表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
えらぶ道  作者: どんぐり
2/4

1

ガラガラガラ

集合1分前に学校に着き、張り出されたクラス分けの紙の1年1組に自分の名前を見つけ、

9:00ちょうどに教室に入った。


「ふぅー、間に合った」


汗だくで教室のドアを開けたオレに話しかけてくる男がいた


「おーい、拓也お前の席ここだぞー」

ソイツは自分の後ろの席を指さして言った


「おう、サンキュー」

そう返事をしてソイツの後ろの席に座る


この声をかけてきた男、コイツの名前は

成島翔太。オレと翔太はこの学校に入学が決まるなり野球部の練習に参加している為、中学は違うがもうすでに知り合って2ヶ月ほど経つ仲だ。


席に着いたオレに話しかけてくる翔太

「遅えよ、お前のことだからいきなり遅刻してくるのかと思ったぞ」


まだ汗のひかないオレは自分のワイシャツの首元を掴み、前後に動かして風を送りながら言った

「余裕こいて二度寝したら寝坊したわ、兄貴もオレのこと起こさずにサッサと行っちまうしよー、同じ学校なんだから起こしてくれりゃいいのにな」



「バーカ、そりゃお前が悪いだろ。ホント緊張感無いヤツだな」

翔太は呆れたように言った。



そのとき、教室の前のドアが開き中年の男が入ってきた。それまで後ろのオレに体を向けて話していた翔太が前に体を向きなおす。



その中年男は教卓の前に立ち、にこやかな顔をしながら教室の生徒達に向けて話しはじめた。

「私が君たちの担任の高橋です。みなさん、今日から私たちはクラスの仲間です。高校生活を楽しく元気に過ごしていけるように1日でも早く仲の良いクラスをつくりましょう。では1年間よろしく!」


パチパチパチパチ

教室から起こる拍手



そのときだった


ガラガラガラ

今度は教室の後ろのドアが開いた


その瞬間拍手は止み、クラス全員が後ろのドアに顔を向けた。



「すみません、遅くなりました!!」

そう言って入ってきたのは髪の長い少女だった


その少女に見覚えがあるオレは咄嗟に顔を窓の方に向けた。


(うーわ、さっきのヤツじゃん。アイツも梅高だったのかよ。しかも同じクラスって)

そう思ったオレのほうになぜか近づいてくる少女。どうやら空いていた隣の席はこの少女の席だったようだ。


少女は席に着き、隣のオレに話しかけてきた

「よろしくね」


気まずさを感じながらもそれまで窓のほうに向けていた顔を少女のほうに向ける



オレの顔を見るなり少女が大声で言った

「あー!!アンタさっきの自転車男、アンタのせいで遅刻しちゃったんだからね」


「うるせえ!オレも遅刻しそうだったし、お前のせいで怪我したんだからな。だいいちあんな時間にあんなところ歩いてたらオレと関係なく普通に遅刻だろうが!」

少しムキになってオレは言い返した


「え、なになに?拓也この子と知り合いなの?こんなカワイイ子と仲良しとか、お前やるな」

翔太が笑いながら茶々をいれる



「えー、コホン。そこ2人うるさいよ、さっそく仲がいいのは悪いことじゃないが静かにして下さいね」

担任の高橋がオレたちを見ながら言った



それから高橋が今日1日の流れを説明し、

入学式までまだ時間があるということでクラス全員の自己紹介をやることになった。



次々とクラスメイトが自己紹介をし、隣の少女の順番がきた


「霧島由香里です、さきほどはうるさくしてすみませんでした。私は歌が好きなのでこの学校では合唱部に入ろうと思ってます。よろしくお願いします」

そう自己紹介をして霧島は席についた


その後もクラスメイトの自己紹介は続き、

翔太も終らせ、いよいよオレの順番がきた


「えっと、鬼崎拓也っす。オレも成島と一緒で入学前から野球部の練習に参加してます。今年は拓ちゃんフィーバーをおこして甲子園に乗り込むつもりです!よろしくお願いします」

オレの自己紹介は笑いを誘いクラスのムードもどっと明るくなった。紹介を終え席につく


「へー、あんた野球やってるだ。てゆうか拓ちゃんフィーバーって(笑)」


霧島はさきほどまでのツンケンした態度から一変、笑顔で話しかけてきた



「いや、笑ってるけど本当にフィーバーおこすからね。夏には有名人だよオレ」

冗談交じりでオレは言った



「アンタ面白いね。私、霧島由香里。よろしくね、でもこの学校って野球強かったっけ?甲子園なんて本当に出れるの?」

ツボにはまったかのように笑いながら霧島は言った



「オレ、鬼崎拓也。よろしく、確かに今まではあんまり強くなかったけど今年は違うよ、3年生にいいピッチャーがいるし、2年生にも強豪校を蹴って入ってきたレギュラーの人がいるし、なによりオレが入っちゃうからね」

オレは自信満々でそう答えた



「自身過剰過ぎじゃない?まぁでも本当に甲子園出れたらいいね」

少し呆れながら霧島が言った



「でも拓也ホントに凄いんだぜ!コイツ何校も強豪校からスカウトがくるぐらい中学じゃ有名な選手だったし、なのに梅高の練習行ったら居たから最初は驚いたもん」

話しに割り込んできた翔太が言った



「へー、そうなんだ。じゃあちょっとだけ期待しててあげるよ」

悪戯な笑顔を見せながら霧島が言った



(やっぱコイツかわいいな、それに本当は嫌なヤツじゃないのかも)

霧島の笑顔を見ながらオレは思った



「あ、オレ成島翔太よろしく」

思い出したかのように翔太が言った


「うん、よろしく」

霧島も答える



その後クラスメイト全員の自己紹介がおわり、丁度時間もきたところで入学式を行うため体育館へ移動した






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