11・冒険者ギルド
ギルドの職員との話し合いは俺に関係するとも思えず、ナターシャの所に声を掛けに行く。
自らの意思で村を出たとはいえ、村人との関係がイマイチな様な事を言っていてので、パルウム密林がナターシャの所有地ではないとはいえ、住処にしているのは事実なので声を掛けておこうと思ったのだ。
扉をノックし、事情を説明して話を理解してもらう。
「と言う訳で、しばらくこの森で生活するからよろしく頼む」
「え、嫌だ」
即答で拒絶?!
「嫌って……」
「領主に喧嘩売ったんでしょ!?巻き込まれちゃ敵わないじゃない」
確かにそれはその通りですね……。
「言いたい事は理解出来るけど、仕方ないだろ?」
「何が?」
「グレタさんもソフィアも、領主に差し出すってのは流石に看過出来ないし、逃げようにも王都は門前払いだ」
「門前払いって?」
そうか、ナターシャはこの森からあまり出ないみたいだから、俺が商人や買い出しに出た村人から漏れ聞こえてくる話も聞かないのか。
「聞いた話じゃ、この国を挟んで戦争してる国の所為で領地を奪われて逃げて来た人達が王都に入りきらず、王都の外壁の外でテント暮らしをしているらしいんだが」
大きい街や主要な街では予算が掛かろうとも街を外壁で囲むのだが、それは魔物対策に大きな効果を上げるかららしい。
なので、外壁の外で暮らすって言うのは街で暮らしているとは言えない。
さらにそんな状態では仕事もないも同然で、低賃金で男が重労働で稼いだり、女性が体を売ったり、食い扶持を減らしつつ金を得る為に子供を奴隷商に売ったりしているようだ。
現代の日本で生きている身としては信じ難い話もあるが、あれだけライフラインや福利厚生が整った国ですら金が無くて犯罪紛いの行動や自らの身を削って金を得ている人達もいるのだ。
国の庇護がほとんどないこの世界では、そう言う事もあるのだろう。
それでも、そう言った状態に眉を顰めたくなるのは、俺がこの世界の住人ではないからであろうか?それともこの世界の住人でも眉を顰めたいのに歯を食いしばって生きているのだろうか?
「あぁ、ま、そうなるでしょうね。で、他の街だと捜索も楽になるから逃げきれるか怪しいしって事ね」
そう、王都であれば、街も広いので領主の目を搔い潜り生活出来るかもしれないが、この国で現状で、残っている街や村は左程大きい所は残っていない。
候補として二、三カ所あったが、どの街も貴族のお膝元で、領主が手伝いを申し入れれば、すぐに見つかってしまうような所ばかりだ。
しかし、この程度の会話ですぐにそこまで話に行きつくってのは、ナターシャの地頭の良さが窺える。
「そう言う事だ。それに逃げるにしたって、その先の展望もなにもないんじゃ、何時か終わるよ。せめて引き分けとも言える条件がなきゃな」
「普通に逃げ切るでいいんじゃないの?」
「生活基盤もないままでどれくらいの帰還をだ?どれくらいの帰還をか、こうなるまでっていう明確な目安がなきゃ成功しないぞ逃亡なんて」
「そういうもん?」
「ああ」
逃亡なんて体力と精神力の戦いだ。
元の世界でも指名手配犯なんかは逃げて何年もしてから捕まる。
あれは警察の果てしない捜査の結果とかではなく、逃亡犯の気の緩みや、我慢出来なくなった行為や趣向品に手を出した結果や、逃亡生活に疲れた結果だ。
一人の逃亡犯を何年も追い続けられる程、警察の人材は豊富じゃない。質はともかく、量はいつでも足りないってのが本音だろう。
「それに逃亡を促して置いて、俺は帰る方法を探すなんて出来ないだろ?」
行為として最低なのは勿論、そもそも俺自身が領主に追われたまま帰還方法を探すなんてのは、土台無理な話だ。
「この森で生活するのは、まぁ、グレタの為だからいいけど、この先どうする気なの?」
「そうだな……」
