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フットボールのギフト ~底辺Jリーガーの俺がフットボールの神様からもらったご褒美とは~  作者: 相沢孝
第十一章 飛躍のリバプール2年目編

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899/913

リーグ最終節(対ワラビーズ戦) その2

 司が真っ赤な顔をして何か叫んでる。


 おそらくTAA(アレックス)位置取り(ポジショニング)についてだろう。


 あいつ、キーパーにクロス取られた後、ちんたら走って戻ってたからなー……ガッテム!!


 ったく、なにしてくれちゃってんだよ。


 それに拓郎も拓郎だ。キーパーのパントキック、頭で空振りしやがって。別にあんなに焦って前でクリアーする必要なんか無かっただろ!


 ネルトにしっかり付いときゃそれで十分だったのに……


 お前、今日試合終わったら素振りならぬ、頭振り百万回やらしてやろうか、ああんっ!!


 そんな感じで、いきなりピンチに陥ったEPLイングランド・プレミアリーグ 最終節 リバプールSC vs ウルフバーハンプト ワラビーズSC。もう、やるっきゃない!(四度目)




 --------------------⚽⚽⚽--------------------




 その後、リバプールは圧倒的にボールを支配するも、ここ一番の緊張感からか、嫌な感じで攻撃が空回りする。


 すると、案の定といった感じで前半の12分。


 リバプールの攻撃が不発に終わると、まるでデジャビュでも見るかのように、前掛になったTAA(アレックス)の裏をネルトに取られてカウンターを食らう。


 お前、学習能力あるんかっ!!


 あっという間にネルトはリバプールのPA(ペナルティーエリア)内までボールを持ち運ぶとゴール前に折り返し。


 そこに32番のレアンドロが走り込む。


「Oh、ノオォォォー」と、ベンチにいる全員が頭を抱える。


 が、今度は拓郎がしっかりと体を寄せてレアンドロのコースを塞ぐとかろうじて失点を防いだ。


 でっかい事はいい事だ。


「ふひゅぅぅー」と、ベンチにいる全員が胸を撫で下ろす。


 ってか、海獣の方が学習能力あるって、どういうこったいっ!!


 さすがに司も、こりゃまずいと思ったのか、直後のGK(ゴールキック)でアリソンさんからボールを受け取ると、大きくジェスチャーをしてチームの皆にペースダウンを促す。


 まあ、しゃーない。今のままだったら、いつ失点してもおかしくないからな……


 そして、内に切れ込んだ司を中心として遅攻でワラビーズの攻略を始めた。


 だが、3-5-2というか、ほぼ、5バックでゴール前に鍵をかけるワラビーズ。


 実質、5-3-2だな、こりゃ……


 ウチ(リバプール)相手に殴り合いをやったら十中八九負けることが分かってるのか、弱者のサッカーをいかんなく発揮するカンガルー。


 ともかく、ゲームの主導権はほぼ掌握できた俺達(リバプール)


 決定的なチャンスはなかなか訪れないが、その代りに相手にはほぼのノーチャンスでゲームは淡々と進んでいくEPLイングランド・プレミアリーグ 最終節  リバプールSC vs ウルフバーハンプト ワラビーズSC。


 すると、前半の37分、衝撃的なニュースが入った。


 なんと、50キロ先のエティドハ・スタジアムで行われているシティーの試合で、対戦相手のアストン・ベラが先制点を奪ったのだ。もう、やるっきゃない!(五回目!)


 スタジアムの観客達もその情報を知ったのか、赤いウェーブが起き始める聖地アンフィールド。


 KOP達の後押しを得て、どんどんと、ワラビーズ陣内に攻め込むリバプール。


 すると、前半の43分、アレックスがチアゴさんとのワンツーでワラビーズのゴール前までやって来ると、ゴール前に高精度の高速クロスを入れる。


 ワラビーズのDFが反応する間もなく、ターゲットのマネラさんにピンポイントでボールが届く。


 やっぱ、こういうプレーさせたら、スゲーんだよなー、TAA(コイツ)って……


 そして、マネラさんは落ち着いて、ワラビーズのゴール左隅に流し込んだ。


 熱狂する観客達。


 興奮の坩堝と化したアンフィールド。


 観客たちの声援が津波のように押し寄せる。


 クロップさんをはじめとするベンチの皆も互いに抱き合い、喜びを分かち合う。


 EPLイングランド・プレミアリーグ 最終節 リバプールSC vs ウルフバーハンプト ワラビーズSCの試合は、前半の43分、サディオ・マネラ選手のゴールより1-1となる……って、あれっ?


 主審はセンターサークルを指さしたと思ったら、いきなり、イヤホンに手をあてて、なんかゲームを止めている。


 うーん……なんか、もう、嫌な予感しかしない。


 すると、親の顔よりよく見た例のポーズを主審がする。



(VARの画像)

 挿絵(By みてみん)



 そして……案の定といった感じで、今のゴールがオフサイドで取り消された。


  EPLイングランド・プレミアリーグ 第36節 リバプールSC vs ウルフバーハンプト ワラビーズSCの試合は、前半の43分サディオ・マネラ選手のゴールが取り消され、依然0-1のまま……(ガッテム!!)

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