第1話 —軸の統合—
本作は能力バトルを軸にした、ある“力”を観測する物語です。
少しずつ世界の仕組みが見えていきます。
まだ始まりにすぎませんが、物理・構造・干渉といった理論を軸に、少しずつ世界が開いていきます。
—この世界で、「x,y,z」の”空間軸”を操る人間は珍しくない。
操るものは「軸能力者」とひとくくりにされた。
高校二年生の界堂 統真は放課後、科学準備室へ呼び出された。
そこにあったのは金属製フレームに半透明なリングが浮かぶ機械。
「次元能力者検出兼能力成長補助機稿、通称—」
「{アクシスリーダー}だ、久しぶりに見たな。」
統真は以前—6年も前のことだが—父のすすめで検査を受けたことがあった。
その時は全軸反応しなかった。
「横入りしないでよね。」
そういったのは今回計測してくれる境 未波だ。
「フレームに触れて、」と言われたので、いわれたとおりにした。
すると機械にログが残る。
「え......これは......誤差?」
未波はかなり驚いている。
「何ですか?」と聞くと、「名前は?......名前を......覚えておきたい。」と返された。
「名前......ですか?界堂.....」というと、「かいどう?界堂ってまさか......」
それから未波は独り言をつぶやき、僕にログを見せる。
「x:正常y:正常z:正常、ここまではいいんだけど......」
目を疑ったのはその先だ。
「g⊥:弱反応有?」
第一話を読んでいただき、ありがとうございます。
まだ物語は始まったばかりですが、いくつか小さな違和感を仕込んでいます。
どこかで繋がるかもしれません。
軸の体系や干渉構造は、少しずつ明らかになります。
焦らずお付き合いいただければ幸いです。
次話もよろしくお願いします。




