18/19
悩み
「雄馬、お昼行こうぜ!」
「おう!」
風間はこの一週間、学校を休んで親の工場を
手伝っていた。
ここには両親と従業員5人いて、その中に風間と
幼馴染の山本俊也が働いていた。
俊也は中学を卒業後、ずっとここで働いている。
高校へ行かなかった理由はあえて聞いてはいないが
多分、学校という集団行動が苦手なんだと思う。
だから風間の所にきて、1人で黙々と作業する方が
性に合っているのか、と考えている。
俺もそうだしな。
別に理由はどうでもいい。
本人が良ければそれでいいのだから。
2人は休憩所でお弁当を食べた。
いつもお弁当は用意されている。
食べ終わってはぁーと一息つく。
「なぁ、雄馬、今日で1週間だな。」
「ああ。そうだな」
学校を休んだ日を言っているのだ。
「なんか、あったんかー?」
「いや、別に。
自分の問題さ」
ふぅーん、と俊也は言ってそれ以上は聞いてこなかった。
午後も黙々と作業に没頭した。
夕方仕事が終わるとみんな帰って行く。
風間は1人まだ作業していた。
何かしてる方がいいのだ。




