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動物園大脱走  作者: しろくろ
第1章 動物園からの脱出
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3/13

第3話 「動物園大給餌」

まだ読んでない人は1話と2話から!

15:00


「レオ、サン、ご飯だよ〜」


【お世話係】の人がやってくる。そして、僕らの前に震えながら肉を置いた。


「馬肉だよ〜。」


(に、肉だ!!)


そういえば、陸に降り立ってから何も食べていなかった。


「じゃ〜ね〜」


バタンっ!


【お世話係】がいなくなってから、僕たちは肉にかじりついた。あっという間に食べ切ってしまった。


「あの人は、肉をくれるのかな?」


「そうなのかもな。12:00に来て、今15:00ぴったりに来た。何か、時間帯には法則性がありそうだ。」


「ねぇ、お兄ちゃん!部屋の中をもう少し見ておこうよ〜!」


「そうだな、さっきも見たが、また何か見つかるかも知れない。」


僕たちはがさごそと周りを観察し始めた。


「ねぇ、お兄ちゃん!ここから涼しい風が出てるよ!」


「そういう機械なのかもな。」


「こっちには柔らかい床がある。恐らく、ここで寝ろということだろう。」


「あ、ここにはなんか変なとんがった黒い物体がある!(人間のところで言う防犯カメラ)」


「本当だ!てかそれ、こっちにもあるぞ!?」


「何個もあるよ!?」


「何か重要な役割を果たしているに違いない!害はなさそうだけれども。」












時を同じくして14:50

(ふぅ,今度は餌やりだ。)


僕は冷蔵庫から餌を取り出して餌を2匹分に分ける。

そして、2匹の部屋へ持っていく。


「レオ、サン、ご飯だよ〜」


僕は若干震えながらドアをそおっと開ける。精一杯の声で、落ち着かせながら肉を差し出す。


「馬肉だよ〜」


もちろん、そんなこと言ってもレオ君たちは分かるはずもないのだが。


「じゃあね〜」


僕は、ドアを閉めて事務室に向かう。


(えっと、今日は放飼場には出してないから次は日誌・記録の記入か…)


(はぁ、1年目なのに大変すぎる…思ってたのと違う…)


僕は深くため息をついた。








19:00

結局、【お世話係】は今日は来なかった。


「そろそろ寝よう。3時間おきに見張りを交代しながら。」


最初はラーッツが寝て、僕が見張りだ。


(ここから脱出する方法はあるのか?他の動物はいるのか?)


思考を巡らせる。


(ドアが開いた瞬間、外に飛び出せばいいのか?いや、しかし、外の状態が分からないのでは意味がない…とりあえずこのまま過ごして状況の変化を待つか。)


そんなことを考えているうちに、22:00になった。


「おーい、ラーッツ、交代だ!」


「ふぇぁ?」


「ああ、見張りね!分かった!」


そして僕はラーッツに見張りを引き継ぎ、深い眠りについた。


22:00

「ふぇぁ?」


うーん、もう朝だっけ?


(あ、そうだ、見張るんだった。)


「ああ、見張りね!分かった!」


僕は大きな声で返事をすると、お兄ちゃんは安心したのかすぐに眠った。


(まだ、ここに来て,半日しか経ってないのか…)


新天地での時間の経過はとても長く感じる。人生で一番密度の濃い半日だった。


(こんな状況でも、お兄ちゃんは脱走を計画している。すごいなぁ!僕じゃ考えつかない。)


(弟として、兄を引っ張らない様にしないと…!)


僕は強く決意を固めた。


読んで下さりありがとうございます!

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