第2話「動物園大整理」
(あらすじよく読んでね!)
アフリカの大地で家族をすべて殺され、人間の手によって遠い日本へ連れてこられた双子の子ライオンの兄弟、パピッツ(兄)とラーッツ(弟)。
心に深い傷と恐怖を抱えたまま、彼らがたどり着いたのは日本の「南武動物園。」
彼らは人間への復讐を決意する。
あの悲劇と絶望を*人間*にも与えるため。
自分たちの知恵を振り絞って人間に立ち向かっていく。
日本中を巻き込む戦いが、今,始まる。
(注)動物なので,人間の文明の利器の名前は分かないですし人間も分かりません。
よし、まずは今までの状況を整理しよう。」
「俺たちは、数十日間海上を移動して、陸に降ろされて、そこから2時間程度しか移動し、ここにやってきた。ここがどういう施設なのかは分からないが、さっきの奴の話ぶりをみる限りしばらくは殺されなさそうだ。」
「殺されない!?やったー!」
ラーッツが飛び跳ねる。
「これからここにくるすべての人間に名前を付けて観察する。
さっきのやつは、【お世話係】でいいや。」
「とりあえず、次に誰か来るまで待とう…。」
時は遡り、2匹が動物園にやってきた12:00
僕が最初にお世話するのは、どうやらこの子たちの様だ。
【レオ】君と…【サン】君。
僕は飼育マニュアルをペラペラとめくりながら、彼らいる飼育部屋に向かっていく。
(なんでこんな新人を子ライオンの世話係に…?)
僕は北上諒。東京獣医科学大学(通称:東獣)を卒業したばかりの新人で、まだ1年目なのに子ライオンの世話担当になってしまった。少子高齢化とベテラン飼育係の異動・病欠・退職やら何やらで人手不足らしい。
(普通、1年目ならまだ研修期間だろ!?なのに,何で最初から子ライオン!?)
はぁ…と僕は大きなため息をする。
(忙しすぎる…)
【子ライオン飼育マニュアル】
6:30〜7:00出勤。前日の記録(体重・採食・糞状態・行動)を確認。朝礼で獣医から体調の共有
7:00〜8:00夜間の行動チェック(カメラ映像+獣舎の臭い・糞の量)。異常があれば獣医連絡
8:00〜9:00餌の準備:前日冷凍していた肉(牛肉・馬肉・鶏・鹿)を解凍し、個体ごとに量る。1歳なら1日1〜2kg程度(成長期は多め)。骨・臓物も混ぜる
9:00〜10:00展示場への出し入れ(シフト制)。夜間に寝ていた獣舎から運動場へ移動。このとき体重計に乗せる(トレーニング済みなら自発的に乗る)
10:00〜11:00エンリッチメント:におい(スパイス30種類以上を散布)、パズルフィーダー、ロープ、木、ボールの配置。1歳は遊びの最盛期で、走り回ったり木に登ったりする
11:00〜12:00トレーニング:「前足を出す」「口を開ける」「ターゲットに寄る」「立ち上がる」など。将来の採血・注射・搬入に備えた協力的飼育。おやつ(小切りにした肉)で強化
12:00〜13:00昼休憩。記録の記入(採食量・行動・体重・糞の性状)
13:00〜15:00展示場の観察・清掃。1歳はまだ「寝ている時間が多い」ので、この時間帯は比較的ゆっくり。糞尿の撤去、水入れ、床の消毒
15:00〜16:002回目の餌やり(1日2回に分ける園が多い)。1歳は食欲旺盛で、食べる姿が活発
16:00〜17:00遊びの観察。1歳同士(兄弟・姉妹)が格闘遊びをする時間帯。怪我のチェック(爪・肉球・口内)
17:00〜17:30獣舎への戻し(インサイド)。翌朝の餌の冷凍・保管。獣舎の簡易清掃
17:30〜18:00日誌・記録の記入。明日の予定(獣医の診察日、他園への搬送、繁殖スケジュール等)を確認
注意点:南武動物園では場所が少ないので普段は部屋(獣舎)に入れ、一部の時間のみ外に出す様に。一部の動物と放飼場は共用
(え…っと…12:00か、とりあえず会いに行こう。)
(どんな子なんだろ…)
僕は不安もありながらワクワクしていた。いよいよ、動物をお世話できるのだから。
(確か…運搬係の人が来るからそこで引き継げば良かったんだよな…)
ガチャ。とドアを開けると、子ライオン2匹と運搬係がいた。
「あ、飼育担当の北上さんですか?あとはよろしくお願いします〜。」
そういうと、運搬係の男2人はすぐに立ち去った。
僕はライオンを檻から出してあげる。
「今日から,君たちが暮らす部屋だよ!」
2匹は少々困惑している様子だ。
まだ日本に来たばかりだからな…、そう思っていた。
しかし、よく見ると「困惑」しているのではなく、こちらを睨んで「怒って」いる。
(なんだ…!?この子達…。普通、来たばかりの子は恐怖で震えているのに!?この子達は怒っている…)
首筋に汗が垂れる。
(もし人間に恨みを持っていたら…僕は殺されるっ!)
「じ、じゃあ、よろしくね!」
僕はそう言ってバタンとドアを閉め足早に立ち去る。
ワクワクが消え、不安に押しつぶされる。
(僕は、この子達をちゃんと飼育出来るのだろうか…あんなに怒っている子を…丸く出来るのだろうか…)
僕は天井を見上げた。
小説としては分かりづらくてすみません。
私の力不足です。
もし気に入っていただけたら、今後も続きを上げていくのでよろしくお願いします。




