第5話 ―隠されたログ・二度目の事件―
定義できないものは、存在しないのか。
それとも、まだ名前がないだけなのか...
世界が、わずかにずれる。
「未分類干渉.....」
未波は、そのログを誰にも見せなかった。
統真は時々感じていた。
「距離でも重さでもない何か」を。
その頃、別の街区。
拘束されたg∥能力者—要は未だ独房にいた。
彼の周囲で、ある変化が起きた。
「......重くも軽くもない」
「なのに......ズレる......」
要はその瞬間、もうその場にはいなかった。
その瞬間、統真のポケットから音が鳴る。
未波からもらった小型携帯式アクシスリーダーだ。
『警告:軸干渉多数 未定義成分:多数』
未波は、また別の場所で、画面を見たまま呟く。
「軸が......暴れてる......」
あの時のことを思い出す。
「予測理論通りになってる......」
その夜、拘束施設には誰もいなかった。
監視記録には歪みしか残っていなかった。
統真はまた、律に連れて行かれる、事件があったそうだ。
がれきの中央に要が立っていた。
彼の周囲はわずかに歪んで見える。
彼は言う、「お前も感じているだろう、x・y・z・gどれでもない」
そうだ、「世界が追いついてこない感じ......」
要が一歩踏み出す。
その瞬間、違和感が現れる。
その時、統真は理解してしまう。
「これは......違う。」
統真にも今、力が宿ろうとしていた。
既存の軸では説明できない現象。
その正体は、まだ誰も知らない。
何かが、確実に変わろうとしています。
「未分類干渉」
それは例外ではなく、始まりかもしれません。




