それらは
人とは違う所をさらけ出し、「君とは違って私は劣っている」と。
他人と比べてその人は何を思っているのだろう。
劣っている部分を補おうとはせず誇張し、劣っているのだから仕方がないと言い訳をする。
その言い訳で自分自身を説得し、生きていこうとする。
どうしてそんなことをする必要がある?
きっと同情されたいのだろう。
私はきっと悲劇のヒロインで構ってもらわなければ死んでしまうのだろう。
だけど死は怖くて仕方がない。
だけど努力なんてしない、生きている価値も無いかもしれない。
思い込みによって自身の世界を作ってきた。
その世界が段々と広がっていき飲み込まれる。
間違いだと気付かない振りをして誰かが蜘蛛の糸を垂らしてくれるのを待っている。
哀れんで欲しいんだろ
蔑まされたいんだろ
同情されたいんだろ
そうじゃない、分かって欲しいだけなのだ。
こんな卑屈存在でもここにいるのだと。
同情されたところで一時だけ気が紛れても、ため息は深い。
糸の先に何があるかは誰も知らず、私はまだ上ろうとはしない。
どうして?
どうしてなのでしょう。
自ら動かなくても何とかなると思っているから。
そんなもの私には必要ない。
目の前の希望や夢はこうして手からすり抜ける。
心では思っていなくてもいくつもの「それら」は生まれてはすぐに消えていく。
知っている、こうして私も消えていくものなのだと。




