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フットボールのギフト ~底辺Jリーガーの俺がフットボールの神様からもらったご褒美とは~  作者: 相沢孝
第十一章 飛躍のリバプール2年目編

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FA杯決勝 その9

 優斗の替わりに入ったのは、南拓実。頼むぜ、SAMURAI BLUEの10番!!


 ついでに足が止まって来たケンタに替わりミルトンさんも投入。


 ここで、使えるカードは全て切って来たリバプールSC。いざ、デュエール!!


 すると、献身的なプレスであっちのチアゴさんの蓋をする俺達の(タキ)くん。


「やっぱり(タキ)は必要なんだな」と、どっからともなくクラップさんの声が……(だったらもっと使ってやれよ)


 その途端、ゲームはスッと落ち着きを取り戻す……というか、間延びし始めるFA杯決勝、リバプールSCvsチェルシーSC。


 だって、しょうがないじゃないか、疲れちゃったんだもん……


 そんな感じで、1プレーするとゲームが切れてダラダラ、なんかあると、ちょっと倒れてダラダラ。


 そうなってくると、「もう、なんか、延長に入っちゃってもいいかも~」と思い始める両軍の選手達。のみならずウェンブリーの観客達も……


 ほら、だって、カバラオの時と展開が全く一緒なんですもの。まるで親の顔よりよく見た展開になって来た今季四度目のリバプール対チェルシー。


 その後も、最後の詰めが甘く切れない両軍。


 それを尻目に俺のいる右サイドだけはアロンヌとのバチバチのデュエルを繰り広げる。


 そうして両チームともポストとバーに仲良く一回ずつボールを当ててお約束の様に延長戦に突入した。


 本当に点入んねーな、このカード……


 ってか、司、お前も何気に一回、ポストに当てたよな。




 --------------------⚽⚽⚽--------------------




 というわけで、延長戦に突入するFA杯決勝(ファイナル)リバプールSCvsチェルシーSC。


 0-0のスコアレスドローだが、ポストとバーに当たった数だと6-5でウチがひとつリードしている。


 果たして、これで、いいのか、おい!?


 延長戦に突入する前のミーティングでは選手控室に戻ることが出来ないので、ピッチの上で必要最小限の確認をする。


 ……って、三カ月前のカバラオ杯でもおんなじことやったし、ついでと言ったら、チェルシーとは今シーズン四回目の対決なもので、みんなも大体考えていることは一緒。


 唯一の希望と言ったらトゥルエルさんがまたこの前見たく、PK戦に入る直前にメンソン降ろしてくれないかなーと期待してたら……おおっと、ここで朗報です。


 なんとチェルシーのセンターフォワードのロカク師匠がここでお役御免。


 替わりにモロッコ代表のハキムとかいう選手が入る。


 ねえねえ上司、このハキムって選手、どんな選手?


「オランダ生まれのモロッコ代表でリーグ戦ここまで23試合出場して4得点だ。序列的にはチェルシーの4番目のフォワードになるな。だからと言って注意するに越したことはない」と、まるで頭の中にウィキペディアかなんかが入っているかのような司。どうもありがとうございました。


 まあ、それでも、あの、ロカク師匠がいなくなるのならリスクは軽減といったところか。


 なんてったって、あの人、普段は決めることができないけど、こういう切羽詰まった場面だととんでもないゴラッソ決めたりするんでちょっとおっかないんすわ。正直なところ。これが新世界三大師匠の一人と称される理由だ。


 ちなみに残りの二人はそれぞれみんなの心の中にいる選手があなたにとっての師匠なのですよ。


 すると今度は我が軍(リバプール)に衝撃が走る。


 なんと、ダンク師匠が、「太ももの裏……ちょっと痛いかも……」と。


「「ノオォォォォォオオー」」


 思わず頭を抱えるクラップ監督と司。


 えっ、そこ、同じ反応?


 ともかく、なんとなんと、ここでダンク師匠の離脱が決定!!


 えーっと、えーっと、交代枠ってあといくつだっけ?


「延長戦に入って増えた+1をここで使ったからもう終わりだ」と司。


「あっ、どうもありがとうございます(非常にキビシー!!)」


 ほんと、サルーさんもダンク師匠も再来週のマドリー戦までには帰って来て下さいね。(絶対だからね!!)


 そんな感じで最後の一枠をマチャドさんに使って、延長戦にHere We Go!!


 チェルシーのキックオフでスタートです!!



 --------------------⚽⚽⚽--------------------



 ――30分後、


 一度ペースダウンした試合はその後、強度(インテンシティー)を戻すことなくスコアレスドローのまま静かに終了した。


 とまあ、それだけだとアレなんで延長戦の様子をもう少し掻い摘んで説明すると、両軍ともここまで来たら絶対に失点したくないという強い思いから、双方、ゴール前にDFをビタ付けするというディフェンシブな戦いに終始し、少ない枚数でどうにかしようとロングカウンターの応酬になるも、双方ともフィニッシュの手前で力尽きるという親の顔よりよく見た展開(二度目)になるFA杯決勝(ファイナル)リバプールSC vs チェルシーSC。元気ですかぁー!!


 だが、そんな中でも、唯一、俺のいる右サイドだけは上に下にと激しいアップダウンを繰り返し、この退屈なゲームに抗うかのようにスペイン代表マルコ・アロンヌとの激しい戦い(デュエル)を繰り広げていたのだ。いたのだー!!(大切な事だから繰り返しました)


 すると……「そのスペクタクルの欠片も無い泥試合、見苦しいから止めてくんねーかな?」と司。


 さらに……「なんか、退屈なフランス映画見せられているような感じなのねー」と拓郎。


 トドメに……「それ、いつまでやっても終わらん奴やん」と医務室から戻って来た優斗が……


「「うんうん」」とその意見に賛同するリバプールのみんな。


 な、な、なんですとー!!



 PK戦に続く。

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