第3話 —新しい力・次元警察—
今回は、力の“正体”に少しだけ触れます。
まだ断片ですが、輪郭が見え始めます。
予測されていた力。
そして、まだ知らされていない事実。
観測は、理解の始まり。
少しずつ繋がり始めます。
統真はまた科学準備室へ呼び出された。
そこにはアクシスリーダーがあった。
だが、以前とは少し違う。
リングの数が2本から3本に増え、中央に小さな制御盤がある。
今回の検査ログは、「x:安定・y:安定・z:安定・g:低出力検出」とのこと。
統真の軸能力専門医となった未波は、「やっぱり」と小さく息を吸った。
小さい声で「真三さんは……ここまで予測していたのかもしれない。」という。
当然統真には聞こえない。
「xyzは位置関係の軸、g⊥は重さの向き。」というせつめいをもらった。
統真は、初めて理解した。
未波は説明を続ける。
「あなたは空間を動かさずに、重さの向きを変えたの。」
あれは、位置操作じゃなかったんだ。
次の日、軸物理保安局に通信が入る。
未登録の「g∥軸能力者」が動く。
場所は学校の近く。
統真は次元警察署長の鷹宮 律に「君が行ってきてほしい」と言われた。
未波が「まだ訓練の段階なんです。」というと、律は「だからこそ『観測』が必要なのではないか?」と言った。
——
街の交差点。
立っていた背後の電柱が浮く。
その直後につぶれ、ひとまとまりとなる。
相手は以前の重城 要。
要は統真を見て笑う。
「お前も、g軸持ちか?」
お読みいただきありがとうございます。
再び現れた要。
今回は、前とは少し状況が違います。
「向き」は同じでも、使い方は違う。
その差が、これからの鍵になる。
次話もよろしくお願いします。