少し悩む。
領主の行いが貴族として行き過ぎているのは当然、そうなのだが、王族に直談判しようにも、前に村で代表者を出して行った所、王城前で門前払いだった様だ。
まぁ、確かに、苦情を一々聞いていたら、王族も自分の仕事が出来ないってのも分かるのだが、貴族の行為を是正するのも王族にしか出来ない役目だと思うのだが……。
そういう貴族の不正や行き過ぎを見張る組織や部門があれば、話しも変わってくるのだろうが、聞いた限りではこの国、あるいはこの世界では少なくとも、表向きはない様だ。
となるとだ。
残された道は多くない。
けれど、そのいくつかの道もリスクが高いのが現状だ。
「どんな事でもいいけど、グレタだけは何とかして助けてよ?」
「そりゃー助けるつもりだが、急にどうした?」
自らの信念の為にもグレタさんとソフィア、ファティマさんとアンナさんに恩返しは、帰還前に必須な行動だ。
その為にもグレタさんを助けるのは当然の行為なのだが、ナターシャに言われる理由は分からない。
いや、ナターシャがグレタさんに感謝の気持ちを持っているのは理解しているが……。
「私はね?まぁ、ハーフだし、誰とも種族が違うってのは当たり前で、集団である程度爪弾きにされるのは当然って思ってたんだけど、これまで生きて来て、本当の意味でグレタだけが私を対等に扱ってくれたんだよ」
細かい事情は知らないが、ドワーフの村から飛び出して、人の生活する村に来て、そこでも居場所が見つけられなくて、こんな森で生活しているのは、こんな所でしか生活できないと割り切ったのかと思っていた。
けれど、もしかしたら、村での生活を諦めたナターシャが唯一、友人と会える距離で生活出来る場がこのパルウム密林なのかもしれない。
「アンタも外部からやって来たなら分かるでしょ?あの村の人が不親切って訳じゃ無いけど、グレタが一番世話焼きでさ、困ってる人に必ず寄り添ってくれるんだよ」
「ああ。そうだな」
その言い分は理解出来る。
最初こそやや警戒されていたが、アンナさんにこの世界の言葉を教えて貰ってからは、片言の言語にも関わらず、俺に積極的に声を掛けて困りごとがないか確認していくのだ。
ナターシャとの発明の件で無理に俺の仕事を採取にして貰った時もそうだ。
畑の仕事の方が男手が欲しいにも関わらず、そう言う事ならとすぐに配置換えをしてくれた。
俺に対して良くない感情を抱く村人が居る。一応は良い人も多いので、一部なのだが、それでも割合にすると結構な割合に上がるであろうが、その人たちの声を俺に入らない様に苦心していると、アンナさんから聞いた。
あの村があんな詰み掛けの状態でも村としての状態を維持しているのはグレタさんのお陰だと俺は考えていた。
「だからさぁ、グレタには幸せになって欲しいのさ。なので、ちゃんと助けてやってね。……そしたらこの森に不法滞在を許そう。えっへん」
「お前の土地じゃないけどな」
妙な空気感になり始めたのを嫌ってか、恥ずかしかったのか、ナターシャが口調を変え始めたのを感じて、俺も話の内容を変えていく。
「住んでいるのは私だけだし、実質私のだね」
「盗人猛々しいって知ってる?」
「え、なにそれ?」
「だろうな」
日本の言葉を知っている訳もないし、微妙に意味も違うのだが、居直るって意味で聞いてみただけだ。
ナターシャに別れを告げて、それとなく村人や周辺の様子を探っていく。
村から逃亡する事になったのは、魔物の襲来が理由なのに、一部では村長であるファティマさんを非難する話し声が漏れ聞こえてくる。
その内容を簡単に纏めると『自分たちは村の為に家族を領主に差し出したのに、村長は出し渋った』と言ったものだ。
