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G【虹のシンフォニー】  作者: 左と右(SATOWU)マコト
過去・序章:メロディア島の遺産(全07話)023-029
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25/37

第025話:四人の仲間


過去・序章:メロディア島の遺産


―前回のあらすじ―


ジェンドは故郷の『グレーダイヤモンド島』へ帰還し、幼馴染のマリヤたちと再会した。


二人の誓いのもと《共鳴窯》を完成させ、ついに《神秘のマナ》の製作準備が整った。



=

*マリヤ:

ダンとレイが集めてくれた素材を、混ぜ合わせればいいのね?

=

*ジェンド:

うん。

この分量で頼むよ、マリヤ。

=


マリヤは集められた素材を丁寧に混ぜ合わせ、一つの生地を作り上げた。


その生地をジェンドが受け取り、《共鳴窯》に入れ、起動させた。


だが――

《共鳴窯》からは、すぐに黒い煙が立ち上った。


失敗したことは、誰の目にも分かった。


=

*ジェンド:

完璧なはずなのに……。

なぜなんだ……?

ギルテンドの手記が間違っているのか?

=

*レイ:

素材もすべて入れましたよね?

=

*ダン:

分量も間違ってねえんだろ?

=

*マリヤ:

何が原因なのかしら……。

=

*ジェンド:

必ず何か原因があるはずだ……。

=


それからジェンドは、素材の組み合わせを変えながら、何度も試作を繰り返した。


=

*ジェンド:

これは……。

《エデンの実》を組み合わせた時は、必ず焦げてしまう……。

ここに秘密があるはずだ。

=


試行錯誤の副産物として、《トラベリーチョコ》や《ヘルプリン》も偶然生まれていた。


次にジェンドは、《共鳴窯》の構造そのものを見つめ直した。


=

*ジェンド:

これは……音……?

《エデンの実》を共鳴させるときに、必要な音があるのか?

まさか――

ギルテンドの手記にあった「共鳴」とは、本当に音を響き合わせることだったのか……!

=

*ダン:

音って、なんだよ!?

歌うのか?

=

*レイ:

そんな単純なものじゃないですよね……。

何か、音を奏でる楽器のようなものが必要なんでしょうか?

=


それから四人は、《神秘のマナ》を完成させるため、歌ったり、楽器を鳴らしたりして、さまざまな音を試した。


ジェンドは考えられる限りの楽器を作り、ダンは打楽器を、レイは弦楽器を使って音を奏でた。


マリヤも何度となく歌声を響かせたが、《エデンの実》は、ことごとくコゲてしまった。


しかし、数ヶ月を費やしても、必要な音にはたどり着けなかった。


=

*ジェンド:

ギルテンドの手記には、音のことは書かれていなかった……。

何らかの楽器なのか、特別な歌なのか……。

他の手がかりが必要だ。

……もう一度、『叡智の書蔵』で調べ直したい。

=


さらなる手がかりを探すため、ジェンドは旅立つ決意を固めた。


=

*ジェンド:

……マリヤ、みんな。

もう一度、『叡智の書蔵』に行こうと思ってるんだ。

=

*マリヤ:

そう……。

それなら、私も連れて行って。

島の外は怖いけど……。

もう、待つだけじゃ嫌なの。

=

*ダン:

俺様も行ってやるよ、ジェンド。

このままじゃ終われないからな!

=

*レイ:

自分も、このままでは落ち着いて眠れませんからね。

お供しますよ。

=

*ジェンド:

ありがとう、みんな。

=


ジェンドは静かに頷いた。


=

*ジェンド:

……そうだ。

今度は、ただの調べ物だけじゃ済まない冒険になるかもしれない……。

だったら、武器もあった方がいいよね。

=

*マリヤ:

武器……武器なんて、怖いわ……。

=

*ジェンド:

そうだね。

できれば、僕もマリヤに武器は使ってほしくないと思ってるよ。

だけど、どんな危険があるか分からないから……。

=

*マリヤ:

そうね……私が行くって言ったのに……。

こんなこと言ってたら、みんなの足手まといになっちゃうね。

=

*ジェンド:

そんなことないよ。

マリヤには、護身用の武器を作るから、『ジェット湾』の石を採ってきてよ。

=

*マリヤ:

ありがとう、ジェンド。

分かったわ。

=

*ダン:

俺様は、「ミルキークォーツ」を採ってくるから、斧を作ってくれよ。

=

*レイ:

自分もよければ、「ロッククリスタル」で槍を作ってもらいたいんですが……。

=

*ジェンド:

うん、任せてよ。

全部できあがったら、出発するからね。

=


それぞれの武器を作るため、四人は再び素材を集めに島中へと散っていった。


数日後――

四人の装備が完成した。


ジェンドは、マリヤのために苦無を作り上げた。


ほかの三人の武器と比べて小さく、軽い。


それは、彼女の身を危険から守るために作られたものだった。


=

*マリヤ:

この艶、この形状。

《漆黒の苦無》って名前にしていい?

=

*ジェンド:

もちろんだよ。

=


ダンには、その怪力を最大限に引き出す斧を作った。


=

*ダン:

この赤紫の色を見てると《火竜》を感じるな。

俺様は、この斧に《火竜の斧》って名前をつけるぜ。

=


レイには、その俊敏さを生かす槍を作った。


=

*レイ:

素晴らしい……吸い込まれるような青紫色だ。

自分の憧れる《水龍》から《水龍の槍》と名前をつけます。

=


そして――

ジェンドは、『オパールマウンテン』で手に入れた、稲妻のような輝きを放つ石から弓を作り上げていた。.


=

*ジェンド:

紫の輝きが、稲光を思い出させる……。

僕は、これに《ゼウスの弓》と名付けるよ。

=


四人はそれぞれ、自分の武器を握りしめた。


=

*ジェンド:

よし……これで全員の武器が揃ったね。

=

*ダン:

へへっ、これならどんな魔物が来ても負けねえぜ!

=

*レイ:

油断は禁物ですが、四人ならきっと大丈夫です。

=

*マリヤ:

ええ……みんなで力を合わせて、必ず答えを見つけましょう。

=


そして出発当日――。


挿絵(By みてみん)


画像はイメージです。

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