リーグ最終節(対ワラビーズ戦) その2
司が真っ赤な顔をして何か叫んでる。
おそらくTAAの位置取りについてだろう。
あいつ、キーパーにクロス取られた後、ちんたら走って戻ってたからなー……ガッテム!!
ったく、なにしてくれちゃってんだよ。
それに拓郎も拓郎だ。キーパーのパントキック、頭で空振りしやがって。別にあんなに焦って前でクリアーする必要なんか無かっただろ!
ネルトにしっかり付いときゃそれで十分だったのに……
お前、今日試合終わったら素振りならぬ、頭振り百万回やらしてやろうか、ああんっ!!
そんな感じで、いきなりピンチに陥ったEPL 最終節 リバプールSC vs ウルフバーハンプト ワラビーズSC。もう、やるっきゃない!(四度目)
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その後、リバプールは圧倒的にボールを支配するも、ここ一番の緊張感からか、嫌な感じで攻撃が空回りする。
すると、案の定といった感じで前半の12分。
リバプールの攻撃が不発に終わると、まるでデジャビュでも見るかのように、前掛になったTAAの裏をネルトに取られてカウンターを食らう。
お前、学習能力あるんかっ!!
あっという間にネルトはリバプールのPA内までボールを持ち運ぶとゴール前に折り返し。
そこに32番のレアンドロが走り込む。
「Oh、ノオォォォー」と、ベンチにいる全員が頭を抱える。
が、今度は拓郎がしっかりと体を寄せてレアンドロのコースを塞ぐとかろうじて失点を防いだ。
でっかい事はいい事だ。
「ふひゅぅぅー」と、ベンチにいる全員が胸を撫で下ろす。
ってか、海獣の方が学習能力あるって、どういうこったいっ!!
さすがに司も、こりゃまずいと思ったのか、直後のGKでアリソンさんからボールを受け取ると、大きくジェスチャーをしてチームの皆にペースダウンを促す。
まあ、しゃーない。今のままだったら、いつ失点してもおかしくないからな……
そして、内に切れ込んだ司を中心として遅攻でワラビーズの攻略を始めた。
だが、3-5-2というか、ほぼ、5バックでゴール前に鍵をかけるワラビーズ。
実質、5-3-2だな、こりゃ……
ウチ相手に殴り合いをやったら十中八九負けることが分かってるのか、弱者のサッカーをいかんなく発揮するカンガルー。
ともかく、ゲームの主導権はほぼ掌握できた俺達。
決定的なチャンスはなかなか訪れないが、その代りに相手にはほぼのノーチャンスでゲームは淡々と進んでいくEPL 最終節 リバプールSC vs ウルフバーハンプト ワラビーズSC。
すると、前半の37分、衝撃的なニュースが入った。
なんと、50キロ先のエティドハ・スタジアムで行われているシティーの試合で、対戦相手のアストン・ベラが先制点を奪ったのだ。もう、やるっきゃない!(五回目!)
スタジアムの観客達もその情報を知ったのか、赤いウェーブが起き始める聖地アンフィールド。
KOP達の後押しを得て、どんどんと、ワラビーズ陣内に攻め込むリバプール。
すると、前半の43分、アレックスがチアゴさんとのワンツーでワラビーズのゴール前までやって来ると、ゴール前に高精度の高速クロスを入れる。
ワラビーズのDFが反応する間もなく、ターゲットのマネラさんにピンポイントでボールが届く。
やっぱ、こういうプレーさせたら、スゲーんだよなー、TAAって……
そして、マネラさんは落ち着いて、ワラビーズのゴール左隅に流し込んだ。
熱狂する観客達。
興奮の坩堝と化したアンフィールド。
観客たちの声援が津波のように押し寄せる。
クロップさんをはじめとするベンチの皆も互いに抱き合い、喜びを分かち合う。
EPL 最終節 リバプールSC vs ウルフバーハンプト ワラビーズSCの試合は、前半の43分、サディオ・マネラ選手のゴールより1-1となる……って、あれっ?
主審はセンターサークルを指さしたと思ったら、いきなり、イヤホンに手をあてて、なんかゲームを止めている。
うーん……なんか、もう、嫌な予感しかしない。
すると、親の顔よりよく見た例のポーズを主審がする。
(VARの画像)
そして……案の定といった感じで、今のゴールがオフサイドで取り消された。
EPL 第36節 リバプールSC vs ウルフバーハンプト ワラビーズSCの試合は、前半の43分サディオ・マネラ選手のゴールが取り消され、依然0-1のまま……(ガッテム!!)




