メッセージ
何も無いところから生み出していく。
たとえばいくつかの言葉をあわせて新しい言葉にするように。
いつしかそれは無限大に増殖して、訳の分からないものになっていく。
言いたいことがうまく言えなくなって、もう誰も彼もうつむきながら。
無理やり綻びを不器用な手で繕っても元より大きな穴が開いてしまう。
残るものは手の施しようがない傷。
さてこれから何を話そうか。
綺麗な言葉を並べても本当の言葉は見当たらない。
まさかそんなことしか言えないなんて思いたくない。
結局何が言いたいのか今もわからない。
いつも頭に浮かぶ数個のメッセージ。
奇麗事を並べただけの何の意味も無い言葉。
そんなことしか頭にないってことはとても寂しいと感じた。
外灯の光が窓をすり抜けて影ができる。
その影に吸い込まれそうな、何かよく分からない、でもその何かに心当たりは少しある気持ちがこみ上げてきた。
そのとき影がとても怖ろしく感じた。
思い耽る時間が長かった。
眠りにつけない日は本当に久しぶりだった。
ボクが消えたらどうなるのか
ボクが消えたら変わるのか
何でボクだけ
何でボクだけなの
今思うとこんな暗いことを考えるのはこの日に限った事ではない。
たぶん、いつも考えている。
それが一斉に襲ってきた。
明日はもっとどうにかなってしまうかもしれない。
今は目を閉じるしかないのだろうか。
もう消えてしまいたい、不安と現実、そして何もかも。




