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フットボールのギフト ~底辺Jリーガーの俺がフットボールの神様からもらったご褒美とは~  作者: 相沢孝
第十一章 飛躍のリバプール2年目編

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vsマクレクターC戦 その4

 ♪~ Oh he wears the number 20 ~♪

    (お~ 背番号20が)


 ♪~ he will take us to victory ~♪

    (俺達を勝利に導いてくれる)


 ♪~ And when he's running down the left wing ~♪

    (彼が左サイドを走る時)


 ♪~ He will cut inside and score for LSC ~♪

    (LSCリバプールの為に、カットインして決めてくれる)


 ♪~ Better than Flgo don't you know ? ~♪

    (彼はフィーゴより上手いの知らないの?)


 ♪~ Oh his name is Diogo ~♪

   (お~ 彼は名はディエゴ)

                         (※4)

                      



 ジョコちゃんのチャントがTHE KOP(※5)と呼ばれる、リバプールホームのゴール裏から大合唱で聞こえて来る。


 それを気持ちよさそうに両耳の後ろに両手をあてがいダンボのポーズをすると、ジョコちゃんはKOP達にチャントのおかわりを要求する。こうなると、もう完璧にお祭り騒ぎだ。(やっぱ、弥生をここに来させるのは止めておこう……)


 KOP達のチャントを悦に入って聞き入ってると、俺、司、拓郎、優斗、そして南君達の同世代のチームメート達が抱きつき、そこに、モーさん、マネラさん、そしてサビーニョさん達が加わるりチームメート達の輪がどんどんと広がっていく。


 最後に主審が、「あんまり時間かかると遅延行為でカード出すよー」と胸にしまってある黄色いヤツをチラつかせてきた所で全員撤収。ふーやれやれ。


 そうしてシティーのキックオフで試合が再開するも、一度傾いた流れはもう取り戻せない。


 リバプールお得意のゲーゲンプレスが、津波の様にシティーの選手達に襲い掛かる。


 ジョコちゃんのプレスを合図に、モーさん、マネラさん、サビーニョさんとまるで機械仕掛けのようなプレスでThe Blues(ブルーズ)を追い詰めていく。


 すると、前半の31分、ロブリのパスをミルトンさんが引っ掛けると、すかさず前に詰めた拓郎が回収して、ジョコちゃんに縦パスを入れた。ナイス拓郎!


 見とれるようなスムーズなターンでジョコちゃんは前を向くと、ガウショ顔負けのノールックパスで右サイドを駆け上がっていたモーさんにパス。(おいっ!優斗、しっかり見とけよ。こういうとこやぞ!!)


 先程、モーさんにチンチンにされたばっかのシティーの左サイドは、目の色を変えてエジプトの英雄に襲い掛かる。


 ったく、出来るんだったら最初からやっときゃいいんだよ。


 だが、頭に血が上り過ぎるってのもあんまり良くないわな。


 モーさんはグーリッシュ、カンセコの二枚を十分に引き付けたところで俺にバックパス。


 はいはいはい、シティーの皆さん、俺にマークが付いて無いですよ~。


 という訳で、ペナルティーエリアまで楽々ノーマークで侵入すると、慌てて戻って来たグーリッシュを尻目に、PA右45度から渾身のスカッド発射!!


 スパンッと心地いいくらいの振り抜きの良さ。


 これはアレだ。完璧に真芯を捉えた時の感触だ。


 俺の放ったシュートは、ボールパターンの残像を残したままシティーのゴール目掛けて一直線。


 キーパーのエメルトンは最後の抵抗として右腕を何とか上げるも、既にボールはそこを通過した後。


 俺の放ったスカッドはゴールネットを突き破らんと、マクレクターCゴールのサイドネットに深々と突き刺さった。


  EPLイングランド・プレミアリーグ第32節 リバプールSC vs マクレクター・Cの戦いは、前半の31分、鳴瀬神児のゴールにより2-0となる。


 よっしゃー!!これでシーズン5得点目!!



 すると……



  ♪~ Shinji Naruse Shinji ,He'll pass the ball 40yerds ~♪


 (シンジ ナルセ シンジ 奴は40ヤード(36.58)mのパスを通す)



  ♪~ He's big and he's f**king hard, Shinji Naruse Shinji…… ~♪


  (奴はでっかく、クソみたいにタフな奴だ。シンジ ナルセ シンジ……)



 THE KOPから今度は『ケセラセラ』のメロディーに乗せて、俺のチャントが湧き起こる。


 うっひょー、きっもちいいー。


 脳内からアドレナリンがドクドクと湧いて来る。


 俺はジョコちゃん同様に「さぁ、もっと僕を讃えて~」とばかりに両耳の後ろに両手を当ててダンボのポーズ!!


 弥生ー見てるかー、今シーズンの天王山でやったったぞー!!


 俺はテレビカメラに向かって画面の向こうにいるであろう弥生に向かってアピールする。


 なのにどういう事でしょう。


 いつまで経っても、仲間達はお祝いに来てくれないし、心なしか、俺のチャントもどんどんとフェードアウト。


 んっ?んっ?んっ?


 もう、ヤな予感しかしない。





※4、今年の7月に夭逝されたディオゴ・ジョッタ選手に哀悼の意を込めて、ジョッタ選手のチャントを載せさせていただきました。ご冥福をお祈りします。



※5、THE KOP=アンフィールドのホームゴール裏のことを指します。KOPの由来については、エピソード805の※2を参考にしてください。

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