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武士がいる  作者: 長埜 恵
2.武士がいる
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休日出勤

 まずは休日出勤して、少ない業務をこなしつつ慣れていけばいい。そんな上司の提案をありがたく採用させてもらい、私は今日会社に来ている。

 それを“慣らし保育”と言ってきた同僚の背筋は念入りに伸ばしておきました。

 そういうわけで、今日は休み明けの業務をスムーズにする程度の簡単な作業をして帰るつもり……


 “だった”。


 先輩が、電話のあとこちらを振り向くまでは。


先輩「客先のサーバーでトラブルです。データ復旧作業のためマンパワーが必要になりました」


 うおおおおおおお!!!!

 社内にいた人員、そして平身低頭で呼んだ助っ人数名で客先へGO! 粛々と作業を済ませてふと顔を上げるとなんと夜の10時。嘘だろ。


 さすがにノー連絡でこの時間は武士の不興を買うに違いない。でも私も残業できるぐらい体力が戻ってきたんだな……。

 そうしみじみとしながら帰宅した私の目に飛び込んできたのは!


「おかえりでござる」


 ハエ叩きを手に、ふんどし一丁で仁王立ちする武士の姿だった。

 どうして私はここが自宅なのだろう。


「風呂上がりに虫を見つけたゆえ、退治しようと思ってな」


 お、そうだったんだ。それはご苦労様です。


「見失って既に四半刻」


 三十分も経ってんの?


「なお大きさはこれぐらいの黒光りするあやつ」


 でっっっっか!!!! でっかG!!!! 頼むから絶対仕留めてくれ!!!!


「ところで大家殿、本日の勤めはどうであったか」


 今それどころじゃねぇー!!!! 家ん中密やかに闊歩してる黒光り探すぞ!!!!

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