これ以上、村人が連れて行かれるのは良くないと分かってはいて、その為に存在を隠す事には賛同できても、すでに被害に遭った身としては、村の代表が自身の親族を守る為に村全体を危険に晒すのが許せないって訳だ。
確かに、この言い分は事実であると俺も思う。
けれど、俺の思う事とこいつらの言い分は同じではない。
現代と考え方も違うし、一概に一緒にしてはいけないと理解しつつも言うが、こいつらは自分も犠牲を払ったのだからお前も払えと言うものだ。
俺が思うのは、一度でも自ら犠牲を差し出した時点で、こうなる事は決まっていたって事だ。
そもそも、村を守る為に村人を差し出すってのが矛盾している。
この問題は国があるから人が、人がいるから国がってのと似ているようで全く違う問題だ。
国の場合は一部を切り捨てる選択も必要になる場合もあるだろう。
けれど、小規模な村で、人材を、更に若い人材をとなると、それは村の存続に致命的だ。
だから、少なくとも、二人目の村人が連れて行かれた時点で、この問題は領主に逆らって、国側と交渉、あるいはどこかを巻き込んで戦うしか方法が無かったと、俺は考える。
一人目は領主が気に入った相手を強権で連れて行っただけ、要するに妾とか愛妾とかになる可能性もある。
二人目はそうじゃないという可能性を示唆するもので、この段階で次の事を対策出来た筈なのだ。
つまり、三人目の犠牲者を許容した時点で、遅かれ早かれ、この結末は決まっていた事だった。
ファティマさんもどこかのタイミングでそれに気が付いたからこその、領主が来た際に匿っていたのだろう。
この問題の一番簡単な解決方法は、村を捨てて出て行くことだ。
まぁ、王都で防壁前でテント生活をしている人達の話を聞くに、この世界ではそれも簡単ではないのだろう。
確かに、生活基盤もない状態で新天地で数十人生活しなさいってのは中々に困難ではあるだろうが、嫌な思いをしながら滅びを待つよりは全然良いと俺なら考える。
そんな事を考え、ファティマさんの文句を言っている一部の村人に良くない感情を抱きつつも、散策を続け、その人に再び会った。
先程の冒険者ギルドの職員の人だ。
「あれ?えぇっと、さっきの」
「はい~?あぁ、さっきの~」
互いに互いの名前を聞いてなかった事に気が付き、さっきのなどと称して人物確認を図る。
「失礼、えっと、俺は蒼司です」
「あ、はい~。私はハーミアと申します~」
のんびりした様な穏やかさで話すが、会話のテンポにトロ臭さはない。それに加え、随所、随所でハキハキと喋るので聞き取りやすくすらあった。
「どうも」
「あ、はい。よろしくお願いしますね~」
「話し合いは終わったんですか?」
「はい。終わっちゃいましたね~」
発言的に惜しむ様な結果が出たのか?
「どうなったんです?」
ここでこの人に確認しなくてもいいのだが、領主の件や魔物に襲われて村を追われた事で疲れているであろうグレタさんとファティマさんに聞くよりはこちらに聞いた方が良いと判断した。
「えぇと、支部は本部の判断なので作ります。けれど、実際に稼働状態にはなりそうにないですねぇ~」
ハーミアさんが少し困った様子で笑う。
「まぁ元々、冒険者が居ても依頼を出す費用は村にはないでしょうからね」
依頼からの儲けが無ければ、仲介業である冒険者ギルドも無かっただろう。
「そうですよね~、冒険者さんも命懸けですからね。魔物の素材を売った金額だけでは命を懸けたくないでしょうから~」
「魔物の素材を売る?あぁ、毛皮とかそういうのですか。確か、魔物の肉は食用にならないんでしたね」
確かに、この世界は普通の獣が少ないから、毛皮などの本来動物の部位を使って作る物が、この世界では魔物の素材で作るのか。
まぁ、魔物の肉は食用にならないと聞いたので、魔物を狩る旨味はやっぱり依頼料と言う事になるのだろうな。
