本戦の第一試合のカードが決まった。
[ 寺生まれのTさん VS 火の男”ゴードン ]
ついに、Tさんは自らの霊力を超えた相手と初めて対峙する!




