第4話 —観測・理論・超越—
力と力がぶつかるとき、
必ずしも反発するとは限らない。
4話、少しだけ例外が生まれます。
重力が強くなる。
だが、xyzでよける。
『それだけじゃ足りない、xyzで距離を詰め、g⊥で相手を浮かせ、足場を失わせる。』
重力の流れが見えている気がする、今ならできる。
要はまた統真にg∥で力をかけた。
さすがに今回はよけられなかった。
「うわーっ!」
と叫んでいたのは要だった。
要のg∥のエネルギーが統真のg⊥のエネルギーと共鳴し、位相が揃った。
気が付くと要は気絶していた。
拘束。
現場は沈黙する。
—
未波は端末を閉じた。
観測ログ・軸切替:成功・新規例外:確定
人類が現時点観測している軸は5つにふえた。
x・y・z・g⊥・g∥
「これ以上の軸は理論上閉じているとされている。」
—
統真は学園の廊下を友人の北条 廉と歩いていた。
すると統真は放送で呼び出された。
「統真、最近よく呼び出されるよな......」
統真の軸の再測定。
アクシスリーダーを使い、再び検査だ。
x・y・z・g⊥すべて正常。
だが—
アクシスリーダーの最下層ログに奇妙な表示が残った。
表示される数値と、
表示されないもの。
その差が、これからの物語を動かします。
例外は、いつも静かに現れます。




