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第十一話 竜と伝説の鳥

その竜の雄叫びは、一瞬にして両軍を震え上がらせるほどだった。


シレンテと共に地上付近まで降りて、戦闘を開始する。


「大炎魔法 イグニス!」


「竜魔法 インライト・インパクト(竜の一撃)」


アヴェーレの大炎魔法とシレンテの竜魔法が折り重なり、地上は火の海となった。


「爆薬を使え!炎を蹴散らし、竜と謎の女に標準を定めろ!」


流石のスキエンティア王国軍、といったところか。


予想外の事態にも素早く対応し、私たちを先に殺そうとしてきている。



(だけど)


私は魔法を使う。よって防御は薄い、相手もそれは分かっているだろう。


だから、


「一斉射撃!撃てー!」


「障壁魔法 レガリア!」


相手の弾幕をたった一つの魔法で防げるようにした。


このまま魔法で打ち合ってもいいが、それではきりがなさそうだし相手の将軍が逃げてしまう可能性もある。


「シレンテ!接近戦行くよ!」


「了解した!竜魔法 インライト・ブースト(竜強化)!」


シレンテに強化魔法をかけてもらい、突撃することにした。


「竜剣術 インライト・アルカナム」


双剣を出し、相手に回転しながら切り込んでいく。


それを見た相手は、逃げようとしたが


「逃げるな!戦え!相手は一人だぞ!」



どうやら、この将軍は私の事を甘く見ているようだ。


その判断が命とりになるというのに。


こういう戦を終わらせるのは簡単だ。


大将の首を取ればいい。


「竜剣術奥義 インライト・アルカナム・メモリア(太古の記憶)!」


自身を限界まで強化し大将のところまで、駆け抜ける。


そして、一閃


「な、ぜ、だ。な、ぜ、魔法が…」


大将の首が落ちた。


「さようなら。名も知らない大将よ」


そして、大将を亡くした軍はどうなるか。


「に、にげろぉ!!」


「勝てるわけねぇ!!」


もちろん、敗戦逃亡である


フードを取り、シレンテの体を撫でていると


カイントス王国軍がやってきた。


そして、私はその先頭にいる将軍らしき人の顔を見て絶句した。


もちろんその相手も同じようである。


「君は、アヴェーレ、なのか?」


急いでフードを被り直し、そっぽを向く。


そして、そのまま竜の背に乗り、ここから去ることにした。


「待って、待ってよ!」


アウラは泣きそうになりながら、そう何度も叫んでいる。


でも、


(ごめんなさい。この竜をさらし、みんなに顔がばれた以上、もうここにいることはできない)


唯一心を交わしてくれた竜を、もっと危険にさらすわけにはいかない。



「なぜ、あの子が」


「分かりませんが、とりあえず本都に戻りましょう。私たちから仕掛けておいていうのは何ですが、停戦協定を結ぶべきです」


「そうだな、とりあえず戻ろう」


アウラ達は本都に戻り、ありのままにあったことを伝えた。


もちろん国王含め上層部も魔法端末を通してみていたので、大まかにだが。


「そうか、あの伝説が再来したのだな。して、その子供と竜はどこへ?」


「わかりません。私が止めようとしましたが、聞かずに去ってしまいました」


「そうか…」


王間にはひと時の沈黙が流れていた。


「とりあえず、停戦協定を結ぶように手配しておけ。まあ、あちらからくると思うがな」


国王の予想通り、魔法端末を通して、停戦協定を結んでほしい。と相手から申し出があった。

今回の章はいかがでしたか?

面白かったり改善点等があればぜひ感想欄で教えてください。

今後ともよろしくお願いします。

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