「そうですね。そのままでは食用になりませんけど、魔力を抜けば人でも食べられるんですよ~。それに~、素材も毛皮だけじゃなく、武器や防具の一部に使われたり、そう言うのに転用出来ない素材も付与魔法の媒体になったりで、あちこちで売られてるんですよ~」
「……付与魔法ですか」
色々と確認したい事があったが、真っ先に聞き返したのは、ファンタジー要素強めの言葉だった。
「はい~、付く効果はランダムって言われてて、何度も付与魔法をする人もいるぐらいですし、ランクの高い魔物の素材の方が良い結果が出やすいとか言われてますけど~、ランクの高い魔物は強いので、その分出回り難くて、入手も困難だから高いんですよ~」
「理解しました。つまり、その高いランク?の魔物の素材は高く売れる。で、そういった魔物の素材の遣り取りもギルドが仲介する訳ですね?」
「ですです~。依頼の仲介料だけじゃ孤児院の経営なんかまでは手が回りませんからね~」
「孤児院?」
「知りませんでしたか~?冒険者ギルドは孤児院を経営していて、そこの子供に文字の読み書きを教えて、将来のギルド職員を育ててるんです。ギルド職員にならない子でも商人の所で働いたり、貴族の所で活躍する子もいるとか~。私は駄目な子なのでこんなとこに飛ばされましたけど~」
「飛ばされたって」
世知辛れぇよ。涙が出そうだ。
異世界に来てまで左遷がどうこうの話を聞くとは……。
ファンタジー感のある世界なんだから、ファンタジー感を守ってくれ。
まぁ、人が生活する世界な以上は、どんな状態だろうと人は人を選別しようとするか……。
少し嫌な事が頭を過ぎり、それを振り払う。
「あ、ごめんなさい~。そんなつもりじゃ~」
俺のセリフと表情から勘違いしたのか、謝られた。
「あ、いえ、俺はともかく、村の人には言わない方が良いかとは思いますが、とにかく謝る必要はないですよ」
「そう、ですか~?」
「それよりも、聞きたい事があるんですが」
「なんでしょう~」
「まず、魔物の肉が食えるように出来るって件なんですが」
魔物の肉が食えるなら、場合によっては食事に関わる問題が解決するかもしれない。
不味い問題と肉を食いたい問題。それから、魔物の肉をメインの食事にすれば、食事に掛かる費用や手間も減らせるかもしれない。
というのも、主に木の実や山菜で食事を賄い、味は香草の匂いで誤魔化す様な食事内容なのだが、採取できる量にも限度があり、定期的に来てくれる旅商人からの仕入れで食を賄っている。
一応、畑もあるのだが、女性陣、しかも、この世界では高齢で体が弱っていくとされる4、50代の人が主に作業している。
4、50代だと働き盛りと思うかもしれないが、とてもその年齢とは思えない程老けているし、どう考えても体が衰弱している。
まぁ、元の世界とは医療の発展具合も、普段の料理の質も量も何かもが違うので仕方がないのだろう。
なので、畑の規模も相応のものだ。
だが、魔物の肉が食に回せるのであれば、楽になる。
「出来なくはないですけど~」
「何かあるんですか」
「ん~ん、そうですね~。そもそも、魔物のお肉を人が食べちゃダメな理由なんですが、濃ゆい魔力がそのお肉から人の身体に入っちゃうのが問題なんですね」
「魔力ですか」
「はい~。人も魔力を持ってはいるのですが、過剰に取り込むと病気になったり、体の一部が変質したり、悪ければそのまま魔力が暴走して爆散したりするんですね」
「……爆散」
「でもでも、魔力を抜けさえすれば、人の身に害がない訳なんです。ですけど、その魔力を抜く作業ってのが魔法師、要は貴族の方しか出来ないんですよ。それもその魔法を扱える方だけ」
「貴族は魔法が使えるってのは知ってますけど、その魔法を扱えるってのは?全員が使える訳ではないんですか?」
「独自魔法師もいるので、魔法を扱えるのは貴族だけじゃないんですけど~、貴族が全員同じ魔法を使える訳でもないんですよね~」
ややこしくなってきたな。
「つまり、貴族以外も魔法を扱える可能性はあるし、貴族でもその魔力を抜く魔法を使えるとは限らないと?」
「ですです~。魔法院、貴族が入学する魔法を教える場所ですね~。そこで魔法を学ぶのですが~、覚えないといけない魔法と自主的に覚えてもいいって魔法があるらしいんですよ~」
「魔力を抜くのは覚えてもいい方の魔法だと……」
「ですです~。覚えるのは貴族の三男以降の将来的に生活魔法師になる方だけでしょうね~」
「生活魔法師って?」
「家を建てたり、修理したり、水を浄化して飲み水を確保したりと生活に必要な魔法をしてくれる職業の方ですね」
「職業の方って事は有料でって事ですね」
「有料でってことですね~」
つまりは貴族出の跡継ぎ候補以外の天下り先ってことか……。
まぁ、天下りというと少々意味合いが変わってくるが、特権者を保護する為のものって事は同じだ。
生活魔法師がどれ程いるかは知らんが、出来るなら村規模の所にも必須なくらいじゃないか……。
けど、この村に常駐していないという事は、儲けにならないからやらないってことかな?
「魔物の肉については分かりました。もう一個、孤児院を経営出来る程って事は、魔物の素材は結構な金に成るんですか?」
「そうですね~低ランクの魔物だと魔物にも依りますが、銅貨三枚って所でしょうか?あ、冒険者さんの入る額が銅貨三枚なので、ギルドはもう少し儲けてますね」
銅貨三枚。
銅貨百枚で銀貨一枚、銀貨百枚で金貨一枚、金貨千枚で聖金貨と呼ばれる特殊な金貨一枚となる。
聖金貨は主に国同士の遣り取りで使われる物で、幾ら金を持っていても聖金貨を持っている商人などは基本的にいないらしいと聞いた。
ちなみに銅貨一枚は塩に換算すると五グラム程度だ。
ファブール村の薬は有名で高い値が付くらしいが、それでも村全体の収入を月で分散すると、約金貨二枚と銀貨三十五枚だ。
村の人の生活費で約金貨二枚が消えるが、領主はこの収支の村に対して、四季にそれぞれ金貨五枚を持っていこうとしている。
つまり、元々の領主が銀貨五十枚だったという事だな。
まぁ、物で受け取ったり、待ってくれたり、少量なら足りなくても免除してくれていたようだし、元領主のは頑張れば払える程度の額だ。
さらにちなみに食肉は塩漬けされて輸送されるので、塩の料金や手間も加算され、一人前の肉で銀貨二枚相当だった。
食べたかった……。
「銅貨三枚……」
これを高いと見るか安いと見るか……。
「高ランクの魔物なら幾ら位なんですか?」
「ん~?魔物に依りますからね~。特に高ランクの魔物は金額がバラバラで、そうですね~、高ランクの中で討伐の報告が一番多いCランクの魔物は個体にも依りますが金貨一枚行くか行かないかぐらいでしょうか?」
「それは上からA、B、Cランクって事でいいのか?」
「正確にはS、A、B、Cですね~。もっと、正確に言えばSSとかSSSとかのランクもあるんですが、あれらは災害そのもので例外中の例外ですからね~」
「理解した」
つまり、前にアンナさんに聞いたソフィアの両親が撃退に参加したっていうグラン何某はそういう位置付けって事だな。
しかし、Cランクでその額であれば、場合に依っては冒険者はアリなのではないだろうか?
少なくとも一考の余地はアリだ。
「ギルドは魔物を狩った場合、冒険者じゃなくとも素材を買い取ってくれるんですか」
「いえ~、冒険者以外からは基本的に買い取りませんね。商人もギルドの御用達とかの専属契約もあって、それ以外の商人が扱うのはギルドでは責任持てませんよって感じで~」
なるほどなるほど。
「冒険者の登録と詳しい内容について質問してもいいですか?」




