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第23話

「お疲れ様」


「…進…助けて…」


 うわっ!どうした!さっきまであんなに…って足ガックガクじゃねぇか!


「おい!ソフィ!大丈夫か!」


「…雷…真後ろに…落ちた…」


 うん!そりゃそうだよね!近くに雷落ちて恐怖覚えないほうが驚きだよね!


「…進…遠くにいたから…私…頑張ったんだよ?…」


 体をガクガク震えさせながらも、どや顔を…どや…顔…いやゴメン!多分どや顔なんだろうけど、顔引きつりすぎて判別が出来ない!


「そうか…頑張ったんだな!」


「…うん!…」


 ガクガク震えながらぎゅっと抱きつくソフィ…こんな姿、クラスメイトには見せられない…な………


「あっ」


「「「あっ」」」


 見てるぅ!こっちめっちゃ見てるぅ!


「…これで…進を…悪く言ってた人たちも…悪口なんて…言わないよね!…」


 あぁ…めっちゃ健気だぁ…嬉しいんだけど…めっちゃ嬉しいんだけど…クラスメイトも見てるんだよなぁ…


「「う"っ…」」


 あっ二人胸押さえて倒れた。


「「「山田ぁ!鈴木ぃ!」」」


 男子生徒A!男子生徒B!


「…進も…安心して…いいよ?…私も…頑張るから!…」


 むんっと気合いを入れながらキラキラした表情で俺を見るソフィ。


「「う"っ!」」


 また二人胸を押さえ倒れる生徒達。


「「加藤ぅ!吉田ぁ!」」


 女子生徒A!女子生徒B!


「…?…進…どうしたの?…」


 殆ど震えが消え、平常運転になりつつあるソフィに、後ろを指差す。


「…ふぇ?…」


 ガッツリ固まるソフィと、胸を押さえ蹲る(うずくまる)クラスメイト達。


「…すっ…すすむぅ…」


 自分が失敗したと思い、半泣き状態で俺に抱きつくソフィ。


「「「う"っ!」」」


 ドンドンと被害が拡大していくクラスメイト達。


「…わたしっ…しっぱいしたかもぉ…うぅ…」


 ソフィさん?ドンドンガチ泣きにシフトしてません?


「大丈夫だよ…うん…まあ…多分成功してるから…」


「…せいこぅ………本当に!…」


「「「う"っ!」」」


 こうして、教室内である意味(アイドルとして)不動の地位を確立したソフィは、ルンルン気分で教室への道を行く。


 取り敢えず、ソフィは泣くと幼児退行することがわかった事が収穫…なのか?



~とある男子生徒の後日談~


「アイスバーグさん可愛いよなぁ…」


 俺は、一介の男子生徒山田。


 クラス分け初日にクラスメイトを魔法で撃っちまって…更に追加で、色々言ったり、やったりしちまったクズな自分を変えようと…最近はボランティアなんかにも精力的に参加している。


「そうだよなぁ…」


 こいつは、一介の男子生徒鈴木。


 こいつも、俺と同じくやらかした口だが…自分を変えようとボランティア活動をしているのを俺は知っている…なんてったって、そこで知り合ったからな!


「なんか俺さぁ、アイスバーグさんを見ると震えと動悸が収まらなくなるんだけど…これって恋なのかな?」


「山田もなのか?実は俺もそうなんだよ…この前他クラスの友達にアイスバーグさんの話してたら、お前視点定まって無いぞって言われてな…」


 ああ、それ俺も言われたな…なんでだろ?


「それはそうと、鈴木…あの日の事どれくらい覚えてる?」


「あの日?…ああ、天使降臨日とか言われてるあの日と事だな」


「そうそう」


「あの日かぁ…俺もあんまり覚えてないんだよな…」


「鈴木もか…アイスバーグさんが無茶苦茶可愛かった事だけは、覚えてるんだけどな…」


「そうだよなぁ…俺も、あの前後が特に記憶があやふやでな?」


「わかるわかる!あの日、雷が落ちたらしいからその影響かな?」


 それも、授業中だった俺達の近くに落ちたとか…


「そうかもな…」


「あっ、鈴木はどっちだ?」


「何が?」


「雷だよ!平気かどうかってやつ!」


 進化の日前程は多くないらしいけど、未だに結構な割合で怖い人がいるらしいしな。


「雷?魔法もあるのに怖いわけ無いだろ?…って、前までなら言ってたんだけどな…」


「鈴木もか?…実は俺も最近になって、怖くなってるのに気づいた口でな…」


「なんかな…空が暗くなるだけでトイレが近くなったり…」


「そうそう…雷なんてなった日には…」


「「動悸と恐怖が収まらなくなる!」」


「だよなぁ!」


「そうそう!」


「俺…山田と友達でよかったよ!」


「俺もだ!鈴木!」


 やっぱりこいつは他クラスのやつとは違うぜ!


「他クラスの奴に言っても馬鹿にされるだけだしな!」


「俺とお前は…もう親友だ!」


「そうだ!親友よ!」


 俺と鈴木は、ガッチリと握手をする。


「そう言えば最近…カップル増えたよなぁ…」


 そう言う鈴木の目は死んでいる。


「なんか、出生番号が前後の奴が多いらしいぞ…」


 恐らく、俺の目も死んでいるのだろう。


「おっ、俺達にはアイスバーグさんがいるから!」


「そうだそうだ!俺達にはみんなのアイドルアイスバーグさんがついてる!」


「「友よ!」」


 こうして、俺達の日常は続いていく。


 え?黒田?アイスバーグさんの夫がどうかしたのか?

 後日談を見る時は!部屋を明るくして、旧支配者のキャ○ルを流して見てね!

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