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超時空の彼方 〜フォロミー〜  作者: 一等神 司
第一章 ◆闇から光へ◆
9/22

【恐竜】

(ドラゴン)関係だけの話です。

2匹の(ドラゴン)は、草食なのか肉食なのかで、明暗が分かれ……

捕まえる気まんまんのフジャーと、恐竜にしか見えない(ドラゴン)に興味津々の私。

友達がいなかったから、私は本を沢山沢山読んだ。

気に入った本は、何度も何度も繰り返し読んだのだけど、その読んだ本の一つが、古代生物の図鑑だったので、生きた恐竜に出会えた様で、凄く嬉しい。

おとなしい草食の(ドラゴン)だと思うから、乗れたりしないのかな?


と、思ってると、もう一匹 (ドラゴン)が現れた。

こちらは…ラプトル!?ヴェロキラプトル!?

ヴェロキラプトルそっくりの(ドラゴン)だ。

えっ!?やばいんじゃない!?

こちらはどう見ても肉食だよね。

最初の(ドラゴン)を捕まえようと身構えていたフジャーが、激しく動揺しているのが、解る。

こちらも4〜5メートルくらいの体長で、襲ってきたら殺されてしまう獣人(ワー)が出るだろうと思う。


でも、ヴェロキラプトルそっくりの(ドラゴン)は、カモノハシ竜に似た(ドラゴン)に襲いかかった。


あ、やばい。

最初の(ドラゴン)とは仲良くなりたかったのに!

何とか助けたい!

と、ヴェロキラプトルそっくりの(ドラゴン)を睨みつけると、また(のうりょく)が発動した。

2匹の(ドラゴン)は、見えない何かに押さえつけられた様に、苦しそうに身動きが取れなくなっている。


念動(マインド)


怨霊の時の力だ。


カモノハシ竜に似た(ドラゴン)には、使役(マリオネット)も重ね掛けする。

「こっちに来て!」

カモノハシ竜に似た(ドラゴン)が、私の命令のままに横に来る。

フジャーに「押さえてるからみんなで倒して!」とヴェロキラプトルそっくりの(ドラゴン)を狩る事をお願いする。

フジャーに促され、獣人(ウェア)達が一斉にヴェロキラプトルそっくりの(ドラゴン)に襲い掛かる。

みんなの狙うのは一点、喉の動脈の辺りだ。

鮮血を吹き出しながら、暴れる事も抵抗する事も出来ず、徐々に弱っていく。


ヴェロキラプトルそっくりの(ドラゴン)は、私の念動(マインド)で動けない状態のまま、抵抗も出来ずに狩られた。


みんなは、そのまま(ドラゴン)の血抜きを始める。


フジャーが

[その (ドラゴン) 食べる]

と、問い掛けてくる。

カモノハシ竜に似た(ドラゴン)も狩ると思っているみたいだ。

「この(ドラゴン)は食べないよ。私が欲しい!」

と、応える。

[わかった その (ドラゴン) (めぐみ)の]

私に任せてくれた。


近くで使役(マリオネット)で逃げられなくしている(ドラゴン)を観察してみる。

本当に大きい。

白っぽい羽が大きく体の大部分を(おお)っており、それ以外の羽は、灰色や黒。

獣人の狼族(ワー・ウルフ)と同じ様に、意思疎通が出来ないかと、憑依(カバー)を使ってみるが、上手く意思疎通が出来ない。

でも、私が助けた事は、何となく伝わった様で、逃げそうになかったので、使役(マリオネット)を解除して、憑依(カバー)だけにしてみた。

うん。逃げないね。


(このこ)に名前を付けてあげよう。

(ドラゴン)だけど、恐竜っぽいからザウルスかな?

「あなたの名前はザウルスね。」

名前を呼び掛けたら嬉しそうな反応が返ってきた。

「ブォ〜」

「これからヨロシクね」

知能の違いなのか、憑依(カバー)での意思疎通は、限定的なものだけなので、どんな事を考えているのかまでは、ザウルスとは通じ合えない。

「あなたに乗ってみても良い?」

「ブォ〜〜 ブォ〜」

「ありがとう」

嫌がられなかったのは解った。

「よいしょ」

ザウルスの背中は、羽毛で包まれていて、フカフカの絨毯の上みたいだった。

でも、デコボコしているので、出っ張りが当たると痛い。

そのデコボコの中で、座りやすそうな部分を探して、座ってみる。

「おー!凄い!乗れた!」


獣人(ウェア)達の様子を見ると、ヴェロキラプトルそっくりな(ドラゴン)は、血抜きの為に木に縄で吊られていた。

羽毛も有るので、こうなると巨大な鳥にしか見えない。

その頭部は、恐ろしい牙を沢山付けた肉食恐竜だけどね。

頭部は、吊られて固定された後に、ゴリゴリと切り落とされた。

頭部が無くなると、完全に巨大な鳥だね。


1時間後、血抜きも済んで、解体を始めるみたいだ。

沸かした大量の熱湯を全体に掛けてから、羽毛を抜き始めた。

ブチブチと羽毛を抜いては、それを袋に詰めている。

羽毛は羽毛で、後で何かに再利用するのだろう。

獣人(ウェア)達と較べたら巨大なので、羽毛を抜くのも一苦労みたいだった。


私を乗せてくれているザウルスちゃんは、暢気に草を()んでいる。

このこも止めなかったら食べられてたのにね。

思わず笑ってしまった。

でも、このこを手に入れられたお陰で、これからの移動が楽になりそうだ。

フジャー達と較べたら、私は非力で移動の時に足手まといになってた自覚があるから。


獣人(ウェア)達は、ヴェロキラプトルそっくりの(ドラゴン)の皮を剥ぎ始めた。

次回 肉食の(ドラゴン)は、お肉となります。

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