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フットボールのギフト ~底辺Jリーガーの俺がフットボールの神様からもらったご褒美とは~  作者: 相沢孝
第十一章 飛躍のリバプール2年目編

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885/907

vsホットナム戦 その8

 リバプールのキックオフで試合が再開。


 すると、その直後、「もう、やることは分かってるよな?」とメッセージ付きの高速サイドチェンジが司から飛んで来た。


 俺はそれを右のインサイドで大きくトラップ。狙いはファン君の裏のスペース。そうして再びエンドレスのデュエルが始まる。


 だが、韓国の英雄からは先程までの圧力は無くなってきている。


 俺は遠慮することなくフルスプリントで右サイドを駆け上がった。


 ギアをさらに一段上げた俺の動きにファン君はもう付いて来るのがやっと。


 俺は大きくボールを蹴り出すと、そのままの勢いで左WBのセニョンも一気にゴボウ抜き。そしてドフリーでホットナムのゴール前にクロスを入れた。


 そこに飛び込むのはマネラさん。


 だが、ホットナム正ゴールキーパーのウーゴ・ロドリのパンチングに僅かに競り負ける。


 ガッテム!!


 ならばと、今度はセカンドボールを回収して司が左サイドからセンターリング。


 そこに飛び込むのはサルーさん。


 だが、ホットナムの3CBの前に今度も不発。


 シーッ〇!!


 再びボールを回収する我が軍(リバプール)


 今度はアンドーさんから俺に渡ると、右サイドから一気にカットイン。


 ホットナムゴール前、右45度30mの所まで侵入。


 マークに付いたファン君を置いてけぼりにする。


 まだちょっと距離があるが知るかっ!!


 俺はゴール左隅を狙いスカッドをぶちかます。


 ボールよ爆ぜろとばかりに左足を振り抜く。行ったか!?


 だが、俺の放ったシュートは僅かにコースを逸れてゴールポストを掠めて行った……


 オーマイガー!!


 あと、ボール一つ分、内に入っていれば間違いなく決まっていた。


 司の「だからテメーは詰めが甘いんだよ!!」とお小言が聞こえてくる。


 ファー◯ク!!


 後半の29分、リバプールが怒涛のような攻撃を見せるもゴールを決めきれず。


 ホットナムがゴールキックを得て試合が再開した。



 --------------------⚽⚽⚽--------------------



 すると、ここでホットナムのベンチから交代のカードが切られる。


 7番のファン君に替わり、34番のスティーブン・ヴェルウィン。


 司の話ではオランダ代表の新星らしい。だからどうした?


 そこでゲームは一旦切れると、ファン君がピッチから去る間際に俺に声を掛けてきた。


「また、君に負けてしまったね。初めて会った時のように」と残念そうにファン君。


「何言ってんだよ、ファン君。点を決めたのは君だ」と俺。


「いや、フットボールでは最後までピッチに立っていた者こそが勝者だよ」そう言って名残惜しそうにピッチを去るファン君。


 俺はその言葉を受け、思わずハグで応えそうになったが、あいにくまだ試合中。


 俺はガッチリと握手をして韓国の英雄をピッチの外に送り出した。



 EPLイングランド・プレミアリーグ 第36節 リバプールSC vs ホットナム・トットスターズFCの試合は後半30分を過ぎるも0対1のまま。



 すると、ウチ(リバプール)のベンチも交代のカードを切る。


 14番のアンダーソンに替わりCBのコナトが入る。……えっ?コナト!?


 3歳年下で去年ドイツのレッドブルズからやって来た選手だ。


 序列的に言うと、ダンクさん、マチャドさん、拓郎の次辺り。最近試合でちょくちょくは使われているがここでコナト?


 すると、クラップ監督はテクニカルエリアに出て拓郎に向かって大きく腕を前に振る。


 なるほど、前線に出ろという事か。


 拓郎はいつにもまして精悍な顔付きでクラップさんの指示に頷くと、リバプールの鯱はそのままのしのしと前線に上がって行った。


 試合の残り時間はアディショナルタイムを合わせてあと20分少々。


 ここで点を取れなければ、ウチ(リバプール)の今シーズンのリーグ戦はここで終了だ。


 KOP達も今の現状を理解しているのか、クラップ監督のギャンブルをゴール裏から大声援で後押しをする。


 そうなると一方のホットナム陣営も、虎の子の一点を守り切ってみせると、3CBに両WBを加えた5人のDFラインでボールを回し始めた。


 ピッチの横幅を一杯に使い、ボールを回すホットナム。


 片側のサイドに人数を集め、ゲーゲンプレスを仕掛けるのが得意なウチ(リバプール)としては正直あまり使われたくない戦術だ。


 ただでさえ前線に、プレスがさほど上手いとは言えない拓郎を上げてしまった手前、自慢のプレスを発動させるのもためらわれる。


 何故なら未だ前線には、ハリル・ケインが虎視眈々と爪を研ぎ、ウチ(リバプール)の息の根を止めようと窺っているからだ。


 すると、今度は先にカードを切って来たクラップさん。


 交代のサインボードを見ると、66番の数字が……


 はぁ!?ここでTAA(アレックス)の投入かよ。


 代わりにピッチから出るのは……一瞬、俺かと思ったが、交代するのは11番のサルーさん。


 ちょっと納得いかない様子のサルーさんだが、後半の15分過ぎから如実に運動量が落ちている。


 サルーさんもまた連戦の疲れは相当のものになっているに違いない。


 ってことは、TAA(アレックス)がサルーさんの替わりか?


 すると、TAA(アレックス)がピッチの中に入って来るなり、「神児、前に上がれ」と声をあげてジェスチャー。


「はい?」


 思わず呆気に取られる俺。えっ、俺が、この局面で、FW(フォワード)ですか?


 しかも、サルーさんの替わりに!?!?


 すると……「アホみたいに前線からプレスしろってこった!いちいち言わせんな、相変わらず察しが悪いな!!」と司の怒鳴り声が逆サイドから飛んで来た。


 いちいちそんなに怒鳴らなくたっていいじゃないですか。


 私だって直ぐに分かりましたよ。


 言われなくたって……

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神児君!君以外はみんな君のFW適正は皆無だと理解しているよ(TДT)
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