悩みー続き
爽子は1時間前程から風間の工場の近くで身を潜めていた。
従業員の方々が帰っていくのがみえてそろそろ行こう!
と思っているのだが最初の1歩が踏み出せないでいた。
たかが1週間連絡がとれないだけなのだか、爽子にはもっと長い期間に思えていたからだ。
はぁ〜
よしっ!!
いつまでもここにいる訳にはいかないわ!
トントンとドアを叩いた。
ドアは開いていたのですぐ風間が出てくると
2人は顔を見合わせる状態になる。
あっ、と風間がうつむく。
「突然、ごめんなさい」
爽子が口を開く
「いや、俺こそごめんよ。」
「仕事中?少しだけ話せる?」
「ああ、じゃあそこのベンチで、、」
工場の目の前にベンチと自販機だけある広場がある。
そこで話すことになった。
歩いている間は無言状態
2人はジュースを買って腰をかけた。
「風間君、ごめんね。急に。
ただね、連絡もないから心配して顔だけ見にきたの
よ」
「そうだよな。電話もメールも返さなくて
ごめんよ」
「ええ。今は話したくなかった?」
「いや、君に不満がある訳じゃないんだ。
これは俺自身のことなんだ」
「そう。
それは私には話せない事かしら?」
「いや、そんな事はないけどさ」
「良ければ聞かせてもらえる?」
少しの沈黙があって
「し、将来の事について考えてただけさ」
「うん。
ここを継ぐかってこと?」
「ああ。そうだよ」
「風間君、やりたい事とか勉強したい事はないの?」
「、、、それを考えてるんだ。
本当にやりたい事ってなんだろーって」
「そうよね。私もそうだったわ。
たまたまやりたい事が見つかったけど、
それまでは悩んだもの」
「そうだよな。よく考えるよ。
もう少しここで働いてみる。
高校は卒業したいからそのうち、ちゃんと行くよ」
「ええ。待ってるわ。
もし、私にできることがあれば連絡下さい」
「ありがとう」




