第2話 —罪と常識—
少しずつ、違和感が形になっていきます。
まだ大きな変化ではありませんが、
ほんの少しだけ“軸”の輪郭が見えてきます。
まだ断片ですが、お付き合いいただければ幸いです。
測定が打ち切られた、その帰り道、駅前広場で軸犯罪が起きた。
犯人はなんと、今まで観測されていなかった「g∥軸能力者」だ。
重力が一点に集中し、人も車もすべてが倒れる。
統真は、犯人の重城 要に遭遇してしまった。
反射的にxyzを操作する。
だが—「身体が、浮いた......」
空間操作のはずなのに、『重力方向が違う。』
次の瞬間、統真は落ちる。
それも、上の標識に。
「なんだ、お前も異能使いか!」
統真は要を拘束しようとしたが、異能という言葉に引っかかった。
要は何かを知っている。
統真は要を力のターゲットにする。
結局、こうして要は拘束された。
要は「やめろ、妹には迷惑はかけたくない。」とだけ残す。
誰も、統真を見ていなかった。
ただ、彼らのみが知っている。
その夜、統真が自室で手を伸ばしたのと同時にアクシスリーダーが異常ログを吐いた。
未登録軸反応:g⊥
使用者:界堂 統真
統真はまだ知らない。
「空間の常識が変わりつつあることを」
そして—
それはまだ始まりに過ぎないことを。
お読みいただきありがとうございます。
少しずつ世界の仕組みが見え始めます。
次話もよろしくお願いします。
いくつか小さな違和感を置いています。
気になる点や好きなシーンがあれば、
ぜひ教えていただけると嬉しいです。




