8.妖精の森へ
第22~24話
俺が町から戻ってからは、また平穏な日々が続いた。
ある気持ちよく晴れた日のことだ。
家庭教師が来ない日なので、三姉妹の勉強も休みだ。
サンディーは、朝から俺を屋敷の外に連れ出した。
普段なら村の子供たちのいるところへ出かける。
この日は違った。
「今日はこっちよ」
「にゃー」
サンディーは、山の牧草地のほうに向かう。
軽快な足取りで、なだらかな斜面を登る。
俺は、サンディーの後ろに続いて歩く。
しばらく進むと、見覚えのある柵が目に入ってきた。
俺が最初にこの世界に来た直後に見た、木でできた柵だ。
「ほら、あれが羊よ」
サンディーは、柵の向こうを指さす。
何頭かの羊の姿があった。
白い雲のように、もこもこしている。
品種は知らないが、メリノだろうか。
おとなしく草を食んでいる。
俺が以前この牧場を見た時は、動物はいなかった。
放牧する時もあれば、しない時もあるらしい。
「羊とあなたと、どっちが強いかなあ」
サンディーが、にやりとする。
(いきなり何を言い出すんだ?)
俺を抱いて、柵をくぐる。
一頭の羊に、そろそろと近づいていく。
そろそろ。
そろそろ。
羊の体長は、一メートルぐらいだ。
人になれているらしい。
逃げずに、地面の草を食べ続けている。
食べながらも、漢字の「一」のような瞳で、俺を見ているようだ。
「羊さん、これがネコよ」
羊の顔の前に俺を置く。
わくわくした表情で、俺と羊に視線を送っている。
わくわく。
わくわく。
何かが起きるのを期待しているのだ。
だが、何も起きない。
羊は、食べるのに忙しい。
俺には、することがない。
(羊相手に何をすればいいんだか。
どうやら、戦わせたいようだが)
いつまでたっても、穏やかな風が、草を揺らしているだけだ。
サンディーは、残念そうな顔になる。
諦めて、俺を連れ帰ろうとする。
その時、何かが近づいてくる気配を感じた。
見ると、二匹の犬だった。
「あっ、牧羊犬が来た。
ジュリーとハチよ。
ええと、どっちがジュリーだっけ」
コリーに似ているが、少し違う。
この世界だけに存在する犬種かもしれない。
羊より一回り小さい。
二匹とも、ほとんど同じ模様だ。
個体の識別は難しい。
凶暴そうではないが、小さな俺には、巨大なプレデターだ。
だんだん俺に迫ってくる。
俺が発する未知の匂いを嗅ぎ取ったのだろうか。
「ジュリーとハチも、ネコのことが気になるのね」
二匹の犬は、鼻先をくっつきそうなほど俺に近づける。
(こいつら、そんなに俺の匂いが気になるのかよ)
俺は、うっとうしくなって後ずさる。
これが、よくなかった。
俺が犬を避けると、犬が寄ってくる。
犬が寄ってくると、俺が避ける。
これの繰り返しが、次第に犬の狩猟本能を刺激してしまった。
犬が、歯をむき出しにして、俺に迫る。
俺の中にある猫の本能が、危険回避の能力を発揮する。
すたたたたっ。
俺は、走り出した。
犬たちは、狼の血をたぎらせ、俺を追う。
一対二の戦いが始まった。
俺は、牧場の外を目指して疾走する。
相手のほうが、一枚上手だった。
二匹で連携して、俺の行く手を塞ぐ。
牧羊犬は、羊を一カ所に追い込むのが仕事だ。
その技術の応用だろう。
なかなかまっすぐ走らせてもらえない。
ざざっ。
くるりっ。
俺は、足を動かしたまま、体をひねる。
ドリフト走行の要領で、百八十度方向転換する。
ジュリーとハチの間を抜けて走る。
自分の運動神経に感心する。
「はふはふ」
安心している暇はなかった。
背後に犬の息づかいが迫る。
「はふはふ」
犬も、足が速い。
対して、俺は、草地になれていない。
牧場暮らしの犬のほうが、競走には有利なのだ。
突然、俺の前に大きな影が現れた。
羊が走り込んできたのだ。
