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第十二章~霊界バトルロワイヤル~

その宛名の無い招待状は、突然届いた。




[霊界バトルロワイヤル開催決定!優勝者には霊力を二倍にする秘薬を進呈]




「え、コレ明らかに怪しいんじゃ・・・」




みぎゃ子が言った。だが、Tさんはこう返した。




「いや、そもそも霊界探偵事務所だって見る人からしたら怪しいだろ。


 それに、こういったトーナメントは案外各地であるのかも知れん。」




Tさんは自身の近隣の霊界事情しか知らない。


それは、他の地域の事まで知り始めるとあまり良くない事ばかりを抱えるし


自分に対して利益が無いと知っての事だった。




「え、じゃあ出場するの?コレ。」




「あぁ、良い機会だ。ユキちゃん、もしオレ達が怪我した時の為に、


 補助として付いて来てくれるか?」




「ハイ!・・・少し、怖いですけど。」




「大丈夫だよ、アタシ達がちゃんと守るからさ!」




会場は最寄りの駅からバスが用意されており、そこから走る事1時間。


みぎゃ子が言う。




「ううぇぇ~、本当にこんな山奥にあるの?


 何か、誘拐されてない?コレ。」




そう言っていると、突如開けた場所に出た。


そこには何らかのコンサートに使われていたかのような大きな円形の建物。


外側からでもわかるくらい、怪しい気配が漂っていた。




「着いた・・・な。」




緊張した面持ちでTさんが言った。


受付らしき男性がこちらに近づいて来た。




「お待ち致しておりました。どうぞ、コチラへ。」




案内されて建物の中に入ると、そこには多くの霊能力者らしき者達が


ひしめき合っていた。




「オイオイ、ちょっとコレは・・・参加者の霊力、高過ぎねぇか?」




Tさんはサングラスで霊力を見る事が出来るのだが、それを通して視た


参加者達の霊力が軒並み異常な値だったのだ。




Tさんが5500、みぎゃ子が3900。


一般人は5~10程度で、霊能力者は100~1000程度だ。




しかし、ここにいる参加者達は優に1000を超えて、


中には6000台の参加者もチラホラといた。




「別に、霊力だけが全てでは無いけどよ・・それにしたって、


 まさかオレを超える奴らもチラホラいるとは・・・。」




少し動揺するTさんだったが、みぎゃ子は言った。




「でもさ、ホラ、この中から仲間を見つけ出せたら、


 心強くない?それに、Tさんだって十分に強いんだから、


 自信持ってよ!」




こうして、謎のバトルトーナメント大会の幕が開こうとしていた。

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