犬が走り回るので、つられて羊も走り出したのだ。
俺は、咄嗟に羊を回避する。
回避した先に、犬の片方がいた。
その犬の前足にぶつかって倒れてしまった。
ぐわっ。
犬が、口を大きく開けて噛みつこうとする。
鋭い牙が、すぐ目の前だ。
俺は、素早く起き上がり、地面と水平にジャンプする。
犬の牙が俺の後ろ足に触れた。
ほんの少しでも逃げ遅れたら、牙が刺さっていただろう。
「すごーい。
きゃははは」
サンディーが、遠くから俺の逃走劇を見物している。
相当面白いらしい。
笑いながら飛び跳ねている。
俺が命の危機を感じているとは、思ってもいないようだ。
(いい気なものだ。
俺が、こんなに必死だってのに)
逃走と追跡は、終わらない。
犬たちは、しつこく俺を追い回す。
羊や草の盛り上がったところが邪魔だ。
S字をいくつも描きながら、羊や草の塊をよけつつ駆けずり回る。
次第に疲れてくる。
猫は、短距離走者型なので、短時間しか全速力を出せない。
長距離走者型の犬たちには、まだ余裕が見られる。
俺と犬の間隔が縮まる。
犬の前足が、俺の尻尾に何度も触れる。
(そろそろなんとかしないと、本当に死ぬぞ)
俺は、ドリフトで体の向きを変え、犬と向かい合う。
一匹の犬が俺に襲いかかる。
俺は、犬の前足が俺に届く寸前に、上空に跳ぶ。
犬の体の上に乗っかる。
もう一匹が突っ込んでくる。
ぼふっ。
犬同士が激突する。
一か八かの策が、うまくいった。
俺は、牧場の柵へ全力疾走する。
犬たちは、まだ追ってくる。
俺は、柵の下をくぐり抜ける。
犬も、柵をくぐろうとする。
体が大きいので、つっかえてしまう。
「わんわんわん」
「ばうわうわう」
二匹とも、柵に頭がはまって動きがとれない。
後ずさりすれば、簡単に抜けられるのに。
興奮で気づかないのだ。
ようやく俺は、走らずに済むようになった。
早足で歩いて、その場を離れる。
犬たちは、まだ吠えている。
柵を乗り越えてきたら厄介だ。
ᓚᘏᗢ
サンディーが、駆け寄ってきた。
「こら、ジュリーにハチ、もうやめなさい」
二匹の犬にサンディーの言葉が届いたようだ。
おとなしくなった。
元々サンディーのことを知っていて、言うことを聞くらしい。
「くぅん」
二匹は、柵から頭を引き抜く。
俺を襲う気がなくなったようだ。
柵を飛び越えてまで追いかける気迫は、もう感じられない。
「さあ、もう羊たちのところに戻りなさい」
サンディーが、厳しい口調で命じる。
ジュリーとハチは、すごすごと引き上げる。
しょげたように項垂れている。
悔しげな態度に見える。
犬に悔しいという感情があるのかは知らないが。
俺は、かなり心臓の鼓動が激しくなっていた。
こんなに全速力で走ったのは、猫に転生してから初めてだ。
サンディーが、俺に寄ってくる。
興奮気味に話しかける。
「あんなに走るなんて、びっくりよ、ネコ。
すっごいスピードだったわね」
「にゃー(そりゃ、必死だったからな)」
サンディーは、俺が疲れているのを察したらしい。
俺を抱きかかえる。
「今度は、どこに行く?」
(おいおい、勘弁してくれよ。
休みたいんだ、俺は)
俺は、何気なく、きょろきょろと周りを見渡す。
すると、目の前に鬱蒼とした森が立ちはだかっていた。
俺がいる場所は、牧草地と自然の森の境目だった。
犬に気を取られて、森があるのに気づかなかったのだ。
森の中は暗い。
明るい牧場と対照的だ。
「こっちに行ってみようか」
サンディーも、森に興味を持った。
俺を抱いたまま、森に入っていく。
(サンディー一人で平気かなあ。
迷子にでもなったら大変だぞ)
俺は、サンディーを引き留めたかった。
同時に、俺も森に入ってみたくもあった。
(入ってきた方向をしっかり覚えておけば大丈夫だろう)
サンディーの意思に任せることにした。
森の木は、樅や唐檜の類いのようだ。
神殿の柱のように太くまっすぐそびえている。
枝葉が日光を遮っていて、足下が暗い。
熊や狼が出そうな雰囲気だ。
猛獣が村の近くに現れたという話は聞かないが、少し心配だ。
がさっがさっ。
がさっがさっ。
サンディーは、地面を踏みしめながら、威勢よく森の奥へ向かう。
俺を抱えて両手が塞がっている。
転ぶと危険なので、俺は、地面に飛び降りる。
地面は、枯れ枝や落ち葉で覆われている。
草原よりも歩きにくい。
しばらく木々の間を進む。
サンディーが叫ぶ。
「あっ、何かいる!」
俺も、気配を感じた。
気配のする方向を注視する。
十メートルほど前方に、犬に似た生き物がいた。
さっきの牧羊犬とは違う。
(まさか、狼か?)
目をこらすと、それは、一匹の狐だった。
俺とサンディーをじっと見つめているようだ。
(なんだ、狐かよ。
驚かせやがって。
そういえば、狐なんて、前世でも直接見たことはなかったな。
テレビや写真ばかりで)
「あれは狐だわ。
ニーナお姉ちゃまが、本で見せてくれたことがある」
サンディーも、狐を目にするのは初めてだった。
野生の狐は、頻繁に人前に現れたりはしない。
自然の多いこの土地でも珍しいのだ。
「あ、行っちゃう」
狐は、優雅な身のこなしで歩き出した。
ゆっくりと俺たちから離れていく。
何歩か進むと、立ち止まって、こちらを振り返る。
俺たちは、そっと狐の跡を追う。
狐は、また少し歩いてから立ち止まる。
まるで、俺たちを誘っているかのようだ。
狐に案内されるようにして、俺たちは、森のかなり深くまで来た。
突然、薄暗かった森が明るくなった。
不思議なことに、頭上から光が差し込んでいるのではない。
俺とサンディーを淡い光が包み込む感じなのだ。
続いて、さらに驚愕すべきことが起きた。
「妖精の森へようこそですコン。
あなたがたをお待ちしていましたコン」
(狐が……)
「しゃべったぁ!」
(しかも、語尾が「コン」って……)
狐が、人の言葉を話したのだ。
自分の耳を疑ったが、サンディーも俺と同じく驚いている。
俺だけの錯覚ではない。
衝撃的すぎて、頭の回転が追いつかなくなる。
サンディーも、口をぽかんと開けている。
まさに、狐につままれた状態だ。
「紹介しますコン。
こちらが、この森の主ですコン」
何かが、どこからともなく現れた。
きらきらと光り輝いている。
狐のそばで、ひらひらと宙を舞う。
きらきら。
ひらひら。
その姿は、一見すると、大きめの蝶のようだ。
しかし、虫ではない。
羽の生えた小さな人間である。
「よ、よ、よ、妖精さん!?」
サンディーの言うとおりだ。
体は人間の女で、蜉蝣のに似た羽が背中についている。
絵本の中の妖精そのものだった。
妖精は、空中をすーっと飛んで、俺たちに近づく。
すーっ。
近くで見ると、結構な美少女だった。
花びらを組み合わせたような服を着ている。
人形みたいだが、しっかりした表情や手足の動きがある。
紛れもなく生きた存在だ。
「こんにちは。
私は、この森の妖精の代表、シルヴァと申します。
珍しい生き物が現れたと知って、お招きいたしましたの」
(珍しいのは、お前たちのような……)
そう思ったが、確かに猫という生き物は、この世界では珍種だ。
しかも、人間の魂が宿った猫だ。
絵に描いたような妖精やしゃべる狐の方が、むしろ普通な気がする。
「妖精さんも、ネコに会いたかったのね」
サンディーの瞳は、妖精と同じぐらい輝いている。
「そうです。
そして、あなたの特別な力をお借りしたいのです」
「にゃー?」
俺の特別な力とは、一体何のことだろうか。
ᓚᘏᗢ
(俺の「特別な力」って何のことだ?)
そう問い返したかった。
俺は、猫の鳴き声しか発することができない。
どう反応したらよいのか悩む。
シルヴァが、俺の目の前に飛んでくる。
真剣なまなざしで話を続ける。
「やはり、あなたは、まだご自身の本当の能力にお気づきではないようですね」
(だから、その「本当の能力」って何なんだよ)
「シルヴァ様。
このかたは、あたしたちの世界のことについて、知らされていないようですコン。
そこから説明したほうがよいと思いますコン」
狐の台詞からして、この世界に何か変なことがあるらしい。
そういえば、俺がこの世界に来る直前、女神らしき存在に何かを告げられた記憶がある。
残念ながら、肝腎な女神の言葉を思い出せない。
「私たちのいるこの世界は、なぜか少しバランスがおかしいのです。
どうおかしいのかというと、この世界は、鼠が多いのに鼠を捕らえる生物が少ないのです。
特に、人間の暮らす場所に鼠を捕る生き物が少ないのです」
「人の来ない森には、あたしたち狐や鼬がいて、鼠を捕っていますコン。
でも、あたしたち狐は、人と一緒に暮らすつもりはありませんコン。
人の領域の鼠を狩るのは、あなたの勤めなのですコン」
「鼠を捕まえる生物が少ないだけではありません。
この世界は、明らかに鼠の数が多すぎるのです。
いつからそうなったのか、私たちにもわからないのです。
いつの間にか、自然のバランスが崩れていたのです。
自然のバランスが崩れた原因もわかりません。
いつの間にか、あなたと同類の生物が、この世界から消えてしまったのです。
まるで、この世界が創造された当初から存在しなかったかのように」
「にゃぬ……」
俺は、思わず変な声が出た。
とんでもない話を聞かされてしまった困惑のせいだ。
今までののどかな生活が一変しそうな空恐ろしさも感じた。
(なぜこんなことを俺に聞かせるんだ?
俺に何をしろと言うんだ?
ただの飼い猫に過ぎないんだぞ)
「この世界のどこかに自然のバランスを乱す歪みが生じています。
その歪みは、少しずつですが、確実に大きくなっています。
歪みの中心には、鼠たちの王とも言うべきものが存在すると考えられています。
鼠の王とは、あなたもすでに聞いているでしょう。
伝説のメガマウスです」
(メガマウスか……)
シルヴァの言葉は、確かに驚きではあった。
同時に、「やっぱりな」という印象でもあった。
今までも、何度か、ちょっとダサいその名を聞かされていた。
そいつが出現しそうな予感が、心の片隅にあったのだ。
「メガマウス、本当にいたのね」
サンディーが、興奮気味につぶやく。
「てことは、ネコが、メガマウスと戦うのね」
「いずれ、そうなるかもしれません」
(何でだよ?
俺は、ただの猫だぞ)
俺の意思は、どうやら無視らしい。
こちらからも問いただしたい。
しゃべれないのを承知で叫んだ。
「どうして俺が戦わなきゃならないにゃ!」
(あれ?
もしかして、俺、人の言葉を?)
「しゃべった。
ネコがしゃべったわ」
サンディーは、目を丸くして、俺を見つめる。
感動のあまり、体が震えている。
ぷるぷる。
ぷるぷる。
「うーっ!」
その場で、ぴょんぴょんと踊るように跳びはねる
ぴょんぴょん。
ぴょんぴょん。
勢い余って、苔むした地面に転んでしまう。
どてっ。
そのまま地面を風に吹き飛ばされた紙コップのように転がる。
テンション爆上がりで、見ていて心配になるレベルだ。
頭が変になりそうなのは、俺も同じだ。
突然人間の言葉を話せるようになったのだから。
「どうしてしゃべれるようになったにゃ?」
「お伝えするのを忘れていました。
私の近くでは、種族を越えた会話ができるのです」
「妖精の中でも上位のシルヴァ様には、こんな能力もあるのですコン。
種族の壁を越えさせるのですコン。
それで、あたしも、あなたたちと話せていますコン。
さすがに、虫とかと話すのは難しいのですがコン」
「そうですかにゃ」
こうなったら、あるがままの事実を受け入れるしかない。
語尾に必ず「にゃ」がついてしまうのが、少し恥ずかしいが。
「それで、さっきの話の続きにゃ。
メガマウスだの特別な力だののことにゃ」
「女神様があなたにお与えになった役目、それは、メガマウスを倒すことなのです。
私には、女神様の心が届くのです」
「……にゃ」
「そして、私たちのあなたへのお願いというのは、メガマウスの子分のような存在であるミニメガマウスの退治なのです」
(ミニメガマウスって何だよ。
ミニとメガっていう矛盾した接頭語がついてるじゃないか)
シルヴァは、眉を八の字にしている。
一応、申し訳ないという気持ちはあるようだ。
だからといって、容易に「わかりました」と承諾できるわけはない。
「それは困るにゃ。
俺みたいな小さな動物に怪物の退治なんて無理にゃ」
平穏な暮らしができなくなるだけではなくなった。
命の危険まで出てきた。
メガマウスが実在するのなら、そんなのと戦わされるのは、死刑宣告と同じではないか。
「ですが、あなたがこの世界に生まれたのは、メガマウスと戦うためなのです。
あなたには、その力が備わっているはずなのです」
俺は、しばらく黙って考えていた。
(俺のような奇妙な存在がこの世界に生まれたことに、何らかの理由があるのは確かだろう。
それがメガマウスと戦うためであるなら、受け入れるしかないのかもしれない。
この世界では、安穏な暮らしをしたいとは思っている。
なるべく面倒なことは避けたい。
そのためにも、自分の宿命と戦わねばならないだろう。
戦いから逃げても、いずれは歪みとやらの拡大に直面することになる。
そうなってから、サンディーたちを守れるだろうか)
「わかったにゃ。
俺にできることなら、やるにゃ」
「ネコ、ほんとにやるの?」
サンディーは、転んだまま地面に寝そべっていた。
俺に近づけた顔は、やや心配そうだ。
話が大事になってきたのを理解したらしい。
俺は、キリッとした表情を作り、宣言する。
「お前を守るためにヒーローになるにゃ」
あいにく、猫の小さな顔面筋だ。
キリッとできたか自信はない。
語尾が「にゃ」のせいで、台詞も間抜けになってしまった。
「うーっ!
レオンハルトみたい」
サンディーは、喜んでくれた。
(だけど、ただの猫である俺に何ができるのだろうか。
場合によっては、サンディーの期待を裏切ることになるよな。
そうなったら、俺は……)
「教えてくれにゃ。
ミニメガマウスってのとは、どこでどうやって戦うにゃ?」
「それは……」
俺の問いに、シルヴァは、しばし言いよどむ。
返答を待つ俺の肉球に汗がにじむ